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【私と本】河合隼雄さんの本

 この方の書く本が好きだ。どれを選んでもほとんど外れなく、易しくわかりやすい文体で書かれていて読みやすい。心理学を学ぶ方々にはもちろんのこと、私のような一般人であっても自身と重ね合わせて考えたり、単なる思い付きとおもわれるような個人的な事柄を納得に向かわせたりする。

 今日読み終えたのはイメージの心理学。この本の中に、「赤いリボン」というお話が出てくる。箱庭療法において数回の作品を置いた(作った)あと、心を動かされた治療者(おそらく河合隼雄氏)がクライエントの方に 作品を基にお話をつくってみることを勧め、持ってこられたお話に付された題である。

 ひとの内側から発せられた「お話(物語といってもいい)」はその人と時には他人の心も動かす。ふつう癒されるとでもいうのだろうけれど、影響を与え、それぞれの心の中で何かが動いていくのだと思う。

 そのことを覚えておきたいとおもい、短い感想文とする。


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