見出し画像

【荒ぶる お局②】これぞ鬼滅!伝説の鬼お局、会社を滅ぼす

私が11年前に働いていた食品製造工場には、6時間トイレ禁止ルール、外国人拷問、パワハラし放題やりたい放題をしていた"鬼のお局"がいたのだが、とうとう再会する機会が巡ってきた!


2012年頃、毎日のようにパワハラをしまくっていた女性社員。今は50代になっただろうか。

あれから11年。
未だにパワハラをしていることが、昨年の公開レビューに書かれているのを発見。

公開されていたレビュー(年月が経過したため、今は消えている)


第三者証言も得たので、以前、あまりにも酷いケースとして大学の労働研究会で発表した当該工場のハラスメント実態資料をメールに添付して、サプライチェーン統括本部の内部通報窓口に通報した。


パワハラって楽しいの?というくらい、お局は人生のほとんどをパワハラに費やしていたようだ。

この鬼のお局については、以前2つの記事で紹介しているが、エピソードがハンパない。


この後、サプライチェーン統括本部から、この工場に調査が入り、通報1週間後から徐々に職場環境が改善し、単発バイトのスタッフから高評価をしてもらえる現場に変貌した。

今ではトイレに普通に行けるらしい。


こんだけ良くなったということは、あの鬼のお局はいなくなったのかな?

ずっと現場を確認したかったのだが、ようやくチャンスが巡ってきて、昨年末に様子を見てきたので、現状を報告する。



・11年前と比べると、工場規模は縮小していた。更衣室は3分の1になっていた。

・鬼お局の下駄箱は、角の目立つところにあったが、無くなっていた

・社内の掲示物には、鬼のお局のハンコだけなかった

私が通報したサプライチェーン統括本部のヘルプラインのポスターがデカデカと掲げられていた


そして最後に驚いたのは
・ハラスメント 相談窓口が2つあり、1つは人事部、もう一つは「社長・副社長直通メール」

496社で働いた私だが、社長・副社長に直で連絡出来るハラスメント 窓口なんて、初めて見た!

鬼のお局には会えなかったが、まさか、2枚のポスターから、サプライチェーン統括の調査が入った当時の様子が窺い知れるとは、思わなかったな。


ビジネス用語に、人権デューデリジェンスというワードがある。

具体的には、①人権侵害のリスク(「人権リスク」または「負の影響」と呼ばれることもある)を特定・評価し、②特定した人権侵害のリスクに対する予防措置または是正措置を実施します。その後、③追跡調査(モニタリング)を実施し、④情報開示をするという4つの取り組みをする

ツギノジダイ

人権リスクの具体的な事例は以下のとおり。

強制労働(工場などでの強制的な長時間労働など)
ハラスメント(特定の従業員に対する差別、嫌味・悪口など)
長時間労働(1日8時間、一週間で40時間の法定労働時間を超えた労働)
児童労働(農林水産業に多く見られる18歳未満の危険な労働)
賃金未払い(定期的な給料・残業代・割増賃金などの未払い)
外国人労働者への人権侵害(技能実習生などに対する長時間労働・いじめなど)
インターネット上の人権侵害(プライバシー侵害、ヘイトスピーチなど)

https://esgjournaljapan.com/column/29257

ハラスメント大好きなお局は、人権デューデリジェンスにひっかかることを、何十年もやり続けていたのだ。

≪凶悪な鬼お局のスキル一覧≫

刑法231条 侮辱罪
刑法222条 脅迫罪
刑法204条 傷害罪
刑法208条 暴行罪
刑法230条 名誉毀損罪
刑法223条 強要罪

書類送検されるスキルなんていらない


会社は鬼のお局を守り続けてきたが、その結果

・サプライチェーン統括本部に調査に入られる
・信頼を失う
・事業縮小

となるのは、当然の流れであった。


何故、会社はハラスメント社員を守るのか?

ハラスメント 社員がいることで、何か利益があるのだろうか?

496社で働いた私にも、未だに解けない謎である。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

仕事について話そう

不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。