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卑怯



ずっと  堪えてた
本当は  おかしくなって
壊れてしまいそうなのに
大丈夫って自分に言い聞かせ
気丈に振る舞って



あの日   
知らない11桁の数字



『間違えた』



それが   あなたの最後の声
間違えるはずなんてないのに
番号なんて 知らずに済んだのに
また  床に伏せて
少しの間   動けなかった




でも 
何故か 少しだけ期待してる
私がいた 
それも事実












こんにちは。



実話です。



突然、『金輪際、二度と会いません!』と言う紙面上の契約を結ばされて半年以上、連絡もせずひたすら耐えていたんです。



『間違えた!』って声は間違いなく私が愛した人で、私の知らない新しい携帯番号でした。



作品内の『間違えるはずなんてないのに』は、私が彼の声を忘れるはずがない!と彼が新しい携帯に私の番号を登録するはず(必要)もないのに!かけてくるはずもないのに!の両方です。



ただ、本当に『卑怯』としか言えなかったなぁと。
数え切れない程のお客様と接してきた彼だから、その『間違い』は有り得ない事なのに。



そのひと言で、身体が引き裂かれるみたいに痛んだのに、即座に登録だけ済ませた私もまた卑怯なのでしょうか?
何故、続けたがったんでしょうね。
せっかく、終わっていたのに。









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