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ミレディメンバーへのインタビュー④  kana

こんばんは!
ミレディ0期生のちこです^^

彼女の仕事は、ICU(集中治療室)看護師×ヨガインストラクター×幸せの輪を広げること。

「1分1秒を争う命の現場と向き合う仕事」
「呼吸を大切としているゆったりした時間を通して自分の心と向き合う仕事」
そして「幸せの輪を広げる活動としてのボランティア」

おそらく看護師をしている方からするとそんな生き方ってあるの??となるのではないでしょうか。

ただ、インタビューをすればするほど女性の働き方に新しい可能性を導きたい!
幸せな気持ちになる方を増やしたい!
という強い思いを持っているからこその選択だということがわかりました。

見た目の可愛さからは想像できないほどの心の奥にある熱い思いを抱いているkanaちゃん。
新しいロールモデルのあり方をぜひご覧ください!

人のためになる仕事がしたい

―kanaさん、今日はよろしくお願いします!早速ですが、今行っている仕事を教えてください。

現在は、看護師をしています。
元々は癌の緩和ケアおよび終末期病棟で看護師をしていましたが、現在はICUという集中治療室で働いています。
漠然と幼少期から「人の役に立てる仕事がしたい」と思っていて、身近に医者や看護師をしているいる人がいたわけではないのですが、将来的に自分の周りの大切な友人、家族、パートナー、子供。その誰もに役立てる仕事が看護師だと思って、それしか見えなくなりました。
その思いを実現するために看護大学に行くことを決めて看護師として早5年が経ちます。

1分1秒を争う命の現場で気づいた自分の本心

―具体的にはどのようなお仕事をしているのですか。

元々は癌の治療方針がなく、病院で終末期を迎える患者さんや痛みを取る緩和ケアを必要とする患者さんに向けたサポートをしていました。
どういう最後の人生にしたいかという部分を患者さんの要望に合わせて寄り添う仕事でした。そこから、ICUという集中治療室へ。
手術直後や病棟で心臓が止まってしまった方など生きるか死ぬか、1分1秒を争う現場へと抜擢されました。そこはまさしく、ミスが許されない環境でした。

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そんな緊迫した環境の中でも、やはり人のために自分の時間を使えて命を救えることは本当にやりがいでした。

「死を余命宣告されたあとも生きる現場」から、「人の生死に直結する現場」へ。
人はそれぞれ生きるために様々な選択をしている。
その中で、私は生きる時も死ぬ時も幸せであって欲しい
そう強く願うようになりました。
生きることがどんなに幸せか、そして、素敵なことか患者さんと関わりながら日々学び続けています。

「人の役に立ちたい」と思って始めた看護師という仕事を通して、
「1人でも多くの方に幸せを感じてもらえるような働きかけをしたい」

自分の本心はこれだと感じました。

「足るを知る」そのきっかけとなったヨガとの出会い

―1人でも多くの方に幸せを感じてもらえるような働きかけをしたい!と思って何を始めたんですか?

実は現在、ヨガのインストラクターをしています。
昨年、ライセンスを取得したので老人ホームや忙しくてスタジオに通えない方などにヨガ教室を行っているんです!

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もう1つヨガを始めたきっかけは、仕事でのストレスがたまっていたからです。
人の役に立ちたいと言ってもやはり、毎日が体力仕事!
どんどん体がついて行かなくなったり、患者さんの要望(当時は自分に必死すぎてなんてワガママな・・・と思っていました)に最初は対応の仕方もわからずとにかくストレス✖︎100
社会人1~3年目は仕事0、プライベート100と言い切れるぐらい、
休みの日はずっと看護師仲間と遊んで、仕事終わりも遊びふけていました。
自分でもびっくりするぐらいお酒を飲んでたりブランド物を買い込んだり。。。
そうやってストレスを解放していかないと仕事を全うできない状態でした。

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ただ、このままではまずいと思ってジムに通い始めて、ヨガに出会ったのです。

体を上手に使えるようになることで心の整理ができるようになりました。
そして、ストレスがないから、欲で自分を満たすこともなくなる。
暴飲暴食やブランド物を大量に買い込むということが本当になくなりました。
日常の中の大切なことやちょっとした幸せを見つけることができるようになったのです!

ヨガと出会ったことがきっかけで心と体が変わり、
ヨガのインストラクターの資格を取って、日常の中にある幸せに気づける人たちを増やしたいと思うようになりました。

ただ、ヨガのライセンスを取るためにはまずは時間が必要。
時間を生み出すために正社員看護師から非常勤看護師へキャリアチェンジすることに決めました。


―ヨガインストラクターの資格を取るために正社員というキャリアを捨てるのに勇気はいりませんでしたか?

周りからは国家資格がある看護師が正社員じゃ無くなるなんて・・・
というように指を指されることもありましたが、
「国家資格を持っている人にも働き方の選択肢があるよ」ということを身を以て伝えたかった。
なのでためらいはなかったです。

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―なぜ、国家資格をもっている人にも働き方の選択肢があるよと伝えたかったんですか?

看護師にとっての新しいロールモデルを作りたかったから。

看護師の方って、看護師という道しかないと思っている人が本当に多い。
これは看護師に限らず医療従事者に共通することですね。

今、超高齢社会が加速しているにも関わらず医療従事者の人手不足は著しい状況です。
特に看護師は、昔看護師として働いていたけどライフステージの変化に伴い、看護師を辞めてしまう潜在看護師が沢山います。

ただ、その理由は看護師は看護師としてしか働けない、その働き方しか知らないから「体力仕事の現場に戻るなんで・・・」「夜勤勤務も現役と同じようにはできないしな・・・」という不安から復帰されるの方が少ないことに気がつきました。

現役の私が正社員から非常勤に働き方を変えただけで、
シフト制で夜勤勤務を月8回程度、その他の時間をヨガインストラクター、美容関連のお仕事、ボランティアと時間に余裕ができました。
そして、看護業界以外のコミュニティにも属することができて、より医療業界自体に役に立てることがあるのでは?というアイディアが出てきます!

ミレディに参加することができるのも実際、非常勤看護師として働いているからですし!

こういう働き方が広まれば、潜在看護師の方の現場復帰にも繋がったり、現役看護師も女性ならではのライフステージを経ても看護師として働き続けようという選択肢が出てくると感じたんです。


―医療業界が抱える問題を少しでも自分の力で変えていきたいってすごく素敵な夢ですね!

自分のために自分の時間とお金を使っていた時は、なぜか満たされる感覚がなかった。
けど、誰かのために自分の時間もお金も使うと満たされる感覚があった。

ヨガを始めてから当たり前のことに幸せを感じれるようになって、
「足るを知る」ことで行動が変わって、幸福度が高くなる感覚がありました。

誰かのために役に立てたらと、来月は初めて医療ボランティアでカンボジアに行きます。
全くボランティアに興味がなかったのに不思議ですね。笑

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看護師という世界以外の世界を見てみたい

―ミレディ0期生になろうと思ったきっかけは?

健康が大切なのはわかるけど、病気のこと、健康のことしか知識がない。
そして医療業界にしか知り合いしかいないということに単純にワクワクしなかったのです。

自分の経験を通して社会貢献できることがないか?と思い立って、「20代」「ボランティア」「社会貢献」などのキーワードで探していたら、ミレディと出会いました。
ミレディ最初の交流会で医療ボランティアの話をしたら、
みんなに支援物資を募ってみれば?という一言。
かなりの支援物資が集まり、本当に心が温かくなりました。

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―今後はどんなことをしていきたいですか?

現在勤めている病院が1,000人以上スタッフがいる病院なので、
もともと看護師長さんに、病院のスタッフ向けに癒しの時間や体を動かす時間、そして他部署の人との繋がりをつくる目的でヨガ教室を開催したいことを伝えていました。

そしたらついこの前、産前産後のヨガ教室をしてくれないかと依頼がきたのです!

なので、まずは産前産後ヨガでみなさんに喜んでもらえるような企画を考えるのと、スタッフのみなさん向けの福利厚生としての案を提案して、少しでも命の現場で働いている人たちのほっとする時間を提供できる側に回れればと思います。


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*インタビューをしてみて*
kanaちゃんは自分を通して「幸せを広めていく」ということを強く体現している方でした。
この記事を制作するにあたっても相手に対する感謝の念がすごく強くって。
当たり前のことを大切にできる彼女だからこそ、ちょっとした言葉遣いや気遣いなどがすごく洗練されていて、人としての素敵さがぎゅっと詰まった女性でした!
来月、医療ボランティアの記事もアップしたいと思います!


Write by:ミレディ0期生 ちこ

現在はITベンチャー企業で人事採用担当。2年で約2000人の転職希望者とお会いする中で「自分の人生を生きていない」20代の方の多さに驚愕。
自身のキャリア観を伝えることで「生きることが楽しくなった」というメッセージをもらえる機会が増え、同時に自分らしいキャリアの一歩を踏み出す方が続出。
キャリアに悩む女性に自身のキャリア論の必要性を感じ、講演をすることに決める。実績ゼロの状態で商工会議所に自分を売り込み、参加者50人の前での講演登壇チャンスを掴む。
現在は、ミレディ0期生ライターとして毎週執筆中♡

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