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やれでき(自己肯定感の話)

あるインタビューでイチローさんが自己肯定感という言葉について「気持ち悪い言葉」と話していたのが気になっているこの頃です。

ちょっと違うかも、と思ったのは、自己肯定感と否定しないことはイコールではないということです。
マイナス面ばかり気にして、本来その人が持っている魅力や強みに気が付いていないため、後者の方に目を向け勇気や自信を持つことだと私は考えています。
自信のない人はたくさんいます。私だって毎日自信満々ではありません。しかし、読み手の気持ちや、授業を受ける生徒の気持ち、保護者の気持ちを考えて仕事をすることが良いプレッシャーになっています。それを毎日継続することで自己を肯定的に捉えられていると思います。

さて、今日は「やれでき」について書こうと思います。
やればできる!と力強く話すティモンディ高岸さん。肯定的に物事をとらえ、ちょっとやりすぎかな?と思うこともありますが、元気を分けてもらえますよね。

資源を発掘する

コーチ(親)の役割の一つは、指導や説得ではなく、子どもが持っている資源を発掘することです。資源の発掘とは、子どもに自分の「長所」に気づいてもらうことです。その気づきが、自発的な思考と行動力へつながっていきます。

何と言っても受け身な姿勢の子どもが多いこと!
どの場面でも積極的に手を挙げる人は年齢にかかわらずあまり多くありません。理由を聞くと「自分には無理」「自信がない」「できる人がやればいい」といった言葉が出てきます。
これらの言葉に共通しているのは、自分に不足していることばかりに焦点を当てていることです。

長所を発掘すること

子どもたちは自分の長所に気が付くと、自然と自発的、意欲的になれます。そして、本人の中にまだ眠っている別の長所にも気づき、それを認め、本人が意識することが大切です。
もともと持っている長所=資源を掘り起こし、光を当てて、本人が気づくように働きかけることが「資源発掘」のスキルなのです。

子どもは自分を認めることが出来れば、意欲を持って行動を起こし、目標達成に自ら近づいていけます。
「やれるかも」「やってみよう」という肯定感は、知識や経験、能力以上に目標達成の後押しになることでしょう。

強みに焦点を当てる

子どもには強みや良いところが必ずあります。
コーチ(親)のこの視点が子どもの眠っている力を呼び覚ますのです。

★自信を持っていること
★その人らしいところ
★得意なこと
★好きな事

その人が持っている強み(自ら気づく)

強みを意識できる

「やれるかも」自己肯定感を持ち始める
※長所進展型の指導によって短所が追い付いてくることもある

成功体験に目を向ける

過去の成功体験は資源になります。
自分が上手くやれたことや成し遂げたことを思い出すことで意欲が湧くことがあります。
上手くいかなかった原因を追究するより、うまくいったことに焦点を当てると、出来た子は「次も頑張ろう」できなかった子には「次はこうしてみよう」という意欲と工夫が生まれてきます。
また、出来たことに自信がつけば、できなかったことを自分自身で振返り、受け入れることができます。

小さな変化を見逃さない

私たちは普段の生活で、指摘したり、注意したり、時には声を荒げたり、そういったことはありませんか?
コーチ(親)には、どんな小さな変化も見逃さないぞ!という強い気持ちが必要だと思います。

昨日よりフォームが良くなってるね
最初の頃の動画と比べてみようか
半年前に同じ問題をやったときよりも30点も上がってるよ!
小学校5年生の頃の授業の写真を見たけど、みんな成長したと思わない?
前回より1問でも多く出来てたら花丸!

これは私が娘や生徒にかけた言葉です。
声をかけるタイミングを見逃したくないので、思い出せるようにメモをしています。少しの変化でも伝える価値があります。
みんな喜びます。
自分の成長を実感し、意欲が湧きます。
時には子どもさえ自分で気づいていない、ほんのわずかな成長も、コーチが見つけ伝えることは非常に大きな価値があると私は考えています。

今すぐにでも、子どもたちに伝えてほしいのです。
あなたのここがすばらしい!すごい!成長している!と。
やればできる!やったらできた!を
一緒に共有してみてくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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