残すべき文化、残さなくていい文化

今日はご存じバレンタインデー。

チョコを贈る日になったのは製菓会社の戦略だの義理チョコだの友チョコだのなんだのうるさいが私が思うことを幾つか。

まず問題点として。

・女→男という構造がジェンダーの多様性が叫ばれる中、時代遅れである。

・1か月後にお返しを強要する風潮。

1つ目は性別関係なく愛人同士で交換する日にすれば問題ないかと思う。いわゆる「本命」を固定されていた女→男という図式から男⇔女、女⇔女、男⇔男 これら全てを行えばよくなる。というより「友チョコ」もあるように過渡期とはいえ実際そう変化しつつあるとは思う。

しかし面倒な「義理」という文化、そしてお返しをすべきだという文化。むしろこっちの方が厄介な文化だなという気はする。特にお返しに関しては年賀状だの香典返しや内祝いのように何かとつけてお返しをする日本の面倒な文化の発展形のように思える。年賀状に至ってはかつては親に言われて嫌々や出していたが今は1枚も出してないし貰っても返信していない(確か2年前を最後に1枚も貰ってない)。むしろ私が気に入らないのはバレンタインデーよりホワイトデーの方だといっても過言ではない。

だが私はこの商業イベントを全否定するつもりはない。ある友人が言うには「机の上においてご自由にどうぞ」って置いてておけばいいじゃんって。

コレだよ!

もういっそのこと2月14日はチョコを食べる日みたいにして菓子パやればいいじゃんって思う。これなら誰も不幸にならないはずだしハートフルである。持ち寄りパーティーのように持ち寄って食べればええがなっていうのがバレンタインデーのチョコに関する本音である。

という訳で私は今年も特に一緒に過ごす人はいないがチョコレートは大好きなので一人で板チョコを一枚食ったとさ。


余談だが今日は男はつらいよシリーズに出演していた故森川信氏と津坂匡章(秋野太作)氏の誕生日。ここ1年で寅さんにハマった私にはむしろこの2人の誕生日という印象が強い。それぞれ寅さんの叔父・竜造(おいちゃん)と舎弟・登を演じてたお二人。実はテレビドラマ版から役柄含めて映画まで続投したのはこの2人のほかは主人公寅さん役の渥美清ただ一人。初期作を観たことがある方はご存じだと思うが初期の寅さんは若いこともあって元気だ。そしてドタバタ劇を繰り広げてくれる。だから面白い。寅さんが面白いのは勿論のことだが寅さんと掛け合いをするおいちゃんも天才的だし登はコミカルである。第8作を最後に森川氏は惜しくも亡くなられ、第10作を最後に登はパッタリと姿を消し12年後、津坂氏が秋野大作に芸名を変えた後に1回だけの出演となったが寅さん映画がギネスブックにも載る長寿シリーズになったのは初期の作品で彼らが一層引き立てたこともあるんじゃないかなと思う。初期の寅さんを支えた2人の誕生日が同じなのは偶然とはいえ合縁奇縁だなあ。「寅さんは日本人の心」とよく言われるように良い部分なのでこういう文化は後世に残していきたいと思う。面倒な文化まで残さなくていいから。

一例ではあるが残すべき文化と残すべきでない文化のお話という事で今日はオワリ。

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