[9]入院4日目(術後2日目)
悲しみの重湯
朝はなんとなく6時頃起きて、身支度などをしながら過ごす。
あまり自由に動けないので、洗顔と保湿が出来るシートマスクやオールインワン化粧品はとても重宝した。
あとは入浴できなくて気持ち悪いので、シャンプーシート。さっぱりしてとても良かった。
この日から食事再開。
丸2日絶食したので、最初は重湯から。
食事再開が嬉しくて「おいしい給食」の甘利田先生くらいのテンションで臨んだ。重湯、具なし味噌汁、離乳食みたいなお惣菜、豆乳。それでも食事が有難かった。
しかし、手術中の挿管の影響でまだ喉の調子が悪かったため、食事中に咽せて咳き込んでしまった。数回咳をしただけで傷のあたりが激痛。(でも完食はした)
とりあえず麻酔のボタンを押し、この日から出ている痛み止めを飲んだ。
それでも痛みが引かないため、看護師さんから頓服の痛み止めを追加でもらって飲んだ。
その日の午前中はもう何も出来ず、ぐったりしていた。頓服が効いてきて、少しづつ痛みが治まってきた。
昼食も重湯。食事の時はちょっと元気になる。数少ない楽しみのひとつである。
デザートにいちごアイスが出たのが嬉しかった。
ようやくパジャマを着る
昼過ぎ、痛みが落ち着いたので看護師さんに体を拭いてもらう。
ここでようやく術衣からレンタルパジャマに着替える事が出来たけれど、まだ左手の点滴や硬膜外麻酔があってちょっと着替えが面倒な状態。
持参したブラトップを着るか迷ったけれど、管がついている状態で着るのは色々絡まりそうで煩わしいな・・・と思ってこの日はやめておいた。
ちなみにショーツはこの日からGUのハラマキショーツを履いている。縫製が傷に干渉せず、冷えないし締め付けない上にお手頃なので重宝している。
これは卵巣嚢腫が発覚して、腹痛があったり冷房で冷えたりした時期にも大活躍した。とてもオススメ。
着替えてから、病棟の洗髪室で頭を洗ってもらえた。シャワー再開までシャンプーシートで凌がねば…と思っていただけに、とても嬉しかった。
何でもかんでもお世話して下さる看護師さんには、本当に本当に感謝しかない。
お粥、進化する
夜は重湯から三分粥に。
味噌汁も細かい野菜が入っていた。
(空腹なのでそれだけでも嬉しい)
おかずもすりおろしてある物ばかりで離乳食みたいだが、一度絶飲食すると固形物が食べられるだけで有難いと思えてしまう。
咳き込まないようにゆっくり慎重に食べて、水分をちびちび摂った。
水分で思い出した。
動けるうち、買えるうちに水分を蓄えておいた方が良かった。
持参のペットボトルはなんだかんだすぐになくなるし、食事の時にもらえるほうじ茶は毎度コップ1杯。
満足に動けないので売店にも行けない。
そこまで想定していなかったため、この日は食事の時にもらうほうじ茶で凌ぐしかなかった。
薬を飲んだりもするので、術前にしっかり飲み物の確保はしたほうがよかったなと反省した。
この日から内服で便秘薬が始まる。
もともと便秘気味だが、術後はトイレで踏ん張ることが出来ないため処方してもらった。
咳だけでこんなにも痛くなるのか。
人間の身体って脆いんだな、と思った日だった。
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