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a little dough… 始める理由

▶お読みいただく皆様に
 何時もありがとうございます。
 このnoteは若い方向けにパーソナル・ファイナンスや金融リテラシーに興味を持っていただこうと思い、書き始めたものです。主に学生の方から社会人になられた方々(20歳代から30歳代)を想定して記載しています。
 私は金融機関に長く勤務しましたが、自分自身が社会人として生活してゆく過程で、金融リテラシーの必要性を強く感じました。当時はパーソナルファイナンスについて体系的に書かれている書籍は殆どありませんでしたが、そんな中で木村剛氏の「投資戦略の発想法」や「海外投資を楽しむ会」の「ゴミ投資家シリーズ」など一連の書籍は、とても役立った記憶があります。
 ただこのnoteの内容は、幅広い金融知識を手早く身に着けるためには、全く不向きな内容となっています。パーソナルファイナンスについて、私自身が少ない経験から学んだことは、「私たち自身の判断能力が、私たちの想定していない形で、一番大きなリスクになっている」という点です。
このためどんなに時間をかけて金融市場のリスクを学んだとしても、それ以前の段階で躓いてしまいます。実際には何の関係もないちょっとした思い込みから抜け出せないために、結果的に同じような支出や投資の過ちを繰り返してしまうからです。
 ただ認知心理学、行動経済学、脳神経科学といった分野の知見はこの30年間で大きく進歩しているようです。現代に生きる私たちはこうした知見に数多く触れ、学び、情報をストックすることで、同じ失敗を繰り返さずにより良い道を歩むことが可能になってきています。本人に自覚さえあれば、自分自身を「より正しく知る」ことができるようになるからです。その意味で、このnoteのベースにあるキーワードは「メタ認知」、あるいは少し古典的に「無知の知」といってもいいかもしれません。

<コンテンツ>
 
▶序章  ”a little dough”に関するコラム ×25本(リリース済)
▶第1章 自分をどこまで信用する? ×22本(リリース済)
▶第2章 プランを考えてみる ×12本(リリース済)
▶第3章 働いて自立する ×12本(リリース済)
▶第4章 支出して生活する ×29本(リリース済)
▷第5章 貯蓄と投資について (近日掲載開始予定)
▷第6章 幸福な人生とお金について 

などについて書いていきたいと思っています。尤も今後どんな風に変わっていくかはわかりません。

(2023年12月)

▽”Yes, life can be wonderful, if you're not afraid of it. 
All it needs is courage,imagination, and a little dough”
そう、人生はすばらしい。恐れてはいけない。必要なものは、勇気と想像力、そして少しばかりのお金。

▽これはチャップリンの映画、ライムライトの中の言葉です。
最後にa little dough(少しばかりのお金)とありますが、これはいったいどれくらいなのでしょうか?この疑問が、そもそもnoteを始める理由です。私は金融機関に勤め、金融周りの仕事をしてきましたが、上の問いに対する答えを持っていません。生きていくうえで必要なお金、その水準は千差万別で表しようがないのかもしれません。

▽ファイナンシャルプランの勉強をしていると、ライフイベント表を作り、これに合わせたキャッシュフロー作りを学びます。あとは家計を管理していけばいいということなのですが、それでも疑問はふつふつと湧いてきます。
例えば、なぜ高額の借金までして、家を買うのか。公立の学校があるのに、なぜ高い学費を負担して私立に通わせるのか。私たちのそういった一連の選択は正しいのか。あるいはそんな疑問こそ意味のないことなのか...などなど。

▽そうしていくうちに、お金よりも以前に人生や仕事やパートナーのことを考えたり、その目的や幸福であることとはなにか、などという疑問にもいきついていきます。始める理由は、a little dough なので、人生論までいく必要はないのですが、答えを見つけるには、私たちの社会やその中での私たちの行動など、普段意識をしていないレベルまで掘り下げてみる、あるいは少し広角に考えてみる必要があるような気がしています。

▽という訳で、当面は少し遠回りして、私たちの社会や行動などについてnoteしてみたいと思っています。 (2020年4月)


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