エプロンを上手に結べない書店員
書店員になってみた。
緑色のエプロンをつけてる
自分の姿にやっと見慣れてきた。
しかし、背中のちょうちょ結びは
縦になっている。
気が付けば、3週間が経過した。
超特急な勢いにのって、また転職をした。
難しいこともあるけれど、
よろこびや楽しさで、にやけがち。
いま感じてることを鮮度のあるうちに、
記したくなったので、今日はとりあえず、
つらつらと、書いてみる。
📚
本が好き。を、深く掘り下げたくなった。
というのも、転職した理由の一つ。
本のどこが好き?と聞かれたら、
今はまだ、ほんのちょっとしか
言葉にできないけど、
物語に浸る。
自分じゃない誰かの記憶や感情を追体験できる。
同じことを考えてる人との遭遇。
違う価値観との遭遇。
オノマトペの表現。
日本語の面白さ。
紙の匂い。捲る音。
ん~~ほんのちょっとすぎる….!!
自分の語彙の拙さに悔しさを感じる。
また1か月後に書き出したら
3倍くらいになってるはず!(期待!)
📚
文芸も新書も雑誌も漫画もどれもこれも、
本は毎日生まれてくる。新しく生まれて
年月を経て、還ることを知った。
ヒット作は店頭で長生きをするけれど、
脚光を浴びず、棚でひっそりと過ごして、
返品される本も数多くいることを
知ってしまった。
1冊1冊の本との出会いがより尊く感じる。
店頭にならべるとき、
きっと誰かが迎えにきてくれるからね
と、祈る。届け!
📚
本屋さんで、本を探す理由ってなんだろう。
こんなに通販が普及する中で、
なぜ、本屋さんにお客さんは
来てくれるのだろうか。
わたしの場合は、本に触りたくて。
気になった本をふわふわと立ち読みしたり、
好きな作家さんの新作を、チェックしたり、
においを味わうためだったり。
空間に癒されるので、つい足を運んでしまう。
みんなも一緒なのかな?
他の人はどんな気持ちで訪れているんだろうと、
なんとなく考えていた。
今日は、お客さんの気持ちに
ちょっと触れることができたように思う。
クリスマスも近いこともあり、
プレゼントするための本を
探しにいらっしゃる方も多い。
お孫さんのために選ばれた、
ポップでかわいい絵本。
娘さんのために選ばれた、
勉強が楽しくなるような学習書。
息子さんの健康を願って買われたレシピ本。
大切な人を想って、
本を求めに訪れる人が多い。
「こんな本を探しているんですけど、ありますか?」
「ご案内しますね」
お客さんとの会話も楽しい。
本をうけとって喜んでいる姿を、
一緒に想像する時間。心が跳ねる。
祈りのようなものを感じた。
📚
別に本じゃなくてもいい。
アニメや映画でみればいい。
電子書籍でもいいよね。と、
紙の本が読まれる機会が
少なくなってはいるけれど、
本でしか得られない、効能効果を私は感じてる。
寝る前に穂村弘さんの
彗星交叉点を読む。
この人の文章でしか得られない
効能効果は多大だ。生きる糧。
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