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春のサクラ咲くっきー缶


世の子どもたちは春休み最後の週末。去年と違うのは、ちゃんと卒業式や修了式を終えて入った春休みであること。やっぱり節目の行事は大切だなとしみじみ感じるものである。

クッキー缶を贈る

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さて、桜も満開を迎える春先、大好きな人たちにクッキー缶を贈った。年初めにクッキー缶を作ってから早数ヶ月だが、またもや大量にクッキーを焼いて人に食べさせたい期がやってきた。どうやら3〜4ヶ月周期であるみたいだな。ということで、丸一日かけてクッキー缶を作る。

今回贈るのはふたり。3月末が誕生日である小学校からの友人と、同職である友人の娘ちゃんが保育園に入園するというのでそのお祝いに。


生地づくり

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クッキー缶作りは前日の仕込みからはじまる。ついでにクッキー作りはバターを室温に戻すところからはじまる。これは籠の中の囚われのバター姫。今回はバニラ・シトロン・抹茶・メープルの4種類を用意する。前日はとりあえずバニラのみ仕込み。

ちなみにここんところエクリチュールという薄力粉を使って週末小麦粉活動に勤しんでいる。実は言いづらいんだけどこの粉、まだあんまり仲良くなれていない。

エクリチュールという粉について

蛋白質含有率がわりと高めのサラサラした中力粉に近い粉で、サブレやらがサクホロに仕上がると聞きつけ仲良くなろうと試みて購入。ここ数年薄力粉は国産のドルチェをずっと愛用してたんだけど、エクリチュールにしてから特に卵黄タイプのタルト生地とかサブレ生地が上手くできない。具体的に言うと、ホロホロすぎて生地がまとまらない。フレゼもできない。ドルチェならできていた配合で作れないため混乱した。

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試しに1kg袋を買って、スコーン、マフィン、マドレーヌ、タルト、サブレと、よく作る焼き菓子を一通り試してみた。その中でもマドレーヌは今までで一番好きな感じにできたのを鑑みるに向き不向きというか、私の好みの問題もあるだろうから、今後は使い分けてこうと思う。こうしてまた戸棚が粉まみれになっていくのだな。。。


フープロ祭り

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最近フープロを実験的に使って製菓に勤しんでいるんだが、ひとつ分かったことがある。フープロで上手くいくのは、もとのレシピがフープロで作ってるものという、ごくごく当たり前体操なことに気づいた。ということで、抹茶のアイスボックスとシトロン、メープル生地はフープロで作った。

型抜き

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春らしい型を選ぶとうきうきした気分になる。うさぎとてふてふを用意。春爛漫でしょ。

焼成

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朝一からけっこうな種類を焼いたので、オーブンも7回転くらいしたかな。家じゅうが小麦粉の匂いで充満してる。どうでもいいがよく食べる人はとてもよく鼻が効くから、会うたびに「みっちゃんからは焼き菓子の匂いがするね」と言われる。


焼き立てを並べて眺めるタイム

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クッキー缶を作ってる時、この時間がなんとも至高である。仕上げ前の焼き立てをずらりと並べるこの瞬間。は〜〜かわいい我が子たちよ。愛してるぜ。このあと各自仕上げのおめかしをされて完成。


恒例のです

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とりあえずホーローにしまう癖がついた。全8種類のクッキーたちをご紹介しよう。


あまおうジャムサンド

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ジャムサンドは前回のクッキー缶にも入れているけど、王道いちごで作るジャムサンドはお初である。

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こちらのあまおうジャムは、長野県のご当地スーパー、ツルヤで入手したものである。このスーパーの怖いところは、私のような食いしん坊が行くと知らぬ間にカゴがいっぱいになっているということだ。実はこのツルヤの存在、肉村ハム蔵さんが軽井沢についての愛を語っているnoteで知った。めちゃくちゃ軽井沢に行きたくなるからみなさんもぜひ読んで欲しい。

ちなみにわたしはというと、長野を通った際に足を運んだらまんまと買い物カゴがいっぱいになった。果実まるごとジャムは迷いに迷って2つ買った。ジャムサンドクッキーに使い終わったあとは食パンに塗るなどしてQOLを地味に上げてくれている。


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いちごジャムだけでも美味しいけど、レモン果汁を少し加えてレンチンしたものを流し込む。クッキー缶に入れる時はフィルムを上からぺたりしておくと安心。

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アプリコットも美味しいけどやっぱりいちごジャムは見た目がかわいい。それだけで強い。今度は初夏っぽいマーマーレードとかも試してみたいな。


バニラサブレ

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てふてふと菊型の2種類用意。バニラ生地はサクホロタイプにしたかったので、卵黄とアーモンドプードル配合。4mmくらいの少し分厚めに型抜きし、表面に卵黄を牛乳で溶いた塗り玉で仕上げる。どうでもいいけど、最近塗り玉が上手くなってきた気がする。誰か褒めてくれ。

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ちなみに菊型はジャムサンドの窓部分の再利用だったり。雰囲気変えるためにピスタチオをアクセントにトッピングしてみたら食感も良いので気に入っている。


サブレシトロン

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この前一度作ったサブレシトロン。同じく、いがらしろみさんのレシピにレモン果皮を加えた。形は跳ねるうさぎとスクエア。スクエアの方はレモンアイシングして上からレモン果皮を散らしてみた。

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いがらしさんのレシピ、フープロクッキー初心者にも優しい。具体的に何秒くらい回すのか書いてあるのでとても分かりやすいから助かる。

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この前作った時は全部アイシングしてから味見したので気づかなかったけど、焼き色をしっかり見極めてオーブンから降ろすとレモンの風味がしっかり残るんだな。アイシングなしでそのまま食べてもレモン果皮がちゃんと存在感放ってる。


抹茶のアイスボックス

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抹茶のアイスボックス、一度くらい作ってそうだけど今まで作ってなかったのは意外だった。ピスタチオと迷ったけどこちらの方が彩り良いし、春食材たちと相性が良さそうな気がして。

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こちらもフープロのレシピを見つけたので簡単にできた。卵黄と小さじ1の牛乳を使うことでさっとまとまった。

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アイスボックスが苦手な理由その1、まん丸にのすのがとにかく苦手。しかしネットの情報はすごいな。ラップの芯を活用することでなんとなく成形できるではないか。しかもそのまま冷凍庫にインできるときた。ラップの芯がなくてキッチンペーパーの芯だったけど。

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アイスボックスが苦手な理由その2、切り分けが下手くそ。お店のは定規でも使ってんのかな。なんか斜めったり切れ端が崩れたりするんだよな。もしアイスボックスのプロがいたらご教示お願い申し上げます。


桜の押し花サブレ

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桜も満開なことだし押し花サブレでも焼きますか。バターを乱用している中、なんとなく一つくらい味変でオイルタイプ入れたいなと思い、この前ancoちゃんがオイルタイプで作ってくれていたので、真似して押し花サブレをオイル生地にしよう。

レシピはなかしましほさんのスマイルクッキーを、全粒粉を薄力粉に置き換えた。本は手で作るのとフープロで作るのと両方書いてあって、手で作ったことはあるので今回はフープロでチャレンジ。

ちなみに手で作る方は、なかしまさんが動画で紹介してる記事があるのでこちらが分かりやすかった。手の方が生地の感覚が直に伝わるから上達が早いとのこと。

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桜の塩漬けを溺死させる。水の中の桜ってきれいだな。

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桜をのせてグラニュー糖少々。このきらきらが自分的にポイント。オイルタイプのクッキーはいつも低音でしっかり目に火を通すので、20分ほど焼いた。一枚だけ桜が焦げたけどまあ致し方ない。メープルシロップ風味なのでほんのり優しい甘みが美味しい!普通にバターなしで美味しいってすごいよな。クッキーの可能性を感じる。


いちごメレンゲ

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ただ今絶賛修行中の、メレンゲクッキーである。前回作った際にイタリアンメレンゲに失敗してからというもの、ネットサーフィンでポイントを漁りまくる日々だった。今回は晴れてリベンジ戦となる。

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いろんなレシピを漁ったが、卵白:砂糖は1:2くらいがオーソドックスのよう。大体卵白一つで30〜35gなので砂糖60gくらい使うのが吉。起泡性が弱まるので最初に入れる砂糖はほんの少し、高速で泡立てて完成の固さまで一気に持ってく。少し低速でキメを整えたら、残りの砂糖で作った100度くらいに加熱したシロップを糸のように垂らしながら加えてさらに攪拌。ツヤがどんどん出てきて、そのまま常温に戻るまで攪拌を続けたらしっかりしたメレンゲになった。この前は最後のこの工程をすっ飛ばしてしまったのが敗因だったんだろうな。

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いちごパウダーを加えてピンク色に。ちょっと舐めてみたけどそこそこいちご味になってる。クッキー缶の中で彩りになるから色んなフレーバーで試してみたいなあ。

絞りは12口金で。華やかな雰囲気になる。

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缶の中の穴埋め要員でもあるので、大きさはわりと色々絞ってみた。卵白1個分でシート2枚分できた。メレンゲにするとけっこう面積が増えるので思ったよりたくさんできた。

これは修行がいるぞ……

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横から見ると不揃いさがよく分かる。真ん中の一番ピントがあってるやつは側面もまあるく、ツノがぴんと立っている。しかしその左のは台形気味。右は力の抜き方が下手くそでツノが立ってない。工程を写真に残しておくと、こうして反省会ができるからいいね。引き続き修行に励もう。

ちなみにこのメレンゲクッキー、前回失敗したものと食感が全然違うのに驚いた。クッキーって見た目失敗してもそこそこ美味いのに、メレンゲクッキーは失敗と成功が見た目じゃなくて味に出る。さくっとしたあとしゅわっと溶ける。これは美味しい。


詰め詰めします

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珍しく計画通りに作って計画通りに入った。こりゃマジで珍しい。大体計画しても当日のノリと気分で変化していくのがクッキー缶である。一応説明すると、ジャムサンド→スクエアのシトロン→押し花サブレ→抹茶のアイスボックス→うさぎ→バニラサブレ二種→いちごメレンゲ、ってな感じで、大きいものを配置しつつオセロのように四隅をとってく戦法で進めてくとスムーズ。あとはそのまま積み重ねるのと、アイスボックスみたいに立てて並べるのと、メレンゲみたくごちゃごちゃ入れするのと、メリハリをつけるとバランスがいい気がする。

かわいく包みます

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春ってだけで気持ちが浮かれちゃうよね。木の芽時だもんね。缶はペーパーで包んでそれぞれリボンを結んだ。ピンクにしようかと思ったけどイエローの方が春っぽく感じたので黄色にした。

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バニラサブレといちごメレンゲの余りはギンガムチェックの袋に入れて職場の同僚と、ちょうどその日にお茶する予定があった先輩にお裾分けした。


ゆうパックレタープラスについて

最後に、私のnoteにしては珍しく有意義なことを書いておくことにする。この記事の中で1番みなさんにお伝えしたいことです。

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郵便局で買えるこのレターパックプラス、全国に速達してもらえるのだが、これがなんと、cottaとか富澤商店の通販で売ってるクッキー缶がすっぽり入るサイズなのだ。クッキー缶文通にもってこいなので、製菓衛生師の友人とのやりとりにもよく使っている。ということで今後とも日本郵便さん、お世話になります。


春爛漫な温かい日に

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クッキー缶を作る時はいつも、贈る人のことを考えながら作る。

友達にリクエストを聞いてジャムを決めたり、娘ちゃんが喜んでくれるかなあと想像しながら、うさぎさんやちょうちょを入れてみたり。私はわりかし、そういうのが好きらしい。

この頃は春が深まって日も長くなり、そろそろ安心してお菓子を贈れる気温じゃなくなってきた。でもまた涼しい時期がやってきたら、こうやって楽しい贈り物をしようかな、と思う。







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