ない仕事

究極の“突破者”の仕事術『「ない仕事」の作り方』 #70

「マイブーム」や「ゆるキャラ」など、数々の「名もないフェチ」に名前を付けてブームを作ってきた、みうらじゅんさん。「モテクリエイター」のゆうこすさんが刺激を受けたと語っていたのが、『「ない仕事」の作り方』です。

「一人電通」を名乗り、何気ないものへの違和感・ネーミングのコツ・世の中に広める方法を綴っています。

「好きなことを仕事にしたい」の究極ともいえますが、みうらさんは必ずしも「好き」ばかりを集めてきたわけではないようです。

たとえば、地方のお土産屋さんに並んでいる、ビミョーな人形やマスコット。「うっ!」と感じた違和感を捨てず、「自分はコイツのファンなんだ。大好きだ」と自己暗示をかけていくのです。そうして出来上がったのが、「ゆるキャラ」ブーム。ただ、「エロスクラップ」に没頭する著者の写真は正直に言って……小さな声で言います。(きもちわるい)

でも、誰が何と言おうと、信じて貫くのが、みうらさんの道。といか、業なのかもしれません。究極の「突破者」だなーと感じます。


この本を、社内の図書館に置いたものの、誰も手にとらなかったんです。20代はみうらじゅんさん自体を知らないのかもと思い、普段ほとんど本を読まないというAちゃんに声をかけました。

mame「ゆうこすがこの本に刺激されたんだって」

Aちゃん「借ります!!!」

うれしい気持ちもありつつ、ちょっとモヤる返事をもらいました。でも、Aちゃんは偉かった。新規事業部というハードな現場の仕事をやりつつ、SNSで、自分が好きなメイクのことを発信。先日、ついに韓国のメーカーから「工場見学に来ませんか?」と誘っていただいたのだとか。

コツコツと積み上げたものは自分の血肉になるのだなと感じました。

「ついに時代が俺に追いついた」

なんて一生言う機会はないかもしれないけど。笑
文庫版には「スペシャル対談 糸井重里×みうらじゅん」も掲載されているそう。単行本を持っているのに、悩ましい……。

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