JNOTE〈観光・地方創生コラム〉

観光と地方創生に関するコラムを不定期で書いています。特に学生のみなさんが、「このテーマ…

JNOTE〈観光・地方創生コラム〉

観光と地方創生に関するコラムを不定期で書いています。特に学生のみなさんが、「このテーマで大学のレポートを書きたい!」と思ってもらえるような文章を書くことを目標にしているので、出典や関連文献をなるべく提示して執筆したいと思います👏👏お問い合わせはX(旧twitter)のDMまで✉️

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J NOTE【都道府県順 目次】2024/4/21更新

これまで『J NOTE』で取り上げた記事を、地域ごとにまとめました。 北海道地方東北地方岩手県 秋田県 福島県 関東地方茨城県 甲信越地方新潟県 山梨県 長野県 北陸地方富山県 東海地方静岡県 岐阜県 愛知県 関西地方京都府 大阪府 奈良県 和歌山県 中国地方岡山県 広島県 四国地方香川県 九州・沖縄地方大分県

    • #23 大阪府門真市における「生き残り」を懸けた都市再開発事業

      はじめに『J NOTE』第23回は、大阪府門真市を取り上げます。 門真市は大阪府北東部に位置する、人口約11.6万人の市です。大阪の都心部にもほど近く、かねてからベッドタウンとして発展してきました。市内には京阪電車や大阪モノレール、大阪メトロ長堀鶴見緑地線が通っており、公共交通機関のアクセスも良好です。 また、門真市はパナソニック(旧:松下電器)の本社がある街として知られており、守口市や東大阪市などの近隣の自治体と同様に工業が盛んな街です。 しかしながら、門真市は商工

      • #22 もうすぐ区が減る街 ―静岡県浜松市が取り組む未来の街づくり―

        はじめに『J NOTE』第22回は、静岡県浜松市を取り上げます。 浜松市は、静岡県西部に位置する人口約79万人の市です。現在日本で15番目に人口の多い都市であり、2007年には政令指定都市にも指定されています。 浜松市には、スズキやヤマハといった日本を代表するメーカーが本社を構えており、自動車・バイク産業や楽器産業が盛んな「ものづくりの街」として知られています。 また、浜名湖周辺では浜名湖パルパルや舘山寺温泉などの観光地が多数立地しており、観光交流客数は1,189万人

        • #21 開拓して生まれた日本最後の市町村 ―秋田県大潟村―

          はじめに『J NOTE』第21回は、秋田県南秋田郡大潟村を取り上げます。 大潟村は、秋田県の中央部に位置する人口約3,000人の村です。基幹産業は米づくりで、米どころが多い東北地方の市町村の中でも有数の産出額を誇っています。 そんな大潟村は、村域のすべてが八郎潟という湖を干拓してできた土地です。そのため、自然に形成された山や川などは村内に存在せず、また村全体が八郎潟の調節池と放水路で囲まれているという、全国的にも珍しい地勢となっています。 そこで今回の『J NOTE』で

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        J NOTE【都道府県順 目次】2024/4/21更新

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        • 【J NOTE】観光・地方創生コラム
          24本
        • 【J NOTE】コラム番外編
          4本

        記事

          #20 かつて四国への窓口だった街 ―岡山県玉野市の産業と街のありかた―

          はじめに『J NOTE』第20回は、岡山県玉野市を取り上げます。 玉野市は、岡山県南部に位置する人口約5.4万人の市です。瀬戸内海に面する港町で、明治時代には市内の宇野港から香川県の高松港まで宇高連絡船と呼ばれるフェリーが就航するなど、玉野市は本州と四国を結ぶ交通の要所として近代以降に大きく発展してきました。 しかし2023年現在、宇野港から四国本土行きの定期船は運行されておらず、代わりに瀬戸大橋が通る隣町の倉敷市児島地区が「四国への窓口」という重要な役割を担っています。

          #20 かつて四国への窓口だった街 ―岡山県玉野市の産業と街のありかた―

          #19 「ふるさと納税人気NO.1」ってどんな街? ―北海道紋別市の産業と観光―

          はじめに『J NOTE』第19回は、北海道紋別市を取り上げます。 紋別市は、オホーツク総合振興局の北部に位置する人口約2.0万人の市です。オホーツク海に面しており、冬には沿岸に流氷がやってくることで有名な街です。 市内には鉄道や高速道路などは通っておらず、札幌や旭川方面からのアクセスにはもっぱら自家用車や高速バスが用いられています。また、市内に所在するオホーツク紋別空港に発着する定期便は1日1往復の羽田便のみに留まっており、他地域から紋別へのアクセスは決して良いものではな

          #19 「ふるさと納税人気NO.1」ってどんな街? ―北海道紋別市の産業と観光―

          #18 京都府城陽市 ―新名神開通後の新たな街づくり―

          はじめに『J NOTE』第18回は、京都府城陽市を取り上げます。 城陽市は、京都府南部に位置する人口約7.4万人の市です。京都市と奈良市のほぼ中間に所在し、城陽市内から京都駅まで電車で約30分という立地であることから、1970年代ごろよりベッドタウンとして発展してきました。 しかし、現在では近隣の京田辺市や木津川市などで宅地開発が盛んであることから、城陽市内の人口は1995年ごろをピークに減少傾向となっています。 そんな城陽市では、2024年度の新名神高速道路開通に合わ

          #18 京都府城陽市 ―新名神開通後の新たな街づくり―

          #17 都市部からめちゃくちゃ遠い街 ―和歌山県新宮市の産業振興―

          はじめに『J NOTE』第17回は、和歌山県新宮市を取り上げます。 新宮市は、和歌山県南部に位置する人口約2.6万人の市です。新宮市は昔から熊野詣の拠点として栄えた街で、市内には「熊野速玉大社」や「権現山」など、世界文化遺産に登録されている神社や史跡が立地しています。 また、かねてから紀伊山地の豊富な森林資源を生かした林業が盛んであり、製紙業や木材加工業などが新宮市の基幹産業であるといえます。 そんな新宮市は、都市部からは非常に離れた場所にあります。 市街地にある新宮

          #17 都市部からめちゃくちゃ遠い街 ―和歌山県新宮市の産業振興―

          #16 富山県南砺市のなんとびっくり!な芸術産業について

          はじめに『J NOTE』第16回は、富山県南砺市を取り上げます。 南砺市は、富山県西部に位置する人口約4.6万人の市です。市内の南北には東海北陸自動車道が通っており、北陸新幹線の新高岡駅にも程近い立地であることから交通アクセスにも優れています。 南砺市は、2004年に平野部の5町村と山間部の3村が合併して誕生した市です。行政の中心は、警察署や市役所(2020年に福野地区から移転)などが置かれている福光地区ですが、平野部の福野・井波・城端地区にも市街地が分散しています。

          #16 富山県南砺市のなんとびっくり!な芸術産業について

          #15 全国各地にたくさんある「高田市」

          はじめに 『J NOTE』第15回は、全国各地にある「高田市」を取り上げます。 2023年1月現在、市の名前に「高田」が付く自治体は全国で4団体あります。そして、過去に新潟県に所在していた高田市(現上越市)を合わせると、これまで5つの高田市が存在していたことになります。 そこで今回の『J NOTE』では、全国に所在する「高田市」の特徴について、それぞれ見ていきたいと思います。 全国各地の「高田市」あつめてみました①上越市高田地区 ―歴史の風薫る街― 新潟県上越市は、人

          #15 全国各地にたくさんある「高田市」

          #14 京都市における歴史文化に頼りすぎない「観光」づくり

          はじめに『J NOTE』第14回は、京都府京都市の観光について取り上げます。 京都市は京都府南部に位置する、人口およそ144.8万人の市です。京都市は中世から近世にかけて1000年以上もの間、都が置かれていた日本随一の歴史を持つ街です。市内には清水寺や嵐山、伏見稲荷大社などの観光地が点在し、風光明媚な街並みと伝統文化が色濃く残っています。 また、京都市は外国人観光客からも人気の観光地であり、コロナ禍前年の2019年には延べ886万人が京都市を訪れるなど、日本を代表する国際

          #14 京都市における歴史文化に頼りすぎない「観光」づくり

          #13 福島県会津若松市における観光産業と新たな観光資源の発掘

          はじめに『J NOTE』第13回は、福島県会津若松市を取り上げます。 会津若松市は福島県西部の会津地方に位置する、人口約11.4万人の市です。 会津若松は、江戸時代以前から会津地方の政治経済の中心都市として栄えてきました。現在でも、市内には会津地方の46.3%の人が住んでおり、県の出先機関や金融機関が置かれるなど、会津若松は会津地方を代表する都市であるといえます。 また、会津若松市は交通の要所でもあり、市内の東西南北すべてに国道が伸びています。加えて、市内の東西を磐越自

          #13 福島県会津若松市における観光産業と新たな観光資源の発掘

          『J NOTE』2022年の振り返り

          ごあいさつ今書いている記事が年末までには書き終わらないと思いますので、このタイミングで2022年最後のあいさつをさせていただきます。 まずは、本年も『J NOTE』をご覧いただきまして本当にありがとうございました! noteを開設して3か月ぐらい経ちますが、想像を超える数の「いいね」をいただいたり、note公式さんにTwitterで取り上げていただけたりするなど、予想以上に反響が大きくてビックリしました。 これからも文章スキルであったり、コラム記事の内容の質、そして最後

          『J NOTE』2022年の振り返り

          #12 岡山県津山市における「食」と「ものづくり」による産業振興と産学官連携

          はじめに『J NOTE』第12回は、岡山県津山市を取り上げます。 津山市は岡山県の北部に位置する、人口約9.7万人の市です。昔から美作地域の中心都市として栄えた街で、津山城址周辺には旧出雲街道沿いを中心に明治以前の街並みが数多く残されています。 津山市は、これまで多くの有名人を輩出している街でもあります。歌手の稲葉浩志さんや俳優のオダギリジョーさん、お笑いコンビウエストランドの二人や、次長課長の河本準一さん、全日空の初代社長である美土路昌一さんなどが津山市出身です。 と

          #12 岡山県津山市における「食」と「ものづくり」による産業振興と産学官連携

          #11 山梨県にある「ややこしい市」の見分けかた

          はじめに 『J NOTE』第11回は、山梨県を取り上げます。 山梨県は甲信越地方に属する、人口およそ80万人の県です。果物の生産量は全国トップクラスであり、ぶどうや桃は全国一の生産量を誇っています。 また首都圏に近い立地から、富士五湖周辺や清里などには別荘地が広がっており、近年はグランピング施設が県内各地で整備されているなど、リゾート開発も盛んに行われている県であるといえます。 そんな山梨県にはあまり良くない特徴があります。それは、私のように山梨に土地勘がない人間からす

          #11 山梨県にある「ややこしい市」の見分けかた

          #10 香川県における「うどん」に次ぐ名産品とはなにか

          はじめに『J NOTE』第10回は、香川県を取り上げます。 香川県は四国の瀬戸内海側に位置する、人口およそ93万人の県です。「讃岐うどん」が全国的に有名であり、県による「うどん県」キャンペーンは2011年から10年以上続く大ヒットコンテンツとして知られています。 しかし、香川県はうどんのイメージが強すぎることで、他にどのような名産品があるのか全国的にはあまり知られていません。 2020年度に香川県交流推進部が行った認知度調査によると、うどんの認知度がほぼ100%に近いの

          #10 香川県における「うどん」に次ぐ名産品とはなにか