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憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists)をご存知だろうか? 〜電気自動車のライフサイクル分析でガソリン車よりも気候汚染がはるかに少なく、よりクリーンだ・・としています。2015年のレポートで。〜

さて、パリ協定を柱とする脱炭素の動き。
電気自動車に関してはこの取り組みの中の一つとなります。
なぜか日本では電気自動車しか取り上げられず、挙句陰謀論が蔓延っているわけですが、多くの国が国際合意するこの協定に対し、その考えは荒唐無稽で呆れるわけですが、そんな記事が最近多くなっています。

共通点としては客観性に乏しく、そして言葉使いが汚いことが挙げられます。ほんと、それなりの媒体が陰謀論並べるのは本当にダメだなぁ・・と思うわけですが、その陰謀論でトヨタのハイブリットを潰すため〜・・みたいなことをよく見ます。

であるならば、世界もろとももっと明確にトヨタ潰しをすることでしょう。
日本政府もね。

それが起きていない時点でそうでないということがわかると思いますが、それすら気づかない思い込みってのはマジでやばいですよね。


で、そういう話題、日本では2022年ごろから活発になってきたと思います。

これ、ぶっちゃけ世界基準でみたら亀のような遅さなんですよね。

なぜか?

それらの話題はもっと前からされていたので。


その一つをご紹介。

Union of Concerned Scientistsという組織をご存知でしょうか?
米国に拠点を置く非営利の科学者団体です。

そのメンバーは20万人を超え、もちろんノーベル賞受賞者も。

その団体が2015年の10月末にこんなレポートを出しています。

日本ではBEV反対!、全方位で選択肢を作るトヨタはすごいんだ!・・とこの短文で矛盾があるのも気づかずにいろんなところでコメントを書く層がいますが、これらはほんとにごく最近になってから。

その話題でライフサイクルでは電気自動車は環境によくない!・・とトヨタとマツダの言い分を丸呑みした意見をひけらかす方々もいます。

でもそんな話題、もっと前に海外では話題になってまして、それらの実態は事実とされています。

そんなことがこのレポートには書いています。


抜粋しましょう。

「バッテリー製造による汚染を考慮しても、バッテリー電気自動車は平均的な同等のガソリン車の排出量の半分であることがわかりました。」

ちなみにトヨタやマツダのそれらの言い分はその当時からあらゆる箇所から否定されています。

どっちが正しいか?


少なくとも、そのソース等を調べ、その範囲などもきっちり考えればおのずと答えは出るでしょう。


でも電気自動車の問題点はもっと身近にあるんですよね。

それは何か?

・価格
・充電設備

やっぱ価格は永遠のテーマですよね。
あと選択肢もそうですね。

そして自宅充電というハードル。

え?距離?

それは意外と大丈夫。


出典:ソニー損害損保株式会社 2023年全国カーライフ実態調査


日本の年間平均走行距離は6791kmです。

月あたり565kmですね。

そして1番のボリュームゾーンは3000km〜7000kmとなっています。

つまり多くても7000km/年、583km /月、145km/週、20km未満/日走れれば良いとなります。

全体の50%程度はこのくらいで十分なので、条件さえ揃えば買う人は多くなろ、結果普及するわけで。


で、ここ3年くらいでCセグメントやBセグメントで価格が比較的現実的なモデルが出てくると思われ。

そうなると状況に変化が出てくると思います。たとえ日本でも。


というわけで、結局はそのバランスが大事ってことですよね。
今は選択肢が多くなったとはいえ、少なすぎですから。


というわけで、頑張って英語を読み解いてみてはいかがでしょうか?


本日はここまで。


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