それは突然のことでした。
正社員としてとある企業に勤めており、
出向先に長年派遣されお世話になっていた私。

妊娠中ということもあり在宅勤務の日を増やしていただいており、
その日も家で仕事をしていました。

あと30分ほどで定時という時間に、出向先の上司から一本の電話が。

「聞いた？！○○が倒産したって！」

え？！

事前連絡も何もなく、即日解雇。明日からの職が突然なくなりました。

あと一ヶ月ちょっとで残りの有給休暇を消化してそのまま産休、
今後は育児休業給付金をもらって、子どもが一歳になるくらいまでに保育園に入れて仕事復帰して…
そんな未来を想像していた私でしたが、一気にその計画は崩れ去りました。

もうこの会社に勤めてからは6年以上が経過していて、
会社員としてもらえるはずだった給付金は急にもらえないことになり、
そのお金なしで私が再就職するまでの間、夫一馬力で子どもを産み、育てる。。。
この先の生活に大きな不安がよぎりました。
これまで真面目に働いてきたというのにここに来てなんたる仕打ち…

最初はそう思いました。
結婚５年目、初めての妊娠、産休に入るのを心待ちにしていました。
私が何したっていうの。ひどい。
倒産当日の夜は泣きました。

でも、私は生きている。
私はいたって健康で、夫もいる。（可愛い猫も一緒に暮らしている。）
生きていればなんとかなる。

根っからのポジティブ人間ではないけれど、
幸い物事を前向きに捉えることが得意だった私はわりとすぐに立ち直りました。