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魔法のローストビーフ

突然だが、私は牛肉をたくさん食べられない。

特にサシの入った良い肉は、4,5枚食べると頭が痛くなってきてしまう。これは小学生の頃からで、母も同じ。たぶん体質に脂が合わないんだろう。

だから結婚してからもあまり牛肉を選んでこなかった。三枚看板は鶏、豚、魚。たまーに赤身を甘辛く煮つけて牛丼にしたりするぐらい。ハンバーグも牛ひき肉だけで作ったのは好きじゃない。

しかし最近、美容師さん情報で「コロナ禍で飲食店が休業しているせいか、オーケーストアには良い和牛がお手頃価格で入荷している」と知り、野次馬根性で買いに走った。

おっしゃる通り、売り場にはA5ランクの黒毛和牛がいつもの2割引き価格で鎮座しているではないか。さっそく買って、ローストビーフを作る。

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すこし常温においた肉に、塩、こしょう、にんにくチューブを全体に塗りたくる。私はこの作業がものすごく好きだ。ひんやりとした生肉をぺったぺったとなぜていると、なんだか悪い魔法使いになったような気持ちになる。

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カンカンに熱したフライパンに牛脂を溶かしたら、肉の表面を焼き付ける。こちらも非常に好きな作業。換気扇をごうごう鳴らし、煙たちこめるガス台で、飛び散る牛脂をエプロンに浴びながら、ジャワーーーーーーーーー!!!と焼ける音を聞くのが非常に気持ちがいい。

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上下左右、すべての面をこんがり焼いたら、180度に予熱したオーブンで20分。そのあとアルミにくるんで置いておく。娘はそのまま、親はわさびと、お醤油かポン酢をつけて食べる。

これはTwitterで有名な、おりえさん(@Orie13a)考案のレシピ。よく聞く”お湯にずっと入れておく”やり方も試したけど、今のところはこの作り方が家族にも好評。牛肉が苦手な私も何枚でも食べられるので、気に入っている。

一度オージービーフで作ったときは、あまり美味しくなかった。これは黒毛和牛が安いときだけの、うちのとっておきおかず。


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