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2023年10月後半に見たライブ(ストレイテナー/XIIX/afoc/USG)


35. ストレイテナー 25TH ANNIVERSARY ROCK BAND 2023.10.15 at Nippon Budokan

こちらに書きました。

36. 10/20 XIIX LIVE TOUR 「XIIX」@LINE CUBE SHIBUYA

37. 10/24 XIIX LIVE TOUR 「XIIX」@EX THEATER ROPPONGI

こちらに書きました。

38. 10/25 a flood of circle "HAPPY YAPPY BLOOD HUNT"@渋谷クアトロ

w/ストレイテナー

ホリエくんが「ゴールド・ディガーズ」をプロデュースしたご縁でツアーに呼んでもらいました。先月の佐々木×ホリエ弾き語り対バンがとても見ごたえがあったので、バンドでの対バンも楽しみに。

MCで佐々木が「武道館の10日後、普通オファーを受けないだろう」と話していましたが、「えっ!武道館からまだ10日しか経ってないのか。もう1か月以上前のような気がする(老化現象かもしれない)」「いや10日後だろうが関係なく受けるでしょう、それがストレイテナーだよ」などと勝手なことを思うなど。

◆ストレイテナー

2人時代からのテナーファンですが、afocとは交わらずここまでやって来たイメージです。言うなればアウェイなわけです。もちろんafocファンはプロデュースの件で好意を持ってくれているだろうし、そもそも両バンドのファンも決して少なくないだろうと言う肌感覚はありました。

とは言え、テナー側にはいくばくかの「アウェイでやってやるぜ!」と言う気合いが見て取れました。近頃こんな感じの対バンを見ていなかったので、空気感がなんだか懐かしい。ホリエくんはいつもより多めにかっこつけていたのでニヤリとしてしまいました。
例えば「宇宙の夜 二人の朝」で、最後のピアノはピックを咥えたまま弾くのが通常運転のはずですが、この日はピックを後ろに投げ捨てていた。それだけオラオラモードだったのだと思われます。
「TRAVELING GARGOYLE」でも、最後のフレーズ「TRAVELING GARGOYLE」を歌わずに(もしくはオフマイクだったのかも)、熱に任せて身体を丸めてギターを弾き狂っていた。そんな初期衝動を感じさせる姿を見て、ふと2人とか3人時代の尖っていたホリエくんがよぎりました。

武道館でやらなかった曲が5曲も。これは嬉しい。あなた達、本当にライブが好きねぇ。(と、MCで佐々木も言っていた)
「KILLER TUNE」をクアトロのような小さなハコで聞くと格別にテンション上がります。武道館の時もそうでしたが、クアトロでも元気よくoioiが発生していました。武道館でoioiするよりクアトロでoioiする方がやっぱ楽しいわ。

「SPEEDGUN」は弾き語り対バンでホリエくんが披露したから、バンドでもやってくれたのかもしれない。レア選曲なので、ひなっちの爆裂イントロベースに会場は大歓声。弾き語りも良かったけど、バンドでも聞きたかったから大満足です。

「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」のOJ間奏ギターがすごかったな。思わぬ方向へ転がってキュイーン!と高音を放つ会心の一撃があったので、思わず大喜びで声が出てしまった。

「亮介くんが、初めて聞いた時に衝撃だったと言う曲」と前置きがあったので、「Lightning」だとわかって嬉しくなる。そのエピソードを語るインタビューを読んでいたので。淡々とした平熱が心地よい、確固たる美しい世界が描かれていて、極めてテナーらしい曲だなと思います。
佐々木がMCで、当時バイトしていたレンタルビデオ屋のBGMで耳にして衝撃を受けた、テナーだとわからなかった、BGMが1周するまで待った、と可愛らしいエピソードを披露してくれました。
そういう衝撃の出会いは私にもいくつもあります。時を経てもその時のシチュエーションや衝撃は忘れられなくて、大切な宝物だなと思います。

「群像劇」は邦画のエンディングみたい。武道館の時も思いましたが、良い意味でテナーっぽくない雰囲気もあって、曲のストーリーに惹きつけられる。アウトロのOJソロに胸が熱くなります。

「TRAVELING GARGOYLE」は昔から数え切れないほど聞いていて、思い出が蓄積している、それでもなお今が一番フレッシュに聞こえるのは何の魔法なんだろう。教えてアンディ。

「シーグラス」で終わりかと思いきや「TRAIN」が。私はきっと永遠に「TRAINのイントロでSINGと勘違いしてぬか喜び」というルーティンをやめられないのだろう。対バンイベントで「SING」やるわけないのに。

MCでは、亡くなったBUCK-TICKの櫻井さんの話を。ホリエくんがBUCK-TICKに影響を受けていることをファンは知っています。自分の声を作ってくれた存在だと話していました。「ゴールド・ディガーズ」の歌詞、「死ぬまでやった人を俺は知っている」を引き合いに出し、リスペクトと追悼の意を表していました。

当たり前に続いているもの、いつでも会いに行ける存在と信じて疑わないもの、それが突然失われる可能性があることは頭ではわかっている。バンドや命が続くというのは決して当たり前のことではないんだよなぁ。だから、できるだけ健やかに活動を続けて欲しいと心から願うし、会いに行ける時に会いに行きたいと思うのです。

アウェイかしらと最初は思いましたが、そんなことはなかった。確実に武道館とは違った熱量がありました。こういう熱量は対バンでしか生まれない類のもの。だから対バンって面白い。

01. 246
02. KILLER TUNE ☆
03. SPEEDGUN ☆
04. From Noon Till Dawn
05. 宇宙の夜 二人の朝
06. SAD AND BEAUTIFUL WORLD ☆
07. Lightning ☆
08. 群像劇
09. 彩雲
10. Silver Lining
11. TRAVELING GARGOYLE
12. シーグラス
13. TRAIN ☆

☆武道館でやってない

◆a flood of circle

佐々木のお誕生日にTHE KEBABSとの対バンライブを見て以来です。一番段の高いところに陣取っていたので、ステージ全体を捉えることができたのですが、改めてこんなに絵になるバンド、いる?ってぐらい全てが決まっていた。

黄色い皮ジャンで「おはようございます、a flood of circleです」といつもの挨拶をする佐々木は、全くTHE KEBABSの佐々木とはモードが違う、まだ慣れない。楽しい。
佐々木の存在感に加え、両脇のテツくんや姐さんを見ていると、「少女漫画から抜け出して来ました?」って言うようなルックスにバキバキのプレイで見惚れ聞き惚れる。そしてなべちゃんのドラムにたびたび慄く。腹の底に来るパワフルなプレイにドギマギせずにはいられませんでした。

今回のツアーは「ゴールド・ディガーズ」のレコ発、ということはセットリストの幅が広いということなのかな。半分弱が知らない曲でした。知らない曲も、ステージとフロアの熱狂に巻き込まれるのが心地よい空間だったな。
「美しい悪夢」のイントロは、ちょびっとユニゾンの「世界はファンシー」のリズムに似ているなぁ(田淵、パクった?)。「狂乱天国」の重たいリズムと間髪入れない客のコールが気持ち良い。「プシケ」はなんかミッシェルっぽいよなぁ、そりゃ当然佐々木はチバが好きだろう、などと好き勝手なことを思いながら。

セトリに並ぶ「ゴールド・ディガーズ」を聞くと、afocらしさもありつつ新境地なのではと改めて感じて、テナーファンとしても嬉しく思いました。ホリエくんほんと良い仕事したなぁ。特にリズムがめちゃくちゃお気に入りです。どうしても歌詞が刺さる、武道館への真っすぐな思い。
バンドの性質上、THE KEBABSではゆるっとキュートな佐々木が前面に出ているけれど、afocの佐々木はバンドマンとしてのロマンが熱い人なのだと今さら知ってぐっと来てしまう。だから「月夜の道を俺が行く」もすーっと入って来て胸が熱くなるのです。

アンコール1曲目はセッションぽく始まって、姐さんのゴリゴリのベースがめちゃくちゃインパクトありました。「HAPPY YAPPY BLOOD HUNT」というタイトルだと知る。このツアーのために作ったのかな。
どうでもいいけど、ベース女子に萌えがちです。ギター女子も好きだけど、ベース女子の方が人口少ないからかしら。サカナクションの草刈さん、ベボベの関根ちゃん、SHISHAMO松岡さん、チャットのあっこちゃんなどなど、かっこいい彼女たちについ目が行ってしまいます。

ラストが「如何様師のバラード」だったのだけど、ここでクエスチョンが。対バンにあたってのインタビューを読んだら、佐々木が「ストレイテナーの曲をカバーするかも」と発言しており、彼のことなので絶対に実行すると確信していたので。やっぱりやめたのかしら、まあそういうこともあるよねと思っていたら、途中から「こんばんは!ストレイテナーです!」と宣言ののち、恐らくはストレイテナーの曲へ突入していくというサプライズが。恐らくというのは、何の曲かしばらくわからなかったから。
歌い出して理解したのですが、この日テナーもセトリに入れていた「KILLER TUNE」でした。afocの色に染まっていたので、すぐわからなかったよ。afocならではのドライブ感、疾走感があってめちゃくちゃかっこ良かったです。テツくんの間奏ギターもオリジナリティに溢れていた。ありがてぇ。

佐々木はサビを「キーラーアアー」と言う譜割で歌っていた。ホリエくんは「キラーアーアー」なので、ちょっと違う。アジカンのゴッチがカバーしてくれた時も、佐々木に近い譜割だった。こういうのはボーカルの個性が出るから面白いな。
そしてカバーで終わることなく、さらに「如何様師のバラード」へ戻って来た。おお。挟む手法、かっこええ。ツアーゲストへのおもてなし精神が半端なくて、テナーファンとして大変楽しかったです。

昔なじみの仲間とのアットホームな対バンも楽しいですが、今まであまり近い場所でやって来なかったけれど同じシーンで活躍してきた同志での対バンも良いよねぇ。今回はホリエくんがプロデュースという嬉しいご縁もあって、とても意義のある対バンでした。またぜひやって欲しい。

佐々木が「ストレイテナーを好きな俺が好き」「好きなものは好き」と言っていた。私もそうです。好きなものに誇りを持つ人生でありたいね。

01. Blood Red Shoes
02. 美しい悪夢
03. Dancing Zombiez
04. 狂乱天国
05. Sweet Home Battle Field
06. くたばれマイダーリン
07. 月面のプール
08. 世界は君のもの
09. Boy
10. プシケ
11. シーガル
12. ゴールド・ディガーズ
13. 月夜の道を俺が行く

en.
01. HAPPY YAPPY BLOOD HUNT
02. 如何様師のバラード 〜 KILLER TUNE ~ 如何様師のバラード 

ぴあ、オリコン、ナタリーにライブレポが掲載されていました。豊作。

この佐々木作のプレイリストは、テナー、aroc、テナー、afocと交互に曲が配置されている、やべぇリストです。佐々木は私が思っている以上にストレイテナーのことを好きなのかもしれない。嬉しい。

余談ですが、ワンマンも見たことない分際でなべちゃんとテツくんのサインを持っています。CD買いに行ったら2人がいてびびった。「花火を見に行こう」はまだライブで聞けていない。いつか聞けるかな。

39. 10/31 UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023"Ninth Peel" next@CLUB CITTA'

ツアーが終了したら感想をまとめて書こうかなと思っています。初日に参加したのが久しぶりだったのですが、初日独特の緊張感が面白かったな。
バンドマンが演奏している時の表情を見るのが好きで、それに大きく感動するのだなぁと改めて感じました。ユニゾンは3人とも演奏している時の表情が素晴らしい。今この瞬間を目いっぱい生きている、と言う清々しい生命力を感じるから、こちらもパワーをもらえるのかもしれない。

セットリストは「Ninth Peel」ツアーの方が好みでした。私にとってあのセトリが神過ぎたので、容易に超えることはそうないと思う。私の趣味の問題です。

この謎現象だけが引っかかりました。今までそんなことあったっけ?アンコール終わったらとっとと帰ろうぜ。田淵みたいに。

ツアー終了後、こちらに書きました。


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