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ラース・フォン・トリアー『メランコリア』を観た

1部と2部で対照的な構成。結婚式と世界の終わり。きっとみんな姉と妹のどちらかに感情移入して、感情移入できなかった方に対しては全然理解できないのではと思ったりする。

豪勢なパーティとか他者からの祝福とか、社会的に幸福とされる状況に対して価値を見いだせない人間に結婚式の主役が務まる訳もないし、居場所も見当たらなくて息苦しくて、何かにつけて逃亡してしまう気持ちがなんとなく分かる。

自分と社会の在り方に乖離があって、日々マイナスを積み重ねながらなんとか生き続けるくらいなら、世界がまるっと終わる方が救われると思ったことがある人は好きな映画かもしれない。私は好きだ。

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