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【人手不足】 労働者 働かなければ リスクなし

※小売業や飲食店のケース


【人手不足の原因】


⑧人手不足 負のスパイラル


人手不足で混乱した現場は、負のスパイラルにはまりやすい。

1人で2人分の仕事をさせられる、3人分の仕事をさせられる、そのうえ休みもとらせてもらえない。

最初のうちは、なんとか耐えて乗り切るけど、さすがに3ヶ月以上、こんな状態は続けられない。

そんなことも考慮せず、マネージャーは
「求人しても人来ないんだもん」と、ただ待つだけ。
もっと酷いと
「皆で頑張れば乗り切れるよ。今だって、うまいこと回せてるじゃん!」と開き直って、何もしない。



この頃には従業員らが殺気だっており、ハラスメント 防止法が機能する云々どころの話ではない。

現場は「野獣の檻」みたいな感じになる。
叫ぶ、怒鳴る従業員。
「てめえ」「この野郎!」「バカ野郎!」「しばくぞ」など、汚い言葉が飛び交っている。

さらに末期になるとレストランなのに、掃除ができない厨房からはドブの匂いが立ち込め、吐き気すらしてくる。
もちろん、害虫も湧くし、客から苦情がくる。


そういう店は炊飯器すら、ベッタベタのドロドロで、保健所に通報した方が正義になるのではないのかと思う。

でも通報したら、仙台の大阪王将事件のようにスラップ訴訟をされるかも。

スラップ‐そしょう【スラップ訴訟】
《スラップ(Slapp)は、strategic lawsuit against public participation の略》個人市民団体ジャーナリストによる批判や反対運動を封じ込めるために、企業政府自治体が起こす訴訟恫喝訴訟。威圧的訴訟。いやがらせ訴訟。スラップ。

コトバンクより


でも反対に「見て見ぬふりせず」報告を「しなくちゃいけない」とも言われてたりする。

公益通報者保護法とは、公益のために通報を行った労働者や役員が不利益な取扱いを受けることがないよう、保護を図るための法律です。

契約ウォッチ

実際は、公益通報者は保護されないし、労基も保健所も動かないケースが圧倒的に多い。

「正直者はバカを見る」世の中なのだ。


たとえば大阪王将ナメクジ事件の場合は、保健所は
「ナメクジ?バイトのあんたが、掃除しなさいよ」と言うだろう。労基は「うちの管轄ではない」で終わり。
典型的なお役所仕事。

だが、害虫湧きまくりなどは、業者による駆除と清掃が必要なことがほとんどだ。一従業員が、なんとか出来るほど容易いことではない。



困ったら労組(1人でも入れる合同組合)に相談
だ。
辞めた後でも、強い労組法の下で守られるよ。
(労基法は弱いけど、労組法は強い。民事刑事免責とか、労働委員会の存在とか、強い理由は色々ある)


脱線したので、話を戻そう。


こんな現場の有り様を、バイトの面接で来た人が目撃し
「うわ!これはないわぁ」と、逃げてしまう。


または採用されたとしても、初日から
・仕事のレクチャーをしてもらえない
・いきなり戦力として2人分の仕事をさせられる
・わからないことを質問すると
 「そんなこともわからないのか!」と怒られる
・初日なのに「全然使えないやつ」などと言われる
で、1日来たらもう来ないということがある。
酷いと、初日の午前中に"消える"人すらいる。



こんな職場は、頑張りすぎてた人から過労で倒れたり、もっと時給が良くて楽な職場に行ってしまう。


ちなみに、こういうところにはスキマバイトも来なくなる。

私も、スキマバイトで洗い場の仕事をしたが通常2人がかりでやる量の洗い場を1人で任されて、従業員に「何で間に合わないのよ!」と怒られたことがある。
他の人が「ここはいつも2人でやってるから、1人で間に合うわけないの。気にしないでね」と言ってくれたが、このような理不尽極まりない現場には2度と行くことはない。

バイトマッチングアプリの、現場に対する辛辣なレビューや、Bad評価は、ほとんどのワーカーはしっかりチェックしている。

こんなレストランは「そして誰もいなくな」りはしないものの、店舗を運営出来ないレベルに陥り、最終的に閉店する。



⑨心身が破壊される (肩こり、腕が上がらなくなる。足腰やられる。鬱や適応障害になる・・・)


⑦と⑧のせいで、無理して働き続けた結果、肩や腰をやられて、復帰できなくなる。
これは、特に高齢者の従業員だと致命的。

メンタルがやられると、鬱や適応障害、パニック障害のような不調に見舞われ、社会復帰が長引く。



そうして貴重な「働く人」が社会から1人、また1人と減っていく。

むしろ心と体を守るためには、ニートの方がいいくらいだ。



⑩賃金上げしない、賄い出さない、従業員割引なし、残業代無し、休日もなし


岸田総理は「賃上げの努力を」なんて企業に求めてるけど、残業代すら出さないやつが、賃上げなんかするかいな。
「時給10円上げてやったんだ。感謝して、休日も出るように」とか言う店もありそうだ。

小売業で、せめて従業員割引がないと残念な気がする。
実際あるところも多いけど、無いところもある。
どうせなら何か得するお店で働けたほうが嬉しいし、生活どころか人生も豊かになる。

賃上げするどころか、賄いすら出さない飲食店もある。
どうせ働くなら、賄いが出たほうがいいに決まってる。

私は石焼きハンバーグ、ラーメン、焼肉、鍋など色々食べさせてもらったけど、凄いところだと300円で、ランチの余り食材の刺身、唐揚げ、炭火焼きの豚肉、広島県産牡蠣フライ、カツなどビュッフェ形式で食べることができた店があった。

賄いで食費をうかせる学生さんも多いから、人手不足倒産を免れたいなら、激安の賄いくらい提供したほうがいいのでは?


それどころか人手不足のツケを、学生バイトに負担させる会社・店もある。休日なし、残業だらけ、残業代は払いませんが、ミスをしたら罰金です、などと相手が若者で世間知らずなのをいいことに、やりたい放題するオーナーもいる。

そこから、『バ畜』という言葉が生まれた。

「バ畜」はブラックバイトで働きすぎて休みが取れないなど、学生が陥っている過酷な状態を指す言葉

 BCN+R


最近はSNSを通して、過酷な就業状態が、世間に伝わりやすくなっているが、それでもこうした諸問題は、なかなか無くならない。


「労働者 働かなければ リスクなし」


本業は、致し方ない。生活費を稼がねばならない。

だが、わざわざ他所の会社で副業はしないほうがいい
と私は思う。空き時間は有料note記事を作った方がマシだし、NISAなどの投資をするか、非課税世帯になって、政府から優先的にお金をもらう方がいい。  

増税、増税。
働いたら負けの世の中。






では、私は何で働いているかというと、地獄の現場を見過ぎで、すでに頭のネジが飛んでしまっているので、多少のトラブルは「noteのネタになる」と開き直るメンタルになっているし、500社超えの伝説を更新し続けたい。
※なお労働時間は週40時間以下に調整はしているので、働いた会社数は多くても、実際は働きすぎではない


働く1番の動機といえば

「仕事の後の酒が美味いから」

もう、ただただ、
ただただ、それだけの理由。

ダイエット中のため質素。でも、幸せ。
名物の春巻きが、凄く美味しかった。
この一杯のために働くのだ


1.働いた後の酒が美味しい「健康アル中」

2.病的に刺激を求める「アドレナリン中毒」

3.達成感で報酬系を刺激し続けたい「ドーパミン中毒」

4.「ワーカーホリック」

5.「貧乏」

いずれかでないのなら、無駄に働かない方がいい。
(私は1と2)


中国は、先をいっていた。


「寝そべりは、賢者の行動だ」


まあ、寝てるよりは「マインドフルネス瞑想」をすることを、私はお勧めしたい。

人生のあらゆる局面で役に立つ"意識の持ち方"を獲得出来るからね。



【人手不足 三部作】 完


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