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本よみ日記25

4.24月

野菜を買いにレンバイへ行く。右も左もたけのこだらけだった。園児くらいあるたけのこは誰が買っていくのだろう。

たらば書房で、『IN/SECTS 本をつくる』を買って帰る。

4.25火

『本を贈る』、とてもよかった。編集、校正、装丁、印刷、製本、取次、書店営業、書店員、本屋、批評家。一冊の本ができあがるまでの人々の話しを読み、過去に図書館と書店で働いた自分はこれから本とどう関わりたいのか、考えている。

もちろん現行のものもたくさんあるが、しかし物資と違って文化はそれで足りるということが無く、多様である方がいい。

『本を贈る』川人寧幸(取次)

何事もはじまりは小さい、とは誰の言葉だったか。

人生の暗がりは誰もが経験する。そこから抜け出るための光を人は書くことで自分自身に贈ることができる。その言葉によって己れを深く慰め、癒し、励まし、ときに和解することもできるのである。むしろ、自分がほんとうに必要としている言葉は自分が書き得ることを、私たちは忘れているのではないだろうか。

『本を贈る』若松英輔(批評家)

過去に書いた文章が、他人の書いた文章のように感じることがある。

息子の授業参観の日。さらりと発言をしたのでびっくりした。

4.26水

阿久津隆さん『本の読める場所を求めて』を読み始める。「本のある風景」を好ましく思う人が多いのは、本を読む読まないに関係なく、ひとつの面、ひとつのかたまりになった本が、海の波や草木や花々などの自然が見せる風景に近い存在になるのではないか、という考察が面白く、なるほどと思う。共通していることは「そこには無限のパターンがある」ことらしい。

朝からたっぷり雨が降っている。今日の本の読める場所は家だが、いつもとちがう場所で読んでみようかと思う。



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