生命の基本は、「食べる」。
食べたものを消化・吸収し、排泄し、私たちは生きています。
 
当たり前のお話ではありますが、
 
・食後の胃のもたれ
・お腹の膨満感
・ガスやげっぷ
・腹痛
・あまりお腹がすかない
・たくさん量を食べられない
 
このようなお悩みで、胃腸薬でごまかしてきたという方はいませんか？
 
お口にいれた食べ物は、口腔内から排泄まで、ちくわのように一本で連なる消化管で処理されています。
基本的な流れは、噛む➡消化➡栄養吸収➡排泄。
本日はこの中でも、食べ物を消化していくプロセスを一緒におさらいしていきましょう！

１．唾液の分泌はデンプンの分解を助ける

私たちは噛むことで食べ物を細かくし、飲み込みやすくします。それと同じくらい大切なのが、唾液のはたらき。唾液には、消化酵素「アミラーゼ」が含まれています。
アミラーゼは炭水化物に含まれるデンプンを「糖」に分解します。デンプンは、ごはんやパン、パスタなどの主成分で、最終的には体を動かすエネルギーになるため、しっかり噛んで唾液を出すことが大事です。

２．胃酸は消化プロセスの主役

 
次に、お口の中で細かくなった食べ物は、胃に入っていきます。すると胃酸が分泌促進され、食べ物はさらにドロドロに分解されます。また、胃酸は食べ物の分解だけでなく、殺菌し、また食品中の鉄を吸収しやすくする働きもあり、消化のかなめとなっています。
 
日ごろストレスや疲れで交感神経が優位になっている人や、エネルギー不足の人、胃酸抑制剤を常用している人は胃酸の分泌が悪く、消化不良になりやすい傾向に。一度ご自身の日常生活を振り返ってみてくださいね。

３．胃はタンパク質の分解工場

 
さらに、胃では「ペプシン」と呼ばれる消化酵素が、タンパク質を分解してくれます。先ほど説明した胃酸が「ペプシン」を活性化するため、ここでも胃酸は大変重要であることがお分かりいただけると思います。
 
胃でタンパク質をしっかり分解できないと、分子の大きい未消化なものが、最終的に小腸に流れていきます。それが粘膜を傷つけてしまい、様々な不調に繋がるため、大変重要なフローです。
 

４．胆汁が脂の分解をサポート

さて、肝臓から胆汁が分泌されていることは、意外と知られていません。しかし私たちの体内で、1日に約1リットルもの胆汁が生成され、胆のうに運ばれて濃縮されたものがストックされています。
 
この胆汁のはたらきは、①脂の消化吸収を助ける　②腸管を洗浄し、小腸をきれいにする　③コレステロールを調整する　④解毒を助ける　というもの。
 
胆汁の分泌が不足すると、脂肪の消化がうまくできず、下痢・脂肪便になったり、脂溶性ビタミン（ビタミンＡ・Ｄ・Ｅ・Ｋ）の吸収が悪くなり、解毒がうまくいかなくなります。

５．消化不良を解消するには？

こうした一連の流れのどこかが滞ると、スムーズに消化・栄養吸収がされず、せっかく食べたものが身体の実になることなく排泄されてしまったり、不調を起こすことがあります。
 
＼消化へのアプローチ／として、
■よく噛む
■ストレスをケアして自律神経を整える
（副交感神経を優位に。リラックス！）
■
食前食中に梅干し、レモン汁、お酢（りんご酢もＯＫ）などで胃酸をフォローする。塩麹を使った料理もお勧め。

ほか、様々なケアがあります。また、消化酵素のサプリメントを摂ることで、一気に消化の悩みが解消することも。
 
（私の患者様のご許可のもと、レビューを掲載させていただきます。） 

サプリメントがすべてではありません。しかし、Ｍ．Ｏさんのように劇的に食生活、ひいては日常生活が改善するパターンもあります。もし同じようにお悩みの方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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