内臓脂肪との戦い⑤:ファスティングの7つの効能と…
前回はファスティング1ヶ月経過時の体組織計的な変化について
体重58.9kg→56kg
内臓脂肪レベル:9.5→8.0
体脂肪率:20%→17.3%
というまずまずの変化が起きた。
筋肉量:44.7kg→43.9kg
は残念だけどこれだけ減ればしかたない、必要悪と思おう。
そしてアゴ周りやお腹周りも大変スッキリして自己肯定感もアップ!笑
しかし、ファスティングには体組織的な変化以外にも、たくさんの効能があった。
1.時間が浮く
退院以来、ぼくは食事とその前後に大きな時間を割いてきた。
・前は妻任せだったのにスーパーやコンビニへの買い物に行くようになり
・行ったら成分表の炭水化物や糖質の量を見てはそっと棚に戻す日々
・自分で調理
・「ゆっくりよく噛んで食べろ」と言われて食事時間が激増
・食べて血糖値が上がってきたらフィットネスジムや散歩
食事を変えるんじゃなくて「抜く」ことでこれらの多くが割愛できるようになった。
おかげでめちゃめちゃ時間が浮いて、前よりも読書に時間を割けるようになった!これはホント思ってたよりも最高。
というか食事にまつわる時間の増加が本当にストレスになってたんだなぁ
2.必要なインスリンの量が減る
食事をすると、糖質の量に応じて多かれ少なかれ血糖値は上がる。
そして上がった血糖値を下げるためにインスリンを分泌、、するけどぼくは分泌量が人よりも少なめ。血糖値が下がるまでに人よりも時間がかかる。
今はまだ1日1回の持効型インスリンのみで、毎食のインスリンは打っていない。毎食に関しては高血糖を抑えるミグリトール(セイブル)の服薬のお世話になるとともに、膵臓もがんばってチビチビとインスリンを分泌してくれていた。
食べないと血糖値が上がらないのでインスリンの分泌も不要になる。
膵臓を休ませる、負担を少なくする、という点でこれ以上のものはないのではないか。
ファスティング中のDexcom G6の例
1)朝/昼を食べて絶食入りの日:夕食を食べないので夕方からは落ち着いている
2)絶食明けに昼/夜を食べた日:朝を抜いてるからお昼までは何の起伏も無い
そう考えると途中まで何も考えずに毎日打ってた持効型インスリンも、1日おきに打つ量を減らしたり、何なら打たない日があってもいいんじゃないの?と思って途中から主治医にも聞かずに勝手に量を減らしたり打たなかったりした(特に1型の方は決して真似しないでください)
3.好きなものが食べられる
食事の回数が2/3に減るんだから、その分食べるときは糖質オフに拘らずに、もっと食べたいものを食べてもいいんじゃないの?と思える容認った。
少ない食事回数をもっと楽しみたい、という気持ちもある。
ただ夜に糖質を大量摂取すると、朝までずっと下がらない時がある。それは避けたいな、と好きなものを食べるのはお昼限定にしよう。
その後ジムで運動できる日ならさらに安全だ。
だから久しぶりに天下一品に行ってこってりチャーシューメンを食べたり
洋麺屋五右衛門でタコのペペロンチーノを食べたり
タパスタパスでタパス風パスタを食べたり、とハメを外す日を作ることにした。
どれも大好きなメニューで入院以来初めて食べた。幸せだなぁ。
でもまだコーラを飲む気にはなれないな。余命宣告されたらグビグビ飲もう。
4.頭が冴える
やはり満腹よりも空腹時の方が集中力がアップしている。
3食、しかも増量目指して無理やり食べていた時期よりも格段に思考がスッキリしていて、いろんなアイデアが湧き出てくる。
あとは実行するだけだ笑
5.HbA1cが下がる
1/26の血液検査の結果を入手した。
この日は薬の助け無しの本当の実力を知りたかったので、前日から服薬やインスリン注射せずに、ファスティング明けのタイミングとも合わせて空腹時の検査結果となった。どきどき。
びっくりしたのは右上の、過去数ヶ月の血糖値の平均、と言われるHbA1cが5.4%だった。
入院時は12.4%、入院中のインスリン集中投与と、退院後の相当ストイックな運動&食事で5.7%〜5.8%まで下がったものの「ここがもう限界だな」と思っていた。
しかしラーメンやパスタを解禁したのに大幅に改善してきた。これはヤバい。
どのくらいヤバいかっていうと、下の表だとHbA1c5.5=平均血糖値が111、という目安になる。食後の上昇含めて平均110、はぼくがずっと夢見ていた数値だ。
しかも本格的なファスティングは1ヶ月しかしていないから、数ヶ月続けたらもう少し下がる余地もあるかもしれない。
これ以上HbA1cの数値を追い込む必要は無いので、数値を下げるよりは、好きなものを食べたい!
6.コレステロール値が改善
また、コレステロール関係の数値も改善した。
LDLコレステロール引っかかってんじゃん!と言われるかもしれないが、
入院時のLDLコレステロールは216だった。
その後薬を飲んで130〜140くらいが続いていたが、この日は薬を飲まずにちょっと悪い程度の141。これはぼく的には快挙!うれしいなぁ
7.インスリン分泌量の増加
そしてインスリン分泌量も飛躍的に増加していた。
前回のインスリン値は注射していた時期でも2.0だったのが、前日から打たずに9.89へ。
インスリン自己分泌の目安となるC-ペプチドは0.42から1.59へ。
この日の空腹時血糖値:90(これもとてもいい)を元に、
以前と同様に
インスリン分泌能の評価となるHOMA-βとCペプチドインデックスを再び算出してみた。
どちらも10月末の絶望的なインスリン分泌能から一気に正常値になった。
え?ほんと?でも確かに最近、前よりも食後の血糖値が下がりやすい気がするぞ。
これは、トロント本での
はもしかしたら正しかったのかもしれない。
ただ、ぼくが10月末から1月末までの間に試したのはファスティングだけではない。
忘れちゃいけない幹細胞治療や幹細胞エクソソームの成果かもしれない。
あるいは、「打った方が膵臓の負担を減らせるからベータ細胞が長持ちするよ」と言われて素直に毎日打っていたインスリンを、1月は「食べてないんだからいらんやろ」と勝手に打たなかったり、減らしたりしたことが、結果的にベータ細胞を「甘やかさないことでやる気を出させた」のが功を奏している、なんていう可能性もある。
精神論?いやいやそういう説は本当にある。
運動や食生活含めていろいろ試しているから本当の因果関係はわからない。
とはいえ一時的じゃなく、本当にぼくのインスリン分泌能力が改善しているならば、別に何が原因でもかまわないよね、が本音。
-1:変わらない炎症状態と抗GAD抗体
最後に、マイナスだった点じゃないんだけど、今回の血液検査でLDLコレステロール以外に引っかかったのは2箇所。
CRP定量って今までの検査に無かったな。
初めて見たぞ?何だろう?と調べると、これはどうも炎症や細胞破壊の際に増加する物質を測定しているようだ。
通常値は0.14以下、に対してぼくは0.71。
一応1.0までは軽度の炎症の範囲内らしくてちょっとホッとする。
ただ通常は数日で減少するらしいので、ぼくの体内では軽度の炎症がずっと続いている、のかと思うとゾッとしない。直前のインフルエンザの影響だったらいいなぁ
そして、ぼくが2型ではなく緩徐進行1型糖尿病、と診断されている決め手の抗GAD抗体、自己免疫細胞がβ細胞を攻撃して破壊した際に出る項目で、通常の人は0〜5、は9月の入院時と同じ2000超えで相変わらず測定不能。
数値が減ってきたら攻撃対象のβ細胞が死亡したのかもしれない、とも言われているので減ればいいってもんでもないらしいけど、幹細胞もファスティングも自己免疫細胞や抗GAD抗体には影響はない、のかもしれないなーと思うととても残念な気持ちになる。
ただ、ずっと2000超えだから5000→3000で減少してるのかもしれないし、増加してるのか横ばいなのかもさっぱりわからない笑
とはいえ測定不能ってことはめっちゃ高いことには変わりはない。
そういえば、ファスティングは炎症の抑制にも効果的、とちょいちょい聞いたことがある。
炎症と自己免疫疾患によるベータ細胞攻撃には関連があると思うので、引き続きファスティングしつつ(次は36時間ファスティングも挑戦したい)、体内の炎症の抑制をめざしてトライ&(死なない程度の)エラーをして楽しく過ごしていきたい。
これにて内臓脂肪との戦い編、一旦?終了。
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