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MMT Q&A 答えるのが比較的難しい批判にお答えします!

MMT(現代貨幣理論)に対する批判への回答集を作成しました。今回は財政破綻とかハイパーインフレのような低レベルな批判では無く、突かられると一瞬回答に戸惑ってしまうような高難易度の物を挙げてみました。ネット上で議論になった際にお使い頂ければ幸いです😁

Q:財政に対する制約が無いなら発展途上国だって財政出せるじゃないか?

A:MMTの冒頭にあるようにインフレ率の許す限りとあるように、発展途上国は供給能力が低いので、すぐに限界に達する!

良く発展途上国を引き合いに出す人がいますが、基本的に発展途上国は供給能力の低さゆえに財政を出してもすぐに供給制約に引っ掛かります。ゆえに先進国のような財政政策を簡単には打ち出せません。最も例え発展途上国と言えども、産業更新のための投資はやれる範囲で国家がやるべきです。でないといつまで経っても自国で自由に財政政策を打ち出せません。

Q:もしMMTが正しいのなら、なぜ先進国を含めて多くの国に消費税があるのか?

A:他国と日本の消費税では似てはいても細かい仕組みは違う。そもそも他国には他国の事情があるし、海外の方も同じ人間であり、世界共通で貨幣観を間違えている!

これを言う人は海外が正しい!それとは違うことを言っているお前がおかしい!となり、正しさの基準が海外にあると見えます。そもそもMMTも主流派経済学も全て海外発です。向こうも間違った認識で政策を進めて来たと考えるべきです。この件に関しては「海外では…は」通用しません。 

Q:MMTの観点に立って財政出動したら、アメリカが許さない!

A:それは政策の問題であって、MMTの問題では無い!そもそもアメリカが許さないからやらないは余りにも主体性の無い考えであると同時に、それこそ政治の問題である。

こういう事を言う人がいますが、これは最早論点がずれてます。そして情けない!

Q:スペンディングファーストというが、過去の資産があったから通貨を発行出来た。明治に新しい通貨になっているのを、スペンディングファーストの根拠にしているが、それは江戸時代の資産が元だ!

A:江戸幕府の通貨と明治政府の通貨は違う。同じ物では無いのに、過去の資産が元となるのはおかしいし、そもそもその論拠で行けば江戸時代の前、戦国時代、室町時代、鎌倉時代…と永遠に無限後退していき、通貨が永遠に発行出来ない!

これは過去に言われました。明治政府を引き合い出したら、それは江戸時代の資産があったから通貨を発行出来た!というトンデモ論法を出して来ました。

いかがでしょうか?今回思い付いた物を4つほど上挙げました。しっかりこちらが理解していないと、こういった詭弁は惑わされる原因になります。もし上記以外の事を言われたら相手の言葉を良く読み、貨幣の本質に照らし合わさて考えると惑わされなくなります。

以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます!

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