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不妊治療の「痛み」について


今第二子妊娠中ですが、
それに先立って体外受精までフルコースで不妊治療を経験したので、
その体験談をお届けします。

今回は、不妊治療をお考えの方にとって気になる
「痛み」のお話です。

不快な方、閲覧ご注意ください!

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(1)物理的な痛み

旦那は検査で特に問題が発見されなかったので、
主に女性側の痛みについてです。
(問題がなければ治療全体で男がすることは精子提供だけです。女性と比べて楽すぎる!)

まず、不妊治療は毎回痛いわけじゃなく、
「治療段階でたまに痛い」くらいの痛み発生頻度です。

個人によって治療の内容も少しずつ違いますし、
痛みの感じ方にも個人差はありますが、わたし的になにが痛かったか、
どれくらいの痛さだったかをレポートしたいとおもいます。

逆にいうと、これ以外はとくにそこまで痛くなかった!ので、
不妊治療の物理的痛みにそこまでビビりまくる必要は個人的にはないとおもいます!!

①造影剤痛い!

治療初期に卵管の検査をするのですが、機械で中の様子を写すために造影剤を下から子宮、卵管へと入れられるのですが、これは痛かった!

大事な検査なのですが、
検査後気持ち悪くてその後の仕事はできなかったので、この検査を案内されたらその日の仕事は諦めた方がいいと思います。

検査は一回・一瞬で終わるので、心頭滅却して臨みましょう。。。

②注射痛い!

不妊治療では、検査段階の採血から体外受精の排卵誘発剤まで、とにかく注射が多いです。

採血くらいじゃまだマシなのですが、
排卵誘発剤の注射が、今まで受けてきた注射の中で一番痛くて、
初めて受けた時は非常にきつかったです。。。

どれくらいかというと、コロナ予防接種の筋肉注射くらいでビビっている成人男性たちが心から雑魚に見えるくらいの痛みです(言葉悪くてすいません笑)。

ただ、人間って不思議なもので、何回も同じ痛みがくると、
だんだんその痛みには鈍感になってくるようで、
5回目くらいのときには「まー、やり過ごすしかないよな」くらいの気持ちになれました。驚くべき人体の性質。

ちなみに、注射の痛み軽減には呼吸法がほんとおすすめなので、
注射苦手な方はぜひ実践してください!
体感ですが、半減くらいにはなるかと。
わたしは毎回やってましたしこれからもやります!

やり方

③採卵手術痛い!

治療の全期間を通じて、一番しんどかったのは、体外受精に必要な採卵手術(とその前後)じゃなかったかとおもいます。

手術の1週間前くらいから②でも記述した排卵誘発剤の投与が始まるのですが、
注射自体も痛いし打った後も気分悪い。。。

手術は、麻酔してやるのですが、
体の奥を金属で引っかかれる感覚( ; ; )で、
マジ苦痛。
手術自体は麻酔も入れて数十分で終わりますが、
初めての手術の時は朦朧とした意識の中で
「痛いです」って3回くらい言った記憶笑

ちなみに、麻酔で気持ち悪くなる人もいるらしく、お隣のベッドの方は辛そうでした。
わたしは麻酔に強いらしく、全く平気でしたが。

(術後ですが、腰がおもく、動くのが辛いので、術後2日くらいはなにもできない気持ちで過ごす必要があります。
術後はだるくて体が重いだけで、痛みはほとんどありませんでした。)

まあでも、第一子のときに帝王切開を経験している身から言うと、
帝王切開の辛さを10とすれば採卵手術の辛さは1くらい。

なので「あのときよりずっとマシ!!痛いけど所詮この程度」と思って、乗り切れました。

痛みを経験して人は強くなる。これホント。

今まで大きな手術したことない方にとっては辛い手術だとおもいますが、
以降、それより小さな痛みには強くなれるので、
生物としてのパワーアップだと思って乗り切りましょう。。。(>_<)

(2)精神的な痛み

不妊治療はどんなに頑張っても、
成功するかしないかのゼロイチの世界です。
苦労して採卵した卵子たち全滅とか、ザラにあります。。。

お金も時間もかけて、痛い思いもして、年齢的にも焦りがある中、
「その結果がなにも出なかった」という事実は人によっては相当きついはず。

わたしは第二子不妊だったため、
だめでも子どもがすでにいるということで気持ちが楽だった面は随分あると思います。

現在、6回の体外受精移植(※)までしか保険の対象になっていないので、
体外受精を始めた頃、6回目までやってダメなら、不妊治療をやめようと決めていました。
※採卵でとった卵子を受精させて子宮に戻すこと

6回を超えると全部自費になり、採卵一回数十万の世界なので、そこまでお金をかけて頑張る気持ちになれなかったからです。

結果としては、幸運にも移植2回目で妊娠に至りましたが、
「治療には終わりがある」というのは、
治療中、気持ちを楽にしてくれました。

終わりは自分で決めるものであり、
終わりを決めるためには、
自分の心とよく向き合う作業が必要で、
人によって難しいこともあると思うのですが、
保険治療の適用範囲内でやめる、というのは、ひとつの目安になると思います。

周りの方はぜひ、やめどきについては、
不妊治療において一番大きな犠牲を払い、辛い思いをする女性の気持ちを大事にしていただきたいです。

旦那さんや親族が子どもを願うのは自然なことだと思います。
でも、女性は子どもを作る「機械」じゃありません。
不妊治療の結果がどうであれ、「頑張ったね」と美味しいものでも食べさせてあげて欲しいです。

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以上、わたしが不妊治療で感じた痛みについてでした。

また時間がある時に、不妊治療と仕事との両立について書こうと思います。
不妊治療にかかったお金についての記事はこちらです。

(蛇足:NHKでやっている男女逆転「大奥」を見て毎回涙する不妊治療経験者はわたしだけではないはず!綱吉ーーーー!( ; ; ))

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