見出し画像

LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE-アランデュカス ホンジュラス 75%-

 年またぎチョコレートレビュー。開封したのは昨年の10月初旬だった、ル・ショコラ・アラン・デュカスのタブレットからはじめます。
 ル・ショコラ・アラン・デュカスのタブレットは、カカオ豆の品質や希少性で2つに分類されているのだそうです。

 クリュ デクセプション 75%シリーズは、厳選された産地や品種の、希少価値の高いカカオ豆を使って作られていて、カカオ豆が持つ本来の味を堪能できるシリーズ。
 以前記事にした、ベネズエラ産チュアオを使用したタブレットは、このクリュ デクセプション 75%のカテゴリーです。

 もう一方はオリジン ノワール 75%で、こちらはシングルオリジンショコラの、シンプルでピュアな味わい。今回のホンジュラス マヤンレッドはこちらのカテゴリーのタブレットです。
 このマヤンレッドというカカオ豆は、希少種といわれるクリオロ種と、病害に強いフォラステロ種を交配した品種である、トリニタリオ種です。

*

オリジン ノワール 75% ホンジュラス トリニタリオ マヤンレッド
タブレットを割ると、サワー種のパンみたいな酸味のある香りがしました。それに加えて甘い酵素のような香りも。
味わいには、焙煎直後のコーヒー豆をかみしめたときの、外皮の渋みがあります。続いて赤ワイン、バルサミコあたりのベリーらしい熟成香。
舌を縮ませる収斂味は、エイジングのせいかも(賞味期限は8月末)。
インパクトのあるベリー風味がはじめから終りまで感じられ、そのときどきにドイツパンの酸っぱさと多少の苦みがアクセントになっておいしい。
口どけには粘度があり、なめらかです。

*

 コーヒーとの相性は、いまひとつでした。カカオ豆の酸味がすっかり消え去り、コーヒーの味わいも薄く感じます。ただ、あと味にチーズっぽい味わいが出現したのはちょっとした驚きでした。

 マヤンレッドの産地はグアテマラ共和国。ときどき父が焙煎したもので、グアテマラのコーヒー豆をストレートで淹れて飲んでいました。すっきりとした苦みで、わりに好きな味なんですよね。最近飲んでないなあ。

*

今日の「景色」:帰りにスーパーマーケットに寄ったら、節分関係の商品が並んでいました。年末から年始にかけては、クリスマス、正月、節分と実に忙しいですね。きっともうじきひな祭り関連も出現するでしょうね。

サポートを頂戴しましたら、チョコレートか機材か旅の資金にさせていただきます。