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父のパジャマがSサイズ #4

おひとりさまレベルがあるとしたら、
きっと私はステージⅣだと思う。
知らんけど。

未婚独身。
ひとりっ子。
母は認知症で特養に。
父は老健。

でもまあ、56歳までそんなに困ってこなかった。
むしろ、ひとりでさくさく物事を決められるのが、
楽だし、それで何かあってもしょうがないと覚悟があった。

両親ともに施設に入り、
私に何かあっても、愛犬を預けられないとわかった時、
これはいかん、と終活を考えるきっかけとなった。

でも、まだ遠い先の準備だと、漠然と思っていた。

乳がんの診断が確定して、
初めて本当に死ぬんだ、と思った。
「いつか」がとても具体的に目の前にやってきて、
それが、1年なのか3年なのか10年なのか、
それはわからないけれど、
あ、私、わりと早めに逝くんだな、、、と思ったのだ。

いや、今までだって、永遠に生きると思っていたわけではなく、
人生100年時代と言うけれど、そこまで生きているつもりもなく、
「いつか」の死は、それこそ突然明日、今ここで、
やってくるかもしれないのに、
わかっていても、そう思っていても、とても遠いものだった。

「余命」という言葉が現実となった時に、
初めて、「私がいなくなった後」がリアルに浮かび上がってきた。

今日は、父にパジャマを届けた。
無印良品で、肌触りが良さげで暖かそうなのを見つけたから。
サイズは一番小さいSサイズにした。
先週、退院に立ち会い、タクシーに乗せるのに支えた時、
びっくりするくらい小さく、軽く、痩せていたから。
現役の時は、Lサイズだったのにね。


★★★10月28日(土)出張先  あと23日
朝食:玄米ご飯100g、しらす、ベーコンエッグ 
昼食:無し
夕食:ビール500缶、マグロ寿司、生春巻き、カキフライ

運動:特に無し

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