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淡路島移住日記④:おいしい生活、はじまる。

淡路島は、古来より御食つ国(みけつくに)とも呼ばれ、朝廷に食料を献上していた歴史もある「食材の宝庫」。瀬戸内海の荒波にもまれてマッチョなタコは明石焼きで有名な明石はもちろん、対岸の淡路島の名産物でもあります。また美味しんぼ17巻にて最高の鯛として出されたのは淡路島岩屋の真鯛。白身魚も身がコリコリしていて美味です。

海産物だけでなく、海からのミネラルが風で運ばれてくるため土壌も豊かで農業も盛ん。甘い玉ねぎは名産となっていますが、スーパーには地元農家のコーナーがあり、旬の元気な野菜がどっさり並んでいます。そんな食の楽園、淡路島の「おいしい生活」入門編です(僕自身が)。

※値段はざっくりです。

まずは定番、洲本の「いたりあ亭」

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淡路島のガイドブックを開くと10冊中10冊載っているのがこの「いたりあ亭」。地元の食材を豊富に使ったイタリアンが堪能できる老舗です。この日食べたほたてのカルボナーラはカルボナーラまるだしの芳醇な香りに濃厚な味わい。パンも結婚式でしか食べられない「ええパン」でした。ちなみにイタリアンでは以前ご紹介した「BAILEY'S pizzeria & cafe」も最強です。

「お前はもう、死んでいる」状態の超鮮魚、湊の「かまたに」

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近所のお店をひとつずつ攻略しようと思って最初に入ったお店「かまたに」は、いきなりのホームラン。刺身定食1,000円に500円の天ぷらをつけたところ、出てきたのは大きなウルウル瞳の石鯛。「さっきまで機嫌よく生け簀で泳いでいたのに、気づいたらこんな姿に・・・」という遺言を聞きながら、おいしくいただきました。石鯛は今年豊漁で、寝かさず食べたほうがおいしい魚なんだそうで、鮮度完璧でコリコリ&ウマウマ。赤江ちゃんみたいなチャキチャキで気さくな女将さんもとっても感じよかったです。

おいしすぎて目が回る。回転寿司 金太郎 SEAPA店

いい寿司は回らないものだと大人たちに教えられたが、本当は寿司は回せば回すほどうまくなるのではないか(宇宙エネルギーかなんかで!)と思わずにはいられなくなるのが、この「回転寿司 金太郎 SEAPA店」。普通は注文優先ですが、ここはなんと「回転優先」。とにかくネタが気取った寿司屋の2倍大きく、容積当たりの旨味がさらに2倍。これが建物なら確実に建ぺい率オーバーです。努力しているのになかなか幸せになれない、とじっと手を見ているそこのアナタは今すぐ手をきれいに洗って金太郎に行ったほうがいい。手っ取り早く幸せになれるだろう。

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ネタが大きいのでとりあえずこれだけ食ったらお腹いっぱいになります。ここまででだいたい1500円くらい。まだ入りそうなら何も考えずもう一周行ったらいいでしょう。食後の余韻も長持ち仕様です。たまにあるでしょう、食べてる時はもちろんおいしいですが、食べたあとも胃が喜んでるやつ。アレです!

「俺のていねいな暮らし」はじまる

たまには外食もいいですが、淡路島生活の真価は日々の食卓にあります。地元産の鮮魚が一匹100-200円とかで買えるので、手に入った魚でその日の献立を考えるのは楽しいです。長年ライフスタイルメディアにいながら、激務と下北沢狭小住宅でなかなかちゃんとした料理ができていなかったので、改めて「俺のていねいな暮らし」を開始。

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この日は鯛の一種で圧倒的なきらびやかさの「いとより」2匹で200円。これ絶対朝廷に献上してたやつや。一匹は我流の三枚おろしにして刺身に、もう一匹は翌日グリルで焼いていただきました。

我流の限界を感じて、図書館へ。

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前回の三枚おろしで神保流独断一刀流の限界を感じたので、洲本図書館で五輪の書を借りてきました。この本によると僕がやった三枚おろしは「大名おろし」という大変罪深いおろし方だったらしく、深く悔い改めるとともに正しい三枚おろしの習得を心に誓ったのでありました。

鯖(小)があらわれた

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日本の国を生んだついでにドラクエまで生んだ淡路島だけに、食材はドラクエ風に出てくるのである。さて、地元の鮮魚が充実しているマイマート三原店(三原店は神)に行きますと、キラキラ光る鯖が2匹200円で売っていたので早速決闘を申し込みました。

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せっかくなので一匹は刺身的にして食べたいので、塩漬け1時間半、酢締め20分で締め鯖にしました。酒が好きなので野菜炒めとかマーボー豆腐とか「えいやっ」と一発で作れるものはよく作っていましたが、「寝かせる」みたいな料理っぽいことやるとワクワクします。待つ間もなかなか楽しいものですね。

実食

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こちらが完成品。締め鯖の片身はバーナーを使って「炙り締め鯖」にしました。奥のロマネスコは100円、ブロッコリーは30円で調達。ちなみに下北沢界隈で炙り締め鯖にレモンをふったあと「ナイスレモン!」と掛け声かけるのを発明したの僕なんですが、誰も信じてくれないので悩んでいます。まあいいや。てなわけで、「俺のていねいな暮らし」はじまってます。淡路島グルメの3T(タイ・タコ・タマネギ)を極めていく所存でございます。

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