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コミュニケーション

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「他愛のない会話って難しいよね」という内容を100倍の文字数にして語っています。
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話術的特異点

話術的特異点

2045年、AIの知能は人間のそれを超えると予測されている。

確かに将棋などではすでに人間を凌駕するAIが誕生しており、この予測も現実味を帯びてきているのだろう。ただ僕のような引きこもりの大学生からすれば、突然あなたAIに負けますよと言われても正直ピンとこない。

自分の生活に最も近いAIといえばSiriやアレクサなど会話するタイプのAIである。でも別にコイツに超えられそうと思ったことは一度もな

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クイズ!コミュニケーション

会話にはクイズのような側面があると思う。

話しかけた人が出題者、それに応じる人が解答者だ。

就活をしていると知らない学生と話す機会が急増し、その分多くのクイズを解いていくことになる。

議題が設定されているグループディスカッションなどならまだやりやすいが、いちばん高難度なのは休憩時間である。
何の話をしたらいいのかわからないのに、何か話さなければいけない。

あるインターンシップでは昼休憩の時

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カイワトギレフォビア

カイワトギレフォビア

会話が途切れることを過剰に恐れてしまう。

会話は終わっているはずなのだが、なぜか次を待っているようなあの変な沈黙がなぜか耐えられない。

沈黙が続くにつれて次第に心臓がプレスされて行く感覚になる。

例えば初対面の人と天気の話をしたとして、「最近寒いね〜」と言われたら、僕は「ハイ」としか返せない。だって寒いこと以上の事実などないから。

しかしそんな返しをしたら会話は絶対途切れる。

側から見れ

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許されないにわか

許されないにわか

僕はにわか○○と呼ばれる人にはあまり嫌悪感を抱かないタイプだ。
誰しもにわかの時期があるのに、それを否定するのは良くないと思う。

ただ、「にわかコミュ障」だけはマジで許せない。

大学の少人数授業の初日、ちょっとオタクっぽい若い女性の教授が「わたしコミュ障なんですよ~」みたいなことを言っていた。

これは好感がもてるぞと思って普通に授業を受けていたら、教授は突然、こんなことを言い出した。

「今

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無駄無駄クエスチョン

無駄無駄クエスチョン

会話に効率を求めてしまうときがある。

会話を卓球やテニスに例えるなら、無駄なターンを1ターンでも減らしたいと思ってしまうのだ。

こんなことを言ったら誰も話しかけてこなくなりそうだが、誰しもが「今の会話する意味あったか?」と感じた経験があるだろう。

僕はその「無駄なターン」の多くは、「無駄な質問」によって生まれていると思う。

例えば、「質問を質問で返す」という行為。

この行為が生まれるとき

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カレー味のカレーを食べたい

カレー味のカレーを食べたい

よく「飲み会とか嫌いでしょ?」と言われることがある。

正直、「好きな飲み会は好きだし、嫌いな飲み会は嫌い」である。

ただこんな身も蓋もないことを答えたところで何も生まれないので、基本的に「嫌い」というスタンスを取っている。

好きな飲み会に誘われるメリットより嫌いな飲み会に誘われるデメリットの方が大きいと思うからである。

「海派?山派?」という質問も、「日による」だし、「和食派?洋食派?」も

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省略プロフィール

省略プロフィール

僕はお笑いが好きなのでネタ番組をよく見る。

ただ、そういった番組で披露されるネタは、ほとんどが「見たことがあるネタ」だ。

大抵、何年か前の単独ライブで演じられたネタや、他の番組で放送されて好評だったネタを使い回している。

そして本当に「今、1番自信のある勝負ネタ」は、その年の賞レースやたっぷり時間をとってネタを披露できる豪華な番組などでしか披露されない。

理由はたくさんあるだろうが、その中

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ググるなカス

ググるなカス

検索すればすぐ分かるようなことをわざわざ聞いてくる人は、「ggrks(ググれカス)」と言われて嫌悪される。

しかし、この世の会話の半分くらいは「ググれば分かる情報の交換」で構成されていると思う。

例えば「大学は何学部なんですか?」という質問はググってもわからない。ストーカーが本気を出したら分かるかもしれないが、明らかに本人に聞いたほうが早い。

しかし、「あー〇〇学部なんですか。テスト大変じゃ

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