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#26 儀式用品店オーナーLeonardo(レオナルド)

1人で街を散策し始めた私は、
まずは前回Rajeepに最初に案内してもらった
鳥類専門店を目指した。


確かこの辺りに鳥類専門店があって…
あ、あった!

通りからも
甲高い鳥たちの鳴き声が聞こえる
鳥類専門店を通り過ぎ、
そのあとに行こうとしていた
鉱石店を目指した。



この通りを左?
いや。右だったかな?


とりあえず右に曲がってみた。
元の通りから数歩歩くと
先の道がすごく細くなっているのが
わかった。

「Rajeepと来た時、
あんな細い道は通っていないな…」

と、Uターンをしたときだった。


そばを歩いていたお店の中の
”目”と目が合った。

何の目かはわからない。
眼球だけだったからだ。



その店は
ほとんど明かりが点いていないのでは
ないかと思うほど暗く
なんだか怖さを感じる店内の棚の一角で
明らかにコチラを見ていた

ひぇ!と思って目をそらしたら、
今度はカウンターに立つ”人”
目が合った。

その人はこの店に似つかわしくないほど
ニッコリ優しく笑いかけてきた。


とても驚いたが、
そのギャップとお店への好奇心で
私はお店に足を踏み入れてしまった。

写真 2019-08-27 18 51 55


「いらっしゃいませ。何かお探しで?」


「あ、いえ、通りかかっただけなんですけど…
ちょっと気になったので。」


「そうですか。ようこそ。
私はここのオーナーのLeonardo(レオナルド)
と申します。
何かわからないことがあれば伺いますね。」


「ありがとうございます。
ところで、コチラって何のお店ですか?」


「あ、ココは儀式に使うものを
取り扱うお店
でございます。
意外とまだ需要あるんですよね。」

Leonardoはフフッと上品に笑っていた。


「…儀式?


「あ、もしかして、お嬢さん、
ココの世界の人でいらっしゃらない?」

「はい、違うんです…」

「そうでしたか。
儀式はね、もう今ほとんど行われないんですよ。
一部の村の呪術師
古い宗教信者様くらいでしょうか。」


「あー、なるほど。」

「もう随分前から
杖や薬を使ったり、手のサインだったり、
で魔法をかける方が主流ですね。
でも、最近では儀式マニアな方がいたり
こういった古のやり方
好む方もいらっしゃってね。」

「へぇ、面白いですね。
そういえば、この店内は
どうしてこんなに暗いんでしょうか…?」

「日の光に当たると
劣化してしまうものも多いのと
あなたとも目が合ったあの目玉が
嫌がるんですよ。
ほら、瞼が無いからねぇ…」

すみませんね…という感じで
あの目玉の方を見て話すオーナーだが
窓際に目玉が置いてあるということは
最後の一言は冗談だったのだろうか。


そもそも嫌がるも何も
気持ちなんてあるのかだろうか。。。



これが儀式用品店オーナー
Leonardo(レオナルド)に会った時のおはなし。
続きはまた次回に。


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