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克服すべき5つの煩悩


貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)の
三毒というのは、
よく知られていると思います。


これらは仏教において、
克服すべきものとされる
もっとも根本的な3つの煩悩です。



この三毒に、
慢(まん)・疑(ぎ)という
2つを加えたものを
〚 心の五毒 〛と呼んでいますが、

いずれも克服したい煩悩です。


そして、なぜ
この心の五毒のチェックが必要なのかといえば、
それによって
自分の魂の傾向がつかめるからです。






「貪(とん)」というのは、
貪り(むさぼり)の心という意味です。


あなたは、
「ああしてほしい」
「こうしてほしい」
といった、
ほしいほしい病にかかっていませんか?


もしくは、


「なんでこうしてくれないのか?」
「どうして私の思うようにしてくれないの?」
といったように、相手に多くを
求めすぎるようなことをしていませんか?



こういった貪欲な心が
あなたの中にないかどうか

チェックしてみてください。


そして、もし、この〚貪りの心〛が
あなたの中にあったなら
どう対処すればいいでしょうか?


それは、

「足るを知る」こと。




与えられた環境に感謝して
生きる気持ちを持つことです。


よく「自分には何もない」

と、おっしゃる方がいらっしゃいますが、
本当にそうでしょうか?

ちょっと考えてみてください。



仮に恋人がいなかったとしても
家族や友人はいませんか?

もし、裕福な暮らしができていなかったとしても
健康な体ではありませんか?


今〚ないもの〛に目を向けるのではなく
今〚与えられているもの〛に

焦点を当てるようにしましょう。


与えれば与えられる、というのが
スピリチュアルの法則です。


まず、あなたから
精いっぱいの愛と感謝を人に与えていきましょう。



「瞋(じん)」は
憤り(いきどおり)という怒りの心です。


すぐに切れてしまう短気な心、
いつもイライラして落ち着きのない心、
八つ当たりをしてしまう心など。

日々の忙しさから
ついつい心がイラついてないか、

チェックしてみましょう。



そして、
この憤りへの対処法は、

「顔施(がんせ)をする」こと


つまり、人に笑顔を与えることです。



顔施とは、和やかな笑顔で人様に接することです。

たとえ今は、不幸だとしても
「笑う門には福来る」というように、
幸せは笑顔から始まります。

和やかな笑顔を浮かべた人に
不快な気持ちを抱く人がいるでしょうか?

幸せだから微笑むのではなく、
微笑むから幸せになれるのです。


ぜひ、あなたの最高の笑顔を周囲に与えてください。


癡(ち)というのは、
「愚かしい」という意味で、智慧のない状態のことです。



正確には「心理を知らない愚か者」を指しますが、
現代の生活においては
愚痴の多い人になっていないか、

という捉え方なのだと思います。

 


いつも愚痴を言う、
もしくは行動においていつも同じ過ちをしてしまう、

これらに思い当たるようなら、
まず、その原因を考えてみてください。

 


そして、この対処にはやはり
智慧が必要です。


聡明になり、先が見えるようになると
愚痴が出ることもなくなります。

 

自助努力の心ができてくると
「癡」は消えていきます。


教養や品格を身に着ける、
そんな努力をしてみましょう。



そして、4つ目は

「慢(まん)」

「増上慢(ぞうじょうまん)」といって
驕り高ぶること


慢心していないか、
うぬぼれる気持ちはないか、
偉そうにしていないか、

といったことをさしています。


さらには、
人に対して上から目線で物を言っていないか、
高飛車な態度をとっていないか、
自慢話ばかりをしていないか、

その辺りも含めてチェックしてみてください。

 


では、この慢心に効くものとは何でしょうか。

 

それは「謙虚さ」です。


常に謙虚で慎ましやかな態度をとるように心がけましょう。


そして、徳を積んで生きようとする気持ちを
大切にすることです。


たとえ周囲の人には評価されなかったとしても
天使や守護霊は必ず評価してくれています。



最後の「疑(ぎ)」 は、

疑心暗鬼の「疑」です。


つまり、人を疑い、
自分自身も信じられない気持ちのことです。


この〚不信の心〛への対処法ですが、

信じる気持ちを持つというのは
なかなか難しいことです。

ましてや、過去にトラウマがあり
人を信じ切れなくなっている場合は尚更でしょう。

 

そんな時は、
その人の心根の部分(仏性)
「真我」を信じてみましょう。



本来は素晴らしい魂なのだと思い、
その人のいいところに焦点を当ててみる。


人の粗探しをしないで、
常に長所を発見していくことです。

 


そして、あなた自身もまた
自分の悪いところばかり気にして卑屈になったりせず、
自分の良い部分を信じることです。


自身を良いものと思えるようになれば
他人をも良いものと思えるでしょう。



人間の心は三層から成っているのです。



動物としての本能の心。

人間としての思考と感情の心。

神としての愛の心。


この三層の心が絡み合って生きているのです。



本能の心は生きること、生活することに
意識を向けます。

思考と感情の心は、様々な経験を通して
自己表現を求めます。

神の心は、真理を求め
愛に生きることに求めます。



私たちは、動物と人間と神の
三層の心を無意識に往来しているのです。

私たちが生きる上で大切なのは、
この三層のバランスをとることです。



そして、いま自分の心はどこが発動しているかをきちんと理解することです。



それが複雑な人生をシンプルに生きる
秘訣なのです。

三層の心に振り回されてはいけないのです。










生きとし生けるものすべての魂が
幸せでありますように…





スピリチュアルライフコンサルタント橘直葉

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