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移住は人とのつながりが大切。/コ・クチュール(前編)

皆さんこんにちは!
「与謝野町移住支援窓口-364-」です。
与謝野町に関わりがある方々にインタビューを行い、暮らしや日常に関する情報を発信します。
第4弾は、与謝野町移住・定住アンバサダーであり丹後地方で織られたシルクを使って洋服を作るサークル「Co-Couture(以下コ・クチュール)*」で活動されている、山井美佐子さんと小西彩さんに与謝野町での暮らしについてお話を伺いました。

▽与謝野町移住支援窓口-364-とは「特別な日より、日常を伝える」をコンセプトに掲げ、与謝野町への移住促進につながる多様な関わり方を提案させていただきます。1年は365日ありますが、観光やイベントなどで与謝野町を訪れたり 関わったりするようないわゆる「特別な1日」よりも、それ以外の「364日の与謝野町の日常」に関する情報を移住希望者にお届けしたいという想いを込めて「364(さんろくよん)」と名付けました。

山井 美佐子(やまのい みさこ)広島県出身。大阪から結婚を機に与謝野町に移住。
コ・クチュールの初期メンバー、現代表。
小西 彩(こにし あや)滋賀県出身。大阪から結婚を機に与謝野町に移住。

■移住の経緯

-自己紹介をお願いします!

(山井)
広島出身で、大阪で働いていました。主人はこちらで仕事をしていて、 結婚を機に大阪から移住して10年目になります。
結婚して2年ぐらいしてから子どもが産まれて、与謝野町で子育てをしてます。

(小西)
滋賀県出身で、私も結婚を機にこちらへ来て8年が経ちました。
夫はこちらで仕事をしていたのですが、私は周りには誰も知り合いがいないという状況でした。
アルバイト先で知り合う方は年輩の方ばかりで、同世代の友達が欲しいけれど、なかなかできなくて、さみしさを感じていた時に、コ・クチュールに出会い、同世代のお母さんたちと知り合うことができました。その後、子どもを授かることができ、妊娠、出産、子育てをする中で、ずっとコ・クチュールの皆さんに見守っていただきながら、乗り越えてきました。


■移住して大変だったこと

-見知らぬ土地への移住で大変だったことはありますか?

(山井)
私も主人も身内が与謝野町にいなくて、隣組*の人とも挨拶するぐらいで、スーパーに買い物に行くだけの日々でした。
毎日主人の帰りを待つだけで、自分の楽しみが見つけられなくて、すごく世界が狭かったですね。10年前は習い事を探してもなかなか見つからなくて、友達を作るツールがない状況でした。近所は高齢の方が多くて、若い人がいてもみんな働いていてなかなか接点がなかったです。
主人のお友達の奥さんに、お茶の習い事に誘われて、やっと近い年代の人達に出会えました。
家から近すぎるお友達も、変に仲良くしづらいところがあったりするので、ちょっと離れた友達が欲しいと思っていました。

*隣組
町内会の中でさらに組分けされた組織。名前の通りでだいたい隣近所5-10軒の世帯が所属しています。地域の雑草刈や溝掃除を協力して行います。

(小西)
伝統行事のひとつである祭りのことや、隣組、地蔵盆*、集金の仕組みなどです。区の境界がどこで、どんな方が住まれているのか、区独自の習わしみたいなことが全然わからなくて、戸惑いました。
また、地域の集まりは男の人が中心なので、奥さんと顔を合わせる機会が意外となくて、隣組長になったり、公園の掃除に参加することで、ようやく近所の奥さん達の顔が分かってきました。あまりに知らなすぎると、何かあった時に助け合いにくいっていう不安があると思います。

*地蔵盆
京都など近畿地方を中心に行われている、町内のお地蔵さんにお供物をしてまつる、子どもたちが主役の毎年8月頃に行われる地域の行事です。

■住みやすさにつながったキッカケ

-そんな中、地域で過ごしやすくなったキッカケはありますか?

インタビュー中に移住時のことを振り返り、微笑んでいるお二人。

(小西)
たまたまうちは大家さんが隣に住んでらして、すごく面倒見がいい方で、しょっちゅう困った事はないかって声をかけて下さいます。わからないことは、いつも大家さんに聞いています。 そういう存在がいてくださると、とても心強くて、安心です。

なので、やっぱり人かなって思います。人との繋がり=住みやすさにリンクしてるような気がしています。人は、安心できる「居場所」が欲しいと思うんですけど、結局「場所」っていう箱ではなく、そこに集う人であったり、人との心の交流というか、そういうものがあれば、安心して心地よく暮らしていけるということの原点なのかなって、すごく感じますね。

私が家と職場以外の居場所を見つけた、はじめのキッカケは、石川混声合唱団*に入団したことです。歌が好きだったので、近くで歌える場所はないかなと探していたのですが、たまたまネットで見つけて、見学に行ったら、大歓迎されて。そこのレベルがものすごく高いことに行ってから気づいたんですけど。
入団して1年半ぐらいで、子どもを授かって、夜の練習に行けなくなって辞めましたが、 何かを一生懸命やるっていうことで、人の繋がりができて、年上の方達だったんですけど、よりよいハーモニーをつくるという共通の目的で年齢差を飛び越えて仲間にしてもらえました。皆さん、すごく生き生きとされていて。

大人になっても、こういうことができるんだって、嬉しかったですね。

*石川混声合唱団について【うちのまち第7号】
https://www.town.yosano.lg.jp/assets/0000025284.pdf

-ありがとうございます!やっぱり人が大切ですよね!山井さんはどうでしたか?

(山井)
私も隣組にいつも声をかけてくれるおばちゃんがいまして、地元のことは何でも聞くことができて、安心感につながっていたと思います。

子どもが産まれると世界が広がりました。
子どもといると、近所の人や知らない人が話しかけてくれる機会が増えて、いろんな方とコミュニケーションがとれるようになりました。
町開催のマタニティの会があって、そこで友達を作ろうと思って行って、その時にコ・クチュールに誘ってくれたお友達と知り合いました。
子どもが産まれる前に連絡を取り合って、産まれたらまた会おうね!って約束して、とても心強かったですね。

子育て支援センター*に行けば、赤ちゃんを産んでるママ達に出会えます。連絡先を交換するまではなかなか難しかったりするけど、1人でも気の合うお友達ができたら、それだけですごく楽しくなりますね。



移住によって様々な困りごとがある中、習い事やお子さんの出産を経て与謝野町の暮らしに慣れてきた山井さんと小西さん。
現在、そんな二人には共通のサークル活動があります。
与謝野町ならではの丹後ちりめんに関わるサークルとは?
後編では丹後地域で織られたシルクを使って洋服を作るサークル
「コ・クチュール」についてのお話を伺います。


後編はこちらから!

▼関係リンク

*CO-COUTURE(コ-クチュール)・・・未就園児の子育て中のママを中心に世代を超えて集い、地元丹後のシルク生地を使って、美しくてからだに良い洋服作りに取り組むサークル。(ねらわずして、移住者ママが多かったりする。)

*岩滝地域子育て支援センター「はぁとふるねっと」・・・NPO法人まるっと丹育が運営する施設。どの地域の方でも、何時に来ても、何時に帰られてもOK!の安心してくつろげる場。

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