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食べ塾:パクリのコツをもっと詳しくご説明!立派に正しくパクろう!

  飲食店の販促で、売りたい商品があったり、メニュー作りや、ポスター作り、チラシ作りの必要性がある時にまず最初にすべきことは、
立派な「お手本」探しです!

ネットのラーメンポスターの中から、これは技術的に優れていると思う作品を2つ拝借いたしました。

お手本

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パクリプロセスー1 全体が立派なお手本を探す!

  ネット上にある作品で「これはお手本になるレベルだ!」とビリビリ
感じる画像を2~3点ダウンロードする。
(*あくまで模倣をするので、原本が良いに越したことはありません)


パクリプロセスー2 美味しさが伝わるお手本か?
          チェックする!

  お手本となる画像が、いくらレイアウトが優れていても、
飲食店の販促に使うものであれば、
見た人に「商品の美味しさがちゃんと伝わる仕上がり」になっている
かどうかがとても大切です。


パクリプロセスー3 文字より画像中心の構成か?

  何かを学ぶための視覚対象物でない限り、人は穴のあくほどジッと
見てはくれません。
歩く時でも店頭のポスターを見るには歩きながらの「2~3秒」、
車の運転中で店頭の看板やのぼりを見るのは「1~2秒」と
考えてください。

1秒単位で見ていただいた時に、
伝えたい情報を画像と文字に「凝縮して一瞬で伝える」ために、
画像中心でシンプルな構造が必要となります


パクリプロセスー4 若い目線でおしゃれ感があるか?

 人は若い時は若いまま、少し年を取ると、10歳下・20歳下を模倣します。
母親が娘の着る服をお気に入りになるようなものです。
私はデザインの専門家ではありませんが、
自店の客層の中心年齢より10歳下~20歳下の段階のおしゃれ感を導入すると
母親と娘の2つの層が気に入ってくれることになります。

トレンド商品を売る場合は、なおさらデザインのおしゃれ感が要求されると
思います。
(*私は広告会社に3年勤めて、販売会社の企画担当を3年、コンサルの開業
  実務を30年余り行う中で効果のある販促物を作るコツを独習しました)


パクリ製作ー1 全体のデザインの配置をパクる

  技術のスキルアップはすべて模倣(コピー)から始まります。
およそ芸術はすべてそうだと思います。
見方を変えれば、パクリも立派な「コピー芸術」と言えるかもしれません。

写真の大きさと位置
大きな文字の位置とデザイン・・・・フォント、行数、内容
         *メインで伝えたいことを大きな文字で。
小さな文字の位置とデザイン ・・・フォント、行数、内容
         *サブで2次的に伝えたいことを小さな文字で。
画像と文字のバランス
商品の色調と背景色の選択 ・・・お手本は白の丼で、黒の背景色です。
美味しさ表現 ・・・料理で表すか?文字色で表すか?両方使うか?



パクリ製作ー2 中心にくる料理のあり方  

<中心に来る売りたい主役の料理の注意点>
●紙面の幅に占める大きさをパクる →70%~100%が良い
 *紙面が小さいほど、左右が切れても拡大画像にした方が効果的な
  表現になります。
  (どんな具材がどれくらい入っているか?)
  (食材の質感は?)
  (食材の厚みは?)
  画像ならではの説得力が「拡大画像化」することで発揮できます。

●カメラ角度(撮り方)を同じにする
   通常料理の写真撮影は45度を基準にしています。
平面写真が立体風に見えることで、料理の奥行きを表現できるからです。
表現により30度~60度くらいまでの取り方の変化があります。

たまにありますが、
真上からの料理写真は「何がどのくらい入っているか」だけを
説明するために存在します。(*オードブル・弁当などが多い)

●販促に使う料理画像の盛付は「最高に丁寧にする」
  料理写真は実際にお出しするものより丁寧に盛付けした写真が良い。
食材の盛付が汚いと、一度も来店していない人達から、
「料理を丁寧に作らないお店」という認定をされてしまいます。



パクリ製作ー3 大きな文字レイアウトをパクる

  お断りしておきますが、他の人が作った作品をお手本にして、
自店の販促物を製作するわけですから、文字表現の「置き換え」を
考えるひと手間がここで必要になります。

3回、5回とパクリのデザインを壊さない制約の中で、自店がお伝えしたい
内容を組み込むわけですから、ここはちょっぴり苦心してください。

もともとパクリは、
電通さんや博報堂さんのような大手の広告会社から個人のプロの方までの
「作品」をタダで流用することになります。
コストがかからない安易な方法です。
ですから、初回デザインで産む苦しみはパスしていることになります。

また、注意しておきたいことは、ロゴマークや表現など「商標登録」
されているものもありますので、注意が必要です。

<大きな文字表現の留意点>

●文字レイアウトは「基本そっくりそのまま」パクる
 
パクリ側は、似て非なるものを製作するわけですから、
●フォントを変えてみる
●文字色を変えてみる

やってはいけないのは、
●配置の位置や文字の大きさを変えすぎること
●文字数を増やすこと(*見ずらくなります)


パクリ製作ー4 小さな文字レイアウトをパクる

  この小さな文字の列は、大文字表現全体で伝えることができなかった
伝えるべきものを、見てくれても、見てくれなくても、表示するという
ことをわかっておいてください。

通りがかりの人が歩きながら、ちら見するだけなので、
{欲ばり表現」は厳禁!になります。

<小さい文字表現の留意点>

●文字の大きさ 見やすいか見にくいか
  *店頭看板やポスターの場合はスポットの有無も関連します。
●表示する位置と行数
  *位置と行数も基本丸パクリが正しい。
  *小文字の表示内容は自店で考えた内容で良い。
●大文字表現より目立つ文字色やフォントは使わない。

 (目に入る優先順位)
  商品画像 → 大文字表現 → 小文字表現 の順です。


さあこれで、あなたもパクリ技術の名手になれます。

最後は、パクリを繰り返すことで、
本当の表現のコツを学び、自分流の新たな技術を
加えることで
より本物になってゆくと考えます!  

(了)

 

飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします