寺田英雄(㈱オープンストリームCTO)

終生 Programmer & AI Researcher. 株式会社オープン…

寺田英雄(㈱オープンストリームCTO)

終生 Programmer & AI Researcher. 株式会社オープンストリームでCTOやっています。 電気通信大学の社会人博士課程の学生もやっております。 大阪大学電子制御機械→DoGAプロジェクト/OUCC→IHI→ベンチャ→オープンストリーム

マガジン

  • オープンストリームテックブログ「BEYOND SI」

    • 126本

    株式会社オープンストリームのエンジニアより、各社クラウドサービス・ビッグデータ・AI/機械学習・IoT・モバイル・アジャイル・セキュリティなどの先端技術情報や、ソリューションサービス情報、ビジネスコラム、各種勉強会、イベント情報を発信します。 ■株式会社オープンストリーム関連ブログサイト ・Keep Innovating! Blog https://www.opst.co.jp/keep_innovating_blog/ ■株式会社オープンストリームコーポレートサイト https://www.opst.co.jp/ ■株式会社オープンストリームサービス一覧 https://www.opst.co.jp/service/ ■オープンストリームホールディングスグループ共同運営note「OpeN.lab」 https://note.com/opst_hd/

  • Visual-SLAM 研究ブログ

    Visual-SLAMに関する研究活動について書きます。

最近の記事

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速報:話題の 1ビットLLMとは何か?

2024-02-27にarXiv公開され,昨日(2024-02-28)あたりから日本のAI・LLM界隈でも大きな話題になっている、マイクロソフトの研究チームが発表した 1ビットLLMであるが、これは、かつてB-DCGAN(https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-030-36708-4_5; arXiv:https://arxiv.org/abs/1803.10930 )という「1ビットGANのFPGA実装」を研究していた

    • 読書感想:プログラマーに嬉しいベイズ推論本

      ベイズ理論をデータ解析やシステム開発で活用してみたいと思っても、最初はなかなかハードルが高いというプログラマー諸氏も多いと思う。そんな人におすすめしたい画期的な書籍がちょっと前に出版された。 それが『Pythonでスラスラわかるベイズ推論 「超」入門』(赤石雅典 著、須山敦志 監修/講談社)である。 この本の素晴らしいところは、タイトルにある通りPythonによる実例と数学的な説明とを対比させながら、とてもとても基本的な所からベイズ推論を解説してくれているところである。

      • エンジニア界へようこそ!

        春なので,新社会人さん向けにメッセージを書いてみます。 プロのエンジニアを目指して社会に出た方、この職種を選んでくれてありがとうございます。そして、おめでとうございます。 私自身は、AI/ソフトウェアをメインとして、機械、電子回路系も少々たしなむエンジニアですが、とにかくどの分野にせよエンジニアは良い職業だと思っています。少なくとも私はこの仕事が好きです。そして、この仕事を選んだあなたは幸福な人生となる可能性が高まったと思います。 なぜエンジニアという仕事が良い仕事と考

        • (引用)新発想のMLOpsツールをまもなくリリースします

          私たち技術創発推進室にて鋭意開発を進めてきた新しいMLOps系プロダクトをまもなくリリースします。開発リーダーの髙岡くんが紹介記事をアップしてくれました。 MLOps 分野に興味のある方は、ぜひ一読ください! よろしくお願いします。

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        記事

          先人へのリスペクトがないエンジニアは恥ずかしい

          # 今回はちょうど良いネタを思いつかないので、説教めいた話を書いてみた(なんでやねん!)。説教が嫌いな人は読まないことをお勧めする。 エンジニアを長年やっていると、いろんなタイプのエンジニアに出会う。ネットが普及した現在においては、リアルだけでなくネット空間上で様々なタイプのエンジニアの言動を目にすることが多くなった。 そうした中で、ときどき非常に悲しくなるというか残念なエンジニアを見かける。 その一つが、先人(せんじん)へのリスペクトがない(ように振る舞う)エンジニア

          先人へのリスペクトがないエンジニアは恥ずかしい

          スライド系は、物理的なページの区切りに併せて話を区切らないといけないのが苦痛です。やはり頭を整理する文章の作成にはフラットなテキストやワード系が好みです。思いついたことは、止まらずバーっと書き出したい。

          スライド系は、物理的なページの区切りに併せて話を区切らないといけないのが苦痛です。やはり頭を整理する文章の作成にはフラットなテキストやワード系が好みです。思いついたことは、止まらずバーっと書き出したい。

          時間をかけてこねくり回した文章よりも、短時間で一気に書いた文章のほうが出来が良いことが多いな。

          時間をかけてこねくり回した文章よりも、短時間で一気に書いた文章のほうが出来が良いことが多いな。

          VSCode に rewrap という拡張をいれたら、Emacsの M-q と同じことができるようになって、快適! MarkdownやTeXの執筆におすすめ。

          VSCode に rewrap という拡張をいれたら、Emacsの M-q と同じことができるようになって、快適! MarkdownやTeXの執筆におすすめ。

          Pythonでシンプルに処理時間を測る方法

          この記事はPythonプログラミングに関する超小ネタである。 Python(に限らず)システムを開発でパフォーマンス(動作性能)の問題が生じる場合がある。 パフォーマンス問題の解決においてよくやるのが、処理時間の計測である。line_profiler などのツールを使って計測する方法もあるが、そういった外部ツールを一切使わずにシンプルに計測したい場合もある。 そういう場合は、datetime や time ライブラリを用いてシステム時計にアクセスし、プログラム中の狙った

          Pythonでシンプルに処理時間を測る方法

          論文調査メモ:NeRF-SLAM

          *この記事は自分の研究テーマに関連したメモです。SLAMやNeRFの知識がある人向けです。 元論文以下、文中の論文引用番号は上記の元論文に合わせている。 概要NeRF-SLAM は、単眼 Visual SLAM のマップ部分に NeRF を適用したもの。ローカライゼーション目的の単純な幾何学的マップとしてだけでなく、NeRFの特徴を活かして、視覚的(測光学的)にも精度の高いモデルを同時に獲得できる。また、最近の関連分野の研究成果を導入し、さらに独自の工夫を加えることで、従

          ChatGPTのUIがまた変わった。プロンプトに対して、回答候補を2つ同時に示してくる。そして、どちらが好みか答えさせる。これを教師データにして、さらに回答の精度を上げるように学習させる狙いのようだ。賢い。抜け目のない緻密な戦略で動いているOpenAI。

          ChatGPTのUIがまた変わった。プロンプトに対して、回答候補を2つ同時に示してくる。そして、どちらが好みか答えさせる。これを教師データにして、さらに回答の精度を上げるように学習させる狙いのようだ。賢い。抜け目のない緻密な戦略で動いているOpenAI。

          (恥)GitHubのユーザIDとssh-key の関係を誤解していた。

          今回は小ネタで、最近の失敗話である。 私は複数のGitHubアカウントと複数の開発マシンを使い分けている。一つの開発マシンの中から、プロジェクトに応じて、異なるアカウントでGitHubにアクセスすることもある。 最近、とある開発マシンのディレクトリを整理していたら、なぜかそのマシンだけ、特定のGitHubアカウントに限ってリポジトリから clone できなくなってしまった。'repository not found' などとエラーが出てしまうのだ。別のマシンではOKなのに

          (恥)GitHubのユーザIDとssh-key の関係を誤解していた。

          大規模言語モデルの特許に警戒せよ

          この記事を書いている2024-01-12現在、J-PlatPatで検索してみると”大規模言語モデル”のキーワードでヒットする国内特許(申請中・権利化ずみ)は50件ある。 すでに権利化(特許化)されているものは36件あり、そのうち2023年以降に出願されたものは30件ある。ちなみに出願者は大企業や大学の研究機関は少なく、どちらかというとスタートアップ的な企業が多い。これが意味する所を考えてみるのも面白いかもしれない。 全てを精査したわけではないが、特許化されたものの内容をざ

          大規模言語モデルの特許に警戒せよ

          見通せない先行きを受け入れる:2024新年

          かつては、1〜2年先なら技術の流れが見通せる気がした時代もあったが、現在はまったく違う。この新年はいわゆる生成AI系技術の変化が激しすぎて何も見通せない。私たちのソフトウェア開発の仕事がどうなっていくのか本の数ヶ月先さえ予想がつかないのである。状況が流動的すぎて「昨対比」みたいな過去からの線形外挿で計画を立てることが全く無意味だと感じる。 天気予報に始まってプロ野球の順位予想やら株価の動向やら、人は予測が大好きである。逆に予想がつかないと不安になるらしい。 だから、人々は

          見通せない先行きを受け入れる:2024新年

          "Hello World" 懐疑論

          プログラミング界の通説として、プログラミングを学ぶ際にはまず「Hello World」から始めよう、というものがある。考えるより先に手を動かせというこのアプローチは、初心者にとって有益とされてきた。しかし、この発想だけで学習を続けることには私は疑問がある。 ”手を動かせ”論の問題点 計算機(プログラミング言語の処理系)ならではの特異な性質だが、たとえ自分が正しく理解していなくても、それらしくコードを入力してやれば計算機はとにかく動作してしまう。これが初心者にとって問題なの

          高地トレーニングとしての数学

          先が読めなくなった知的労働の未来 2023年は、ChatGPTを始めとするLLMや新世代のAIの革命的な台頭に引っ張られた一年だった。私たちプログラマーや、弁護士、弁理士、医師(の診断力)など知識の蓄積と言葉の論理がコアにある仕事も、確実に形が変わっていくことが見通しとしてはっきりしてきた。 このような流れの延長線上で、これら知的労働系の仕事は今後どうなっていくのか?、今後どんなスキルが必要なのか?というような議論が各方面から百出している。 しかし、どんなに予測しても予

          高地トレーニングとしての数学