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貴様いつまで女児でいるつもりだ問題

3月3日、日曜日。


『とにかくただ、休みたい。』
大人になったいま、日曜日へ祈るのはこんなこと。

しかし先月、突如としてわたしにその存在感を示してきたのが
毎週日曜あさ8:30に放送される“プリキュア”というコンテンツなのだ。バーン!

セーラームーン世代、周囲の同級生らはプリキュア世代のお子様の育児に勤しんでいるこのフェーズで、何故。
今このタイミングで唐突にプリキュアにどハマりするという、令和の摩訶不思議。


もしかしてこれ、わたしの中の【女児としての我】のラストラリーなのかもしれない。

ふと、そんなことを思った。
年齢や社会的立場の変化と共に、そろそろわたしの女児的マインドは完全に消滅しようとしているのではないか。


プリキュアが誕生して、21年。
その存在を知りながらもスルーしていたわたしをよそに、プリキュアはずっとそこに居た。
シリーズとともに、その“かたち”をかえながら。

そして今のかたちが、たまたまわたしにフィットしたのだ。
誰かにはまた別のかたちがフィットするかもしれないし、しないかもしれない。

きっと、長く続く良質なコンテンツってそういうものなんだと思う。
変わらない良さと、変わっていく良さ。このバランスがちょうどいいんだろうな。

できればわたしも人として、そうありたいものだよ。


今日は、放送されたわんぷり5話に加え、前シーズンの『ひろがるスカイ!プリキュア』もサブスクで8話まで視聴してみた。

これでわたしにとってのセカンドプリキュアがひろプリになった訳だけど、やはり同じプリキュアでもその在り方やスタイルが全然違うので驚く。
いや、もしかして、プリキュアを比べるなんて超絶ナンセンスなことなのかもしれないけど…スミマセン…。

ひろプリ、めちゃくちゃ肉弾でしっかり戦うし、なにより敵がちゃんと悪い。隙あらば赤子を拐おうとする。悪すぎ。
挑むべき存在と守るべき存在が最初からかなり明確に示されるという点が完全にわんぷりと異なる点。戦う理由が、そこにある。

そして、『強くあること』と『優しくあること』
その在り方を、ソラとましろのふたりの存在を通して丁寧に描いてある印象。
無敵だと強くなれない 優しいだけじゃ越えられない”というエンディングの歌詞が染みる。
プリキュアだって完璧なんかじゃない。だからスカイとプリズムは、力を合わせて進むのだ。

特にソラの言動とヒューマニティーには某炭治郎を感じる。わたしはこの手の主人公にめっぽう弱い…。頑張れ、頑張れソラ…!

弱いと言えば、ピンク色の髪をした女の子にも弱い。
はぁ、プリズム。あまりにもかわいい。

これがわたしの、幸せ…

少し先の未来。
色んな柵から解き放たれたら、わたしは髪をピンクに染めるんだ。
ニュアンスじゃないぞ!ワンダフルやプリズムや、ちびうさみたいな甘いピンク色だァ!
2度のブリーチに耐えられる毛が生えてる(、つまり少しでも肉体が若い)うちに。絶対に叶えねば。

その時もきっと、わたしの中に薄く儚く存在する女児が大喜びすることだろう。


ああ、この女児。一体いつまで居るんだろうか。

変わらない良さと、変わっていく良さのバランス。
この前者を担ってくれるならば、別に死ぬまでいてくれても構わないぞ。



今日のタイトルは、ジェーン・スーさんの著書のタイトルの文字り。貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
目次を見たら、きっと今、一番響く年頃になっている気がした。明日Kindleで読もうかな。


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