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嵐という大きな存在と、学生時代の出会いと別れ。

1.嵐との出会い。


僕は、嵐というアーティスト、アイドル、タレント、役者。まぁ、そうゆう多面的な活躍を見せる「嵐」という存在に大きな影響を受けて育ってきた。

僕が嵐をはっきりと認知したのは、小学5年生の給食の時だった。
僕の小学校では、給食の時間、CDを放送室に預ければ、放送係がそのCDの曲を給食の時間中に流してくれるという制度があった。
いわゆるリクエスト曲というやつだ。

大体そうゆうのにリクエストをするのは女子だ。男子がリクエストした例を少なくとも僕はしらない。

そのせいなのか、給食の時間はアイドルグループの曲ばかりが流れていた。
アイドルグループの曲が始まると、イントロを聴いた瞬間、ファンなのであろう女子の悲鳴が同時多発的に上がる。突然目の前で静かに給食を食べていた女子が爆発するかのように飛び跳ねるのだから毎回ビックリした。

担任の先生は「給食は静かに食べさい」と男子には往々にして注意するのだが、この時巻き起こる女子の悲鳴には我関せずという感じだった。今では担任の先生の気持ちがよくわかる。

その中で、一番流れたのが嵐の曲だった。
「またこの曲か、なんて歌手?」
的なことを僕が周りの人に聞いて、「嵐」という名前が僕の脳内にインプットされた。


その後、給食の時間にさまざまなアイドルグループの曲がかかる中、嵐の曲だけは認知できるようになった。また、毎日流れる嵐の曲を聴いているうちに、僕自体が嵐を好きになってしまった。

中学に上がる頃になると、僕はフツーに嵐の曲が好きになっていた。
その頃は、iphoneというものが発展途上で人気ではなかったため、ipodという音楽を聴くやつを買って、TSUTAYAで借りた嵐のアルバムをipodに保存した。200曲近く保存した。

で、毎日聴くようになった。
僕は、他の歌手にハマることもあったのだが、10回聴くと飽きてしまう性があった。
しかし、嵐の曲はなぜか何回聴いても無性に飽きなかった。なぜかはわからない。
それがハマった理由だ。

嵐の曲の良さを知ってから、嵐のグループ自体に興味を持ち、「Aの嵐」や「嵐の宿題くん」というテレビ番組をネットのサイトで全部みた。

中学校内で嵐ファンとしては結構コアなところにいるのだろうという自負も芽生えるほど、嵐という存在にハマっていったのだった。

その後、学生生活で生まれる喜怒哀楽の感情を嵐の楽曲を聴くことでプラスに変えてきた。
癒されたり、奮い立たせたり、嘆いたり、爽快な気分になったり、いろんな効果があったと思う。

また、嵐というグループの仲の良さや人間性を番組を通して、目の当たりにすることがめちゃめちゃ大きな刺激となったように振り返って思う。
今、楽観的にポジティブシンキングできるのは嵐との出会いが大きかったのではないかと感じるのである。

そう考えると、嵐という存在自体が僕にとって、大きな支えだったのだなとしみじみ思う。

まぁ、いずれにしても、
嵐との出会いはこんな感じだ。

せっかくなので、ここからは、僕にとって思い出の嵐の曲を2曲あげ、解説しようと思う。

2.学生とは出会いと別れ。

学校とは出会いと別れの場だった。

知らない小学校からいろんな人が入ってきて、混沌とした中学校。三年経つとみんな別の道を歩み始め、高校でまた知らない人だらけの生活が始まる。

僕は往々にして、卒業式では、次はどんな楽しい事があるだろうとワクワクしながらも、仲間との別れの寂しさを感じた。

そんな時、毎回聴いた曲が2曲ある。

嵐の「still...」と「風」である。

ちなみにこの2曲は、中学の卒業後、高校の卒業後、大学の卒業後、毎回恒例かのように帰り道で聴いた。ほぼルーティーンのようになった曲だ。

まず、「still...」の方の歌詞をご覧いただこう。

「still...」

「いつか…」君が言った 
忘れそうなその言葉を思い出していた 
道の上で季節を呼ぶ 風が止まる 

そして君の声で我に返る 
いつもの暮らしは続いている 
何もかもが輝いてたあの日から  

扉を閉ざしたら 
消えてしまいそうなことばかりだ 
素直になれなくて去って行った
儚(はかな)い毎日

まず、この曲は、恋愛の別れを描いた曲なので、歌詞全体としては、卒業とマッチしない。
ただ、要所要所の歌詞がとても刺さって僕には聴こえた。
そこをピックアップして見ていこうと思う。

たぶんあの時僕らは歩き出したんだ 
互いに違う道を 
いつかあの想いが輝き放つ時まで 
車輪が回り出したら 
旅は始まってしまうから 
もうはぐれないように 
過去をそっと抱きしめる

僕らは、中学3年の夏頃には進むべき高校を担任と話し合い、各々の進路を選び始めた。

テストの点数を競った友人、
修学旅行で深夜に騒ぎ、一緒に怒られた友人、
放課後、一緒に鬼ごっこをした友人、

そういった彼らのそれぞれが、
それぞれ違った進路へと進んでいった。
その情景が「あの時僕らは歩き出したんだ、互いに違う道を」という歌詞とやけにリンスして感じられた。

また、中学を卒業してからは、すぐに高校の制服の採寸や、事前学習などの行事が行われた。
僕の場合、中学時代への干渉に浸っている場合ではなくなった。

「車輪が回り出したら旅は始まってしまうから、もうはぐれないように、過去をそっと抱きしめる」という歌詞からは、「もう高校への旅は始まってしまっているから、思い出を受け止めて、前に進もう」という前向きな気持ちを引き起こさせてくれた。

加えて、櫻井翔くんのラップがまた良い。

先の見えない暗い道路も 
それが例え迂回路でも
いまは少し二人とも 
つらい表情 しまっておこう
  
これは別れではない 
出逢いたちとのまた新たな始まり 
ただ、僕はなおあなたに逢いたい 
また… いつか笑ってまた再会 そう絶対

ここめっちゃ好きなのだが。共感を求む。

僕の場合、新しい環境に対しては、ワクワクもするが、不安も感じる。

「先の見えない暗い道路も、それが例え迂回路でも」という歌詞を当時の僕は、「先の見えない未来への道が、もし夢への遠回りの道だったとしても」という風に読んだ。
また、ここの歌詞からは、辛さは一旦置いて、
前を向いて歩いていこうと思わせてもらった。

そして、なによりも、
「これは別れではない 
出逢いたちとのまた新たな始まり」
という歌詞が当時どれほど、勇気を与えてくれたことか。

「またいつか笑ってまた再会 そう絶対」
笑って再開。そう絶対。

すごく大切で、力強い言葉ではなかろうか。

聴くと、学生時代を思い出す。
思い出の一曲だ。

是非聞いてみてほしい。

「風」

次に、風という楽曲である。
前置きはなしにして、歌詞を見てほしい。

抱き合いながら 
浜辺で寝ころんだ 
雲ひとつ無い空がなんか寂しくて 
そう きっと 

短い夏を僕らは駆け抜けた 
日焼けの色はいつか消えて切ないね 
今を忘れそう  

自分を映して夕陽を見てた 
ありがとうって 
照れないでも真っ直ぐ言えるように

ここで言う「浜辺」とは学校
「短い夏」とは三年間の学生生活
「日焼けの色」とは学生生活の余韻・思い出
「夕陽」とは夢
と、僕は勝手な解釈をした。

短く感じてしまうほど濃密な学生生活を精一杯駆け抜けた。そう感じさせてくれる歌詞として受け止めた。

何もかも捨てて 今をもう一度 
時間を止めて 描いた理想 
願いは助走だって信じたら 
羽ばたけるよ 

またいつかここで集まって 
話すときには 自分の風 
旅した日々の足跡を 
波が包んでくよ

「描いた理想、願いは助走だって信じたら羽ばたけるよ」とは、夢(空)へと到るためには、理想を描き、願うことが助走となるという意味で、今やってることが空へ飛ぶために必要なのだと信じることが大切だと言っているのだ。

飛行機も助走なしでは飛べないのだから、しっかり助走をしなさいということなのだろう。

また、次の歌詞。
「またいつかここで集まって話すときには…」
ここのワンフレーズを聴くためにこの曲を聴いていると言っても過言ではない。
卒業シーズンに聴くととても刺さるのだ。

また、「旅した日々の足跡を波が包んでくよ」とは、作詞者がどういう意図で書いたのかはわからないが、僕の当時の解釈としては「波」とは時間であると読んだ。
つまり、仲間と再開して過ごす時間が、離れていた期間の出来事を癒し、包んでくれるよという意味として受け止めた。

次に、翔くんのラップ部分。

短い夏が終わろうとしている 
僕はただ海辺だけを見ている 
いまはこうして碧が満ちている 
空は現在(いま)も僕たちを見ている  

そうまた集まって 
悩んでいたって語って笑って 
飾っていた自分照らし出す 
またあの日の夕日照らし出す 
はにかむ日々を包んでく 風が僕を包んでる

ここでいう「海」とは未来のことなのだろう。
海(未来・進路)が青々と輝く様をひたすら眺めているというシーンだ。
また、「空」とは、自分が過去に持っていた夢へ到るための想いで、それはまだ自分を見ている。

自分の決めた進路を進み、苦難にぶち当たり、悩んでいく。そういった体験を再び同級生と集まって、「俺悩んでたんだ〜」と語って笑っていく。

そうすることで、新しい環境で本来の自分を出せずに飾ってしまっていた自分や、過去に持っていた夢が照らし出されていく。
海(未来)に夕陽(夢)が反射して輝きだす。
そうゆう描写だと思う。

嵐の曲の中でもトップレベルで情緒の深い曲だと思う。そう、非常にエモい曲である。

この曲を聞くたびに仲間との時間が蘇り干渉に浸れる。

メロディーラインも神なので、是非聞いてみてほしい。

3.おわり

今回、嵐の「still...」と「風」という
僕の思い出の曲を2曲を紹介してきた。

僕の大好きな2曲だ。

一方、昨年で嵐は活動休止を迎えた。

嵐の活動停止で、なにかテレビに穴が空いたような気分になったのは僕だけではないだろう。

still...の一節、「笑ってまた再開、そう絶対」という歌詞。
風の「またいつかここで集まって話すときには自分の風、旅した日々の足跡を波が包んでくよ」という歌詞。

この歌詞にあるように、ふたたび嵐が戻ってくることを望んでいる自分もいる。

一方、嵐は言っていた。
「つらいとき困ったとき元気出したいときに、いつでも音楽はそばにあります。寂しかったら嵐を聴いてください」

そういったことも踏まえて、
僕自身、嵐が生み出した音楽をこれからも聴いて生活していこうと思う。

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