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【とわの庭】読書感想文。



今回ご紹介する作品は、こちら。

   

【とわの庭 / 小川糸】


 

˚*.꒰ あらすじ ꒱.*˚
帰って来ない母を"とわ"は一人で待ち続ける。
"とわ"に力を与えてくれたのは、ピアノの音、手製の雑巾、犬のジョイ…。
草木や花々、鳥の声。生命の力に支えられ、光に守られて生き抜く少女を描いた書下ろし長篇小説。


全盲の"とわ"の半生を描いた物語。


可愛らしい装丁に目を惹かれ、図書館で借りた。


序盤はとてもふわふわした童話のような雰囲気で
母娘の愛情やお庭にいるお友達など
たくさんの優しい世界に包まれていたのだが、
徐々に読み進めていくと、不穏な空気に・・。


読むのを止めようか迷ったほど
哀しくて辛い出来事の連続。
こんなにもどん底に突き落とされる感覚を
読み手が感じるのは、かなりの恐怖に感じた。
とわがどうしてこんな目に?何故??
と、疑問が湧くばかり。


しかし、読み進めていくうちに
後半は数々の素敵な出逢いやドラマがあり、
とわの成長へと繋がった。


生きているって、すごいことなんだねぇ



当たり前のように平和に過ごすことって
実は奇跡ということを改めて思うことができた。


もちろん、目が見えるのはとても便利。
でも、目が見えないことにより
様々なことを自分なりに思い浮かべながら
楽しむことも素敵な個性であり魅力に感じる。


とわのお家でみんなでお茶会をしながら
お庭のガーデニングをゆっくりと堪能したいな。


辛い出来事を乗り越えて前向きに生きる
とあの姿を思い浮かべながら
涙が頬を伝ってくるのを肌で感じた。


初めて読む小川糸先生の作品でしたが、
すっかりお気に入りとなり、
今回は図書館で借りたものなので
近々自分用に購入して、母にも貸そうと決めた。


ここまで読んで下さり、ありがとうございました♥




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