娘の初めての発語。

闇雲にではなく、目的をもって発せられた「あけて」に、唖然としたことを今でも覚えている。(おかあちゃん、と言われて涙ぐむ予定だった)

娘は、ﾍﾙﾌﾟｻｲﾝを出すのが上手だ。
体が小さいので、重いものが運べないときは、お友達に手伝ってもらう。ﾚｲﾝｺｰﾄが畳めないときは、先生に頼む。他人にHELP!!と言えない両親から生まれたにしては、不思議だった。

今の世の中、HELP!!が言えるって才能だ。
できる上司は、部下に仕事をふるし、
家事を外注することで、仕事と家庭の両立を図る人もいる。
自分一人で何とかしないと！と息巻いている人の方が生きづらい世の中になった。

成績は悪そうだけど、なんか、生き残れそうだぞ、娘。

それにしても、ﾍﾟｯﾄﾎﾞﾄﾙの蓋は最近、固くてしようがない。夫に開けてもらう。
ﾎﾟﾃﾄﾁｯﾌﾟｽを撒き散らしたくないので、夫に袋を開けてもらう。
探し物が見つからない。夫を呼ぶ。
でかめの虫が入ってきた。夫に逃がしてもらう。

そういえば、娘が次に覚えた言葉は「お父ちゃん」だった。

子供は身近な大人から学ぶ。