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既存の経済学はなぜ間違え続けるのか?〜投資家がMMTを否定しようとするわけ〜

既存の経済学はずっと間違え続けています。なぜ間違え続けるのか?色んな理由がありますが、大元にあるのが…

需要と供給による価格の均衡

だと考えます。この需要と供給というのは簡単に言えば、需要が多ければその分、価格が上がり需要が下がる。供給が多ければその分、価格が下がり供給が減る。やがて両者の一致するところで価格を均衡するという考えです。一見もっともらしいし、現に部分的にはそういった現象は起きています。しかし、この価格の均衡は実際のところ大きな見落としがあります。そのため、実社会に適用しようとすると、途端に成立しなくなります。その見落としとは何か?それは…

需要サイドと供給サイドの力関係

になります。現実社会で対等な取引というのはなかなかありません。例えば下請けと元請けの関係で言えば、需要サイドは元請けで、供給サイドは下請けになります。上記の需要と供給の関係で言えば、元請けが安い金額を提示しても、それでは仕事は受けられないとなり、お互いに納得のいく均衡点になるはずです。でも実際には買い叩きと言われるような安い金額を飲まされるという事態が発生しています。これも元請け側に力関係が寄っているために起きています。もちろん逆の場合もあります。例えばある製品がその会社でしか作れないものであり、買う側がそれをどうしても必要とする場合は供給側が優位に立てます。なので、一見価格が安定しているような商品があったとしても、それを両者納得のいく均衡点ではなくどちらかが大きく譲歩している可能性があります。一時話題にのぼった「もやし」が良い例だと思います。

このように現実社会の価格という物は決して需要と供給の関係だけで決まる物ではありません。どころが既存の経済学はこの需要と供給の関係のみにしか焦点を当てていません!これでは現実社会を説明する事はできないし、これを元に説明しようとすればおかしな結論になってしかるべきです。ところが世の中には大きな額とほぼ需要と供給の関係のみで、決まっていく所が存在します。それが…

株や債券、為替などの投資(投機)の世界です!

便宜上投資とは書きますが、上記を売買したり利回りなどの稼ぐ行為は全て投機です。よく株等をやってる方から堅実にやってれば投機では無いみたいな発言をされる方がいますが、本来投資というのは資本を投じるという意味です。資本とはモノやサービスを生産するための設備や土地、人に対してお金を投じることを言います。堅実にやっていてようが、何しようがどこまで行っても投機です。

さて、この投資の世界では基本的に誰が売って誰か買ったか分からないので、ほとんど需給関係だけで価格が決まります。なので、一見すると既存の経済学が語る世界に近いように見えます。しかしです。言ってしまえばこれも投資という狭い世界での話であって、日常生活における商売や取引とは基本的に関係ありません。例えるなら、メルカリで何かを売買してる人にとってはある品物の価格が上下することは売買してる人にとっては気になることでも、やってない人からしたら関係無いのと同じです。なので投資も同じはずなんですが、投資が少し違うところが…

景気の指標や経済指標にされてしまっていることと、動く時価総額の金額が余りにも大きい!

という所にあります。株価が分かりやすいですが、株価が高いと景気が良い、低ければ悪いと言ったイメージを持たれてる方は多いと思います。この感覚こそが…

投資をしている人達にとってMMTや積極財政を否定しようとする原因になると考えます!

まとめるとこうなります。

①株式、債券、為替などの価格が既存の経済学のモデルにマッチする。
②取り扱っている金額も非常に大きい。
③景気、経済の指標になっている。
④ ①〜③により、既存の経済学が正しいと考え、MMTやそこから主張を否定しようとする。

という事になります。このように金額の大きさや世間に与える影響から本来は関係無い原理で動いている物を真実だと勘違いしてしまうと考えます。ちなみにですが、株価は景気に影響を与えるというより、何か起きた結果、株価が上下すると言ったほうが正解です。株価が下がったから景気が悪くなったと勘違いする人がいますが、実際は逆です。

以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます😊




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