見出し画像

不安と期待(その2)

金曜日、異動内示の第2弾だった。

課長職以下の、一般職員の異動内示が発表された。

先日は、新しい課長に親しいベテラン職員が昇進してやってくることが分かったので、動揺してしまったところがあったが、基本的には人事異動なんて自分が関与できる範疇を遥かに超えてしまっているので、どんな結果になったとしてもそれを受け入れたうえで、次へ進まないと・・。とは思っている。

しかし少し気になるところがある。事務所の新人さんについてだ。

昨年、事務所に配属されてきた2名の新人のうち1名が退職することになった。彼は下半期から体調を崩して休職扱いになっていた。どうやら今は回復しているようだが、休職の原因となったのは直属の上司と馬が合わなかったことのようだった。

その上司も、在籍年数から考えて異動確実と目されていた人(実際に異動になった)であったので、人間関係だけが休職の原因であれば、新年度になった4月から復帰できるのでは?と思っていたが、それだけではなかったようだった。

「思っていた仕事と違うかった。」管理職との面談で彼はそう話したそう。

ーーーーーーーー

この言葉、自分も幾度となく同じことを考えてきた。

しかし6年目になろうとしている今、克服したというか・・。「そう考えることをやめた。」という表現の方が正しいのだろうか。

最初から天職だと言える仕事に就ける人は、ほんの数%の世界だと思う。そうするとそれ以外の大多数は、天職に就けていないということになるが、はたしてそうだろうか。

僕は「そうではない」と思う。(※超ブラック企業のようなところは除いて)

極端な話、仕事をしなくても何らかの方法で生きていくことはできると思う。しかし人には生活がある。それから欲望がある。noteを書きたいと思っても、インターネット環境やパソコンやスマホなどのハードがなければ書くことはできない。

それらを維持したり叶えたりするために、仕事をするんだと思うようになった。

それからこれはまだ出来ていないが、仕事はやり方ひとつで変わっていくものだと思ったし、変えていけると先輩の姿を見ていて感じることもあった。

ーーーーーーーー

僕は適応障害まで患い、ホルモンバランスも崩した。

転職も何度も考えたけれど、世間はコロナ禍になり市場も混乱していると聞く。少し固定観念が入るけれど、そのうえ元々公務員の民間転職はマイナスなイメージがあると言われている。働く目的がそもそも違うから。

あくまで僕の場合だが、仕事は想像も何倍も辛かったし、身体は悲鳴を上げているが、なんとか今日も生きている。その対価としてmacbookだって購入したし、車の乗り換えだって検討できている。あと余談になるが仕事柄、少しくらい出来が悪くてもクビを切られることはない。何となく就職した場所ではないし・・。そう開き直ることにした。

その判断がよかったか、悪かったのかは将来の自分が答えてくれるだろう。

ーーーーーーーー

新人さん2名のうちの1名は退職することになったが、残った1名は激務のなかでもいつも奮闘していたが、先週半ばから体調を崩し有休取得している。同期も去ることになったなかで戦ってきた彼女のメンタルが心配である。


決してうまくは言えないが、どうにか伝えたい・・。

どんなにカッコ悪くてもいいけれど、自分が一定水準の生活を送りたいならば「働くこと」からは逃げられないということを。だからこそ、初めはめちゃくちゃ大変だけど工夫したり経験することで、得られることが必ずあるということを。



この記事が参加している募集

#とは

57,858件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?