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喜び束の間、ちょ、待てよ

今年の夏から、デンマークへ留学に行く気まんまんだった。

当初はワーホリで行きたかったのだけど、ちょうどコロナの第1波がやってきて、ワーホリどころか海外旅行さえも考えられない状況になった。そしてビザの発給も、もちろんストップした。
そうこうしているうちにワーホリ行きたい欲がどんどん下がり、デンマークも旅行で行けたらいっか、などとふんわり思っていたら、いつのまにかワーホリの規定年齢を超えてしまった。少しも後悔がなかったかと聞かれると、正直何とも即答ができない。「行きたい欲が下がっていたってことは、それほど行きたくもなかったんじゃない?」とツッコまれても、これまた「うむ……」とモゴモゴした回答しかできない。

じゃあなんでまた行きたくなったのか、というと、いろいろな要素が掛け合わさった結果なわけだが、決定打となったのは別れて2年ぶりに再会した元彼に「行かないと後悔するやろ。言った方が良いで」と言われたことである。それを言われてから数週間、自分の人生についてそれなりに真剣に考え、行きついた答えが「たぶん行かんかったら死ぬときに後悔する」だった。私はデンマークに留学するぞ!!! と決意(再)したのだった。

そこからそれなりに、ストレスにならない程度に頑張って貯金をし、ギリギリいけるかな……くらいの資金は貯まった。そしてその間に、私は仕事で適応障害になってしまった。なんてこった、なんっっっっっっにも、やる気が起きん!!!! 友達との約束がある日は、かろうじて出動できていたのだが、それ以外では心身共にすこぶる不調だった。年始になって少しすると体調が良くなってきたので、先週やっと、やっと! 行きたいデンマークの学校(フォルケホイスコーレ)に入学希望の連絡をした。

海外だし、折り返しの連絡は1週間くらいは大目に見ようと思っていた。そして連絡をしてちょうど1週間経った昨日、メールの返信があった。

ゲームしていた手を止めて、アプリを素早くメールに切り替えた。送信元が、入学したいフォルケの名前だ……! そんなことだけでワクワクしてしまっていた。メール返ってきた! 嬉しい! 英語とデンマーク語でわけわからんかったけど、頑張ってフォーム入力して良かった! 「質問あったら自由に書いてね」欄に書いた英語、ちゃんと通じたんだ! ひいい!

と高ぶるテンションに身を任せ、メールを開封した。


「ごめん、あなたが希望するセメスター、満員なんだ。キャンセル待ちリストに入る?」


ちょ……ちょ……ちょ……、ちょ、待てよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!


入学、まだ半年以上も前なのに!!! もういっぱいなの!? 早い! 早すぎるぞ!!! 休職中の私だけど、復職するか退職するかはまだ決めてないけど、仮に復職したとしても夏までしか働かないって断言しちゃってるよ!? お金ないよ!? なんでそんな意地悪言うの!? (決して意地悪ではないことはわかっている)


どうしようもないし、いくら体調不良だったとはいえ、早めに行動をしていなかった私に落ち度はある。先方は何も悪くない。
私はとりあえずキャンセル待ちリストに入れてもらい、ついでに「ちなみに来年の春セメスターってまだ空きあるの?」と追加の質問を加えてメールを返信した。恐らく、これも返信は1週間後だろう。別にいいよ。どうせ夏からは行けないんだから。キャンセルなんて、そうそう出ないんだから。知ってるんだから!!!!

何事も、やりたいことや目標が決まっているなら、早めに行動に移すに越したことはない。こういう時は亀じゃなくて、うさぎになるべきなんだ。さっさと行動してれば、こんなことにはならなかったのに……。

後悔したところで仕方がない。1年後にはちゃんと行けると信じて、再び行動していくしかない。渡航したときに気持ちに余裕が持てるように、また貯金もする。授業や普段のコミュニケーションに関する不安をもっと消して渡航するために、英語の勉強も引き続きやっていく。正直、どちらもまだ不安要素があったから、その不安を取り除くための準備期間を、神様か仏様か誰か様が延ばしてくれたんだと考えるしかない。いや、もうそうすることでしか、このショックを自分で払拭することができない。自業自得なのはわかっているのだけれど。

自分で引き起こした悲劇(?)ではあるが、そこからどう気持ちと行動を軌道修正できるかが大事なのだ。今回の反省を活かして、今後は何事も早め行動を心がけたい。あと、心身ともに健康であることも。

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