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いい病院・医者はどこに?(その1): 忙しくて連絡がつかない医者

前回のnoteから時間が経ってしまった。
最近、何かしようと言う気持ちが起こらない。

情報収集、通院・検査の結果、今後の方針決定に目途は付きつつあるが、本音を言うと、『お金がない緊急事態』を直視するのが怖くて中々進んでいない。(ガンバレや自分)


前回のnoteはこちら。

今回、病院に行って検査しようと思ったきっかけは、普段よりも胸が張っている事で、しばらくがん検診をしていない事を思い出したからだった。

どこの病院に行くか迷ったが、ある程度名の通った病院で、女性系のがん検診を専門にしており、そこまで遠くない病院にいるお医者さんを見つけたので、予約を取ってみる事にした。

予約がオンラインでできることも大きかった。
インドで電話で予約するのは精神的なハードルが高い。

しかし、この時点で既に選択を誤っていたらしい。

7月始めの週末に予約したら、直前になってこのお医者さんのアシスタントだと言う人から「先生忙しいから、予約変更してもいい?」と連絡があった。

このお医者さんは私の家の近くの病院には水曜日と土曜日の9時半しか来ないらしく(普段は別の病院にいる)、必然的に次の土曜日に変更になった。

来るタイミングがピンポイントすぎんか??



予約の当日は大雨だった。

側溝からは雨水があふれ、車のタイヤがほぼ水没するレベルだったが、(これを逃したら予約は一週間後だ)と思い気持ちを奮い立たせて出かけた。

インドなのにたった10分遅れそうだからと事前に電話もいれた。
(インドだったらこの程度誰も気にしないし、私も普段なら気にしない。)

ところがそうまでして出かけて行ったのに、今度は「支払いが確認できない」と言って2時間近くも待たされた。(前払いにすると少し割引されるシステムだった。)

ずぶぬれになった私が一番最初に到着したのに、次々と他の患者がやってきて診察を終えて帰ると言う理不尽。

こんな天気の日にここまで努力してやってきて、何の案内もなく待たされるってどういう事なの。(もちろん、途中で何度もスタッフに確認した。)

結果、予約時に事前支払いした分が、変更時に返金になっていた事が分かり、再度支払いを終えて、診察に入ったのはお昼過ぎだった。

なんなのこのムダ。

お医者さんは悪い人ではなさそうで、急遽、乳がん以外に卵巣脳腫も確認したいと言っても、柔軟に対応してくれた。(元々は乳がんの検診が目的で予約した。)

触診をして卵巣脳腫の可能性がある事は分かったが、検査をしてから、また検査結果を持って診察に来るようにとの指示だった。

いくつかの検査はその日に、同じ病院内の施設ですぐに実施した。

  • マンモグラフィー

  • エコー(胸部/下腹部)

  • 血液検査

いつも思うのだが、マンモグラフィーって自分の胸を出して他の人と一緒にいるレアな状況。(銭湯とかも似た様な状況かもしれないけど、技師さんと二人きりで胸を凝視される状態ってまずない。)

胸を触られて、こねくり回されて色んな形にされて、色んな姿勢を取らされて、板の間に胸をぎゅうぎゅうに挟む。がんの早期発見の為の検査だと理解しているけど、傍から見ていたらなんとも言えないシュールな状況(笑)

その間、どこに視線をやって、どんな顔をしていればいいのだろうか。

その後にエコー検査を実施し、卵巣脳腫が大きくなっている事が判明した。どのような治療方法があるのかその時は分からなかったが(お医者さんに確認して、との事)、過去にも一度手術しているので、知識がない自分でも手術の可能性はかなり高いだろう事は予測できた。

この日はそのまま帰宅し、残りの検査を週明けの火曜日に実施して、次の土曜日に再度同じお医者さんの予約を取った。



するとその週の金曜日の夜になって、予約しているお医者さんのアシスタントから電話がかかってきて、「お医者さんは急な用事が出来て、明日の土曜日はキャンセルさせてくれ。」と言う。

「え、またなの・・・?」と思ったが、いないものはどうにもならないので、「じゃあ次は?」と聞くと、「検査結果を共有してくれたら、お医者さんに聞いておくから。」と言うので、電話を切った後で、検査結果をメッセージで共有した。その次の週の半ばからまた出張の予定だったので、いづれにしても水曜日も土曜日も診察に行けない事は分かっていた。

ところが、その後、何度催促してもこのアシスタントと連絡が取れなくなってしまった。

メッセージに既読はつくので検査結果やメッセージは読んでいるらしいが、返事が一切来ない。電話にも出ない。緊急の症状はないけれども、追加の検査があるのか知りたいし、治療方針の検討やそのための予算は組んでおきたいので、早めがいいのに、結局そのまま1週間が経過してしまった。

この時点で、「病院に行こう」と思い立ってから、ひと月の2/3が経過している。

ムカついて仕方がなかった私は、次の週明けに検査結果を取りに行くついでに受付に寄って文句をぶちまけてきた。

受付の女性は申し訳なさそうな顔をして、できる限りの対応をしてくれたとは思うが、もうここに来たいとは思わない。

連続での予約キャンセル
全体的な対応の遅さ
肝心な時に連絡が取れない

お医者さんは知識と経験があるのかもしれないし、対応してくれたスタッフ全員が悪いとは思わない。しかし、肝心な時にいない・連絡がつかないお医者など、どんなに腕が良くても必要ない。

極端な言い方だけど、手術台に乗せられてから連絡つかなくなったらどうするのだ?



その数日後に、お医者さん自身から電話がかかってきて、謝罪された。
お医者さんは私が連絡を取ろうとしていた事を知らなかったし、イベントがあって忙しかったらしい。

アシスタントは家族の事で忙しかったため連絡が取れなかったという。

誰にだって緊急事態は起こりえる。しかし、1週間のうちに、5分でいいからお医者さんか他のスタッフに後続の対応をお願いすることはできたと思うのだ。

それをしなかった時点で、お医者さんの知識やスキルに関係なく、「お願いしたくない」と思うのだった。


再び他のお医者さんを探さなければならない。やれやれ。



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