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摂りすぎ注意!? 身体づくりのカギ『たんぱく質』を徹底解説①

こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。

今回は『カラダづくり』にも『健康』にも『もっとも大切』といわれる栄養素『たんぱく質』について解説します。



たんぱく質とは?


たんぱく質といえば英語で『プロテイン』

語源はギリシャ語の
『プロティオス(もっとも大切なもの、第一となるもの)』
であることからも、とにかく重要視されている栄養素です。

実際に、ボディメイクやダイエットといえば、たんぱく質の摂取が一番に語られます。

たんぱく質が大切なものであることは事実です。

しかし!
以前投稿した『糖質制限』でも説明したように、過大評価され、『とにかくたんぱく質を摂れば健康になる』と勘違いされやすいのも事実です。

今回はたんぱく質について正しく理解していきましょう!


たんぱく質はどのような働きをする?


たんぱく質の発見は1938年と、意外に最近です。

『生きものに砂糖と油を与えるだけだと早死にし、たんぱく質を与えると寿命がのびた』
ことから、

プロティオス(もっとも大切なもの)と呼ばれるようになったらしいのですが、

砂糖と油しかあげてないところに、たんぱく質も与えたらそりゃ長生きするでしょ

とツッコミを入れたくなるかと、、、。

大切なのは間違いないですが、炭水化物も脂質も人間には同じくらい大切でバランスの問題。

このネーミング自体が現在のたんぱく質崇拝のもとなのかもしれません。

特徴としては、炭水化物や脂質は『酸素』『炭素』『水素』の3つで構成されるのに対し、たんぱく質はそれ以外に『窒素』も含まれることで、これが問題にもなってきます。

1、筋肉など組織の材料

たんぱく質は、筋肉・骨・血液・爪など、体重の15〜20%の組織の材料です。
乾燥成分でいうとカラダの50%以上はたんぱく質で出来ていることになります。

当然たんぱく質不足だと、筋肉はもちろんカラダの各組織がしっかりつくられません。

たんぱく質が足りなければカラダはつくれない。

2、酵素の材料

酵素とは、摂取した食べ物を消化・吸収・代謝したり、呼吸などの運動、喜怒哀楽などの感情等、体の中で起こるほとんどの化学反応をすすめる触媒として働くものです。

たんぱく質不足は酵素不足をまねき、これらの大切な化学反応に悪い影響をあたえます。

たんぱく質不足は、酵素不足での不調をまねく。

3、『幸せ感』『やる気』のもとになる

たんぱく質からつくられる『神経伝達物質』とは、神経細胞から他の細胞への情報の伝達をする化学物質のことで、

『セロトニン』➜幸せホルモン
『ドーパミン』➜元気、やる気のホルモン

『アドレナリン』➜闘争逃走反応、興奮
『ノルアドレナリン』➜判断、集中力

これらの神経伝達物質が不足すると、
上記の『幸せ感』『元気・やる気』『集中力』などが乏しくなり、活力がなくなってしまう可能性があります。

逆にいつもイライラしたり、攻撃的な性格になってしまうこともあります。

たんぱく質不足で『幸せ感』がなくなる。

4、免疫力をつくる

免疫力にとても重要な働きをする『抗体』は、
『免疫グロブリン』という非常に大きなたんぱく質からできています。

ですので当然たんぱく質が不足すると、免疫グロブリンもできず、抗体もできず、病気にかかりやすくなります。

またその他の免疫細胞も、たんぱく質が主成分であり、免疫力にはとても大切な栄養素となります。

たんぱく質不足で、感染しやすくなる。


5、非常時のエネルギー源になる

カラダは『非常時』の機能として、たんぱく質からエネルギー源を作りだす機能をそなえています。

これは『糖新生』とよばれ、ブドウ糖が不足してエネルギーが枯渇するのをふせぐための機能です。

あくまでも非常用の機能なので負担は大きく、本来はわざわざ起こすようなものものではありません。

非常時のエネルギー


このようにさまざまな働きをするたんぱく質は、足りなくなると問題も多く、しっかり摂ることは必要です。

しかし、とり過ぎると大きなデメリットにつながります。

次回へつづきます。

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