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【写真】直島 杉本博司ギャラリー 時の回廊

 直島、「杉本博司ギャラリー 時の回廊」。

 撮影したのは昨年10月だ。もう少し腑に落ちてから作成しようと思いながらほぼ1年が過ぎ、そう遠くないうちに再訪しようとも思っているので、写真をまとめておこうと思う。

杉本博司ギャラリー 時の回廊
杉本博司ギャラリーは、杉本の直島における長年にわたる取組みが、作家の究極の作品とも言える小田原の《江之浦測候所》の生まれるきっかけとなった経緯から、創作活動のひとつの原点とも言える直島と江之浦を繋げる形で構想されました。江之浦測候所が建築と作庭などが中心となっているのに対し、本ギャラリーは、杉本博司の代表的な写真作品やデザイン、彫刻作品などを継続的かつ本格的に鑑賞できる世界的にも他に例をみない展示施設です。「時の回廊」とは、建築空間や自然環境を回遊し体感することを促す安藤建築の特徴や、杉本博司が追求し続ける時間に対する問い、そして彼らの長年にわたる直島との関係性などを反映し、鑑賞者に自然の変化や壮大な時間の流れを体感、歴史や生きることについて思索を巡らせてもらうことを意図するものです。

杉本博司ギャラリー 時の回廊


 丘陵地に建てられており、建築はもちろん安藤忠雄。

 エントランスから地階へ。

現代美術作家 杉本博司
1948年東京生まれ。1970年渡米、1974年よりニューヨーク在住。活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理と多岐に渡り、世界のアートシーンにおいて広く支持を得ている。杉本のアートは歴史と存在の一過性をテーマとし、そこには経験主義と形而上学の知見をもって、西洋と東洋との狭間に観念の橋渡しをしようとする意図があり、時間の性質、人間の知覚、意識の起源を探求している。ベネッセアートサイト直島では、家プロジェクト「護王神社」を手がけ、ベネッセハウス ミュージアムでも作品を展示。

杉本博司ギャラリー 時の回廊

写真作品

 作品の多くは、モノクロ写真だ。

「松林図」 2001年


「光の教会」1997年


「Past Presence 070、大きな女性像 III、アルベルト・ジャコメッティ」2016年


「カボット・ストリート・シネマ、マサチューセッツ」1978年


「ワールド・トレード・センター」1997年


「ハイエナ、ジャッカル、コンドル」1976年


「カリブ海、ジャマイカ」 1980年




「護王神社模型」2003年

 「家プロジェクト」の護王神社の模型。

 完成作品はこちら。


ラウンジ

 入場料には、ラウンジでの日本茶と和菓子代が含まれている。照明を落とした展示室から、自然光が射しこむラウンジへ。

 風に乗って流れていく雲。広い空。眺めていて、飽きることがない。

 硝子窓越しに見えるのは、「硝子の茶室『聞鳥庵(もんどりあん)』」(2014年)だ。


「硝子の茶室『聞鳥庵』」2014年

 ゆっくりと時間を過ごしたあと、カフェを出て、屋外へ。

 ガラスの茶室が静かにたたずむ。

 断絶されながら繋がっている、ふしぎな小さな空間。硝子張りのそれは、周囲の景色と同調していくように見える。


 茶室の向こうには、草間彌生の黄色い「南瓜」ほか、ベネッセハウスの屋外作品が設置された広場と、海が広がる。



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