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【報告】丹波市まなびの里づくり協議会委員として、提言書検討・作成に参加しました!


「生涯学習(まなび)を実践に生かす地域づくりの推進」に向けた取組についての提言


たんば社会教育士コミュニティのメンバーの蔦木は、丹波市まなびの里づくり協議会委員として、提言書検討・作成に参加しました。

 丹波市では、令和6年度に終期を迎える「丹波市生涯学習基本計画」における「知識循環型生涯学習の推進による持続可能なまちづくり」をさらに進めるために、「第2期丹波市生涯学習基本計画」の策定の準備を進めております。
 丹波市まなびの里づくり協議会では、市民が生涯学習を通じて、生き生きと暮らしていけるまちになるために、丹波市における「生涯学習」や「社会教育」についての協議を深めてこられました。
 この度、同協議会では「第2期丹波市生涯学習基本計画」の策定を見据え、大人や子どもが「楽しく」まなび合うために、学校、地域、家庭の垣根を超えた「地域教育の推進」や、地域でまなびの場を作り、多様な人や組織をつなぐ「社会教育人材の育成」などをまとめた「生涯学習(まなび)を実践に生かす地域づくりの推進」に向けた取組についての提言書を作成されました。令和6年3月28日に岡田龍樹委員長と山内佳子副委員長から林市長に「提言書」が手渡されました。
 丹波市では、誰もが楽しくまなび合い、人と人がつながることでまなびの輪を広げていけるまちになるため、市民のみなさんのご意見もお聞きしながら生涯学習のさらなる推進に取り組んでいきます。

「生涯学習(まなび)を実践に生かす地域づくりの推進」に向けた取組について(提言)


ポイント

①「子ども」、「大人」、「学校」、「行政」、「NPOなどの多様な主体」等が、垣根を越え、楽しみながら、共にまなび合う「地域教育の推進」


②地域でまなびの場を作り、多様な人や組織をつなぐ「社会教育人材の育成」や人づくり・つながりづくり・地域づくりに携わる社会教育士や地域学校協働活動推進員等の「コーディネーター人材の育成」


③市民の生涯学習(まなび)を支える「社会教育人材ネットワークの構築」や「行政の横断連携による地域教育支援体制の構築」


提言書の内容


 持続可能なまちづくりにおいて、市民らが主体となって地域の課題や変化を受け止め、課題解決のために取り組むことが重要です。それらを実現するためには市民同士の「つながり」や「対話」が大切であり、「生涯学習(まなび)」は市民が楽しみながら参画・協働できる機会を生み出すきっかけとなります。丹波市の「知識循環型生涯学習による持続可能なまちづくり」を推進するためには、社会教育に携わる人材の育成や人づくり・つながりづくり・地域づくりに携わる社会教育士や地域学校協働活動推進員等のコーディネーターの役割が不可欠です。さらにまなびの輪を広げるためには、市民の生涯学習(まなび)を支える社会教育人材ネットワークの構築や行政の横断連携による支援体制等の仕組み作りが必要です。
 私たちは丹波市で、生涯学習(まなび)の輪をひろげ、持続可能で豊かなまちにしていくために以下のように提言します。

(1)生涯学習(まなび)を実践に生かすために必要なこと

①生涯学習(まなび)を通じた学校・家庭・地域の連携
▶学校・家庭・地域の垣根を越え、みんなでまなびをつくる「地域教育」の推進
▶学校を核とした地域づくりの推進
▶地域の生涯学習(まなび)の拠点としての自治協議会のあり方の検討

②社会教育人材のネットワーク構築
▶地域学校協働活動推進員、地域コミュニティ活動推進員など、地域内の多様な主体の連携・協働
▶多様なコーディネーター同士が互いの活動や、課題などを共有できる場

(2)「楽しい」まなびの場をつくり、人と人をつなぐ人材の育成

①人づくり・つながりづくり・地域づくりに携わるコーディネーターの役割
▶「楽しい」を中心に置いたまなびの場づくりを行う。
▶大人や子どもが共にまなび、育つことができる地域を住民と共に創る。
▶自治協議会や学校、NPOなどの多様な主体との連携・協働を促す。
▶各自治協議会や自治公民館のまなびの場づくりの支援を行う。

②社会教育人材の養成・育成と活躍促進
▶社会教育に関わる人材の養成
▶社会教育士(主事)の養成に対するサポート
▶社会教育人材・社会教育士(主事)の活躍促進

(3)これからの行政の役割

▶関係部署の横断連携体制による地域教育支援体制の構築
▶自治協議会との協働によるまなびの機能の充実
▶社会教育に関する人材育成への教育投資・予算措置と社会教育人材の活躍促進
▶市民活動支援センターにおけるまなびの支援機能のあり方に関する検討

まとめ

 生涯学習(まなび)を実践に生かす地域づくりにおいては、子どもから大人まで誰もが主役になれる、出番や役割をつくり、楽しく参画できる機会が重要です。学んだ成果を他者との対話を通じて認め合い、さらに「まなび合う」ことで、丹波市独自の市民主体の地域づくりが行われていく、そんな自分たちの未来を共に創造する人の育成が、丹波市生涯学習基本計画の「知識循環型生涯学習による持続可能なまちづくり」におけるまなびの輪の循環を回していく大きな力となります。
 丹波市の豊かな文化や歴史、自然や産業、何より人が輝き、学んだ成果を発揮できるまちになるため、「子ども」「大人」「学校」「行政」「NPOなどの多様な主体」等が、垣根を越え、楽しみながら、共にまなび合う「地域教育」の推進が必要です。本提言書を踏まえた取組が行われること、第2期丹波市生涯学習基本計画の検討においては、「地域教育」「人づくり」について議論が深まることを期待します。

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