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スポーツの爽やかさ

侍ジャパンが優勝した。
私は残り2週間となったモラトリアムを満喫しているので、今日も朝7時には起きて試合を観戦した。
正直興奮の連続だった。
その詳細は試合を観た人なら言葉などなくとも伝わると思うし、試合を観ていない人もニュースやSNSなどで食傷気味になるほど情報を得たと思う。
なのでここでそれを語ることはしない。
だがなんていうか、去年のオリンピックやサッカーワールドカップに引き続き、スポーツの凄さというものをものすごく感じさせる試合だった。
これだけ多くの人が熱狂できて、夢中になれて、夢を見れて、経済効果もあって、異文化や国際交流も盛んになるエンタメが他にあるだろうか?
まさにハイキューの黒尾の言葉通りである。

ハイキュー最終巻より

10代の頃まで私はあまりスポーツを観戦する方ではなかった。
むしろワールドカップとかで盛り上がっている人を冷めた目で見るという思春期特有のこじらせ方をしていた。
だが大人になってみてどうだろう。
こんなに色々な世代と熱く語れるものはないし、もはや一種の教養なんじゃないかと思うほどだ。普段話さないような人ともスポーツの話題なら話しやすいし、色々な選手の話などで仲良くもなりやすい。というか、言語なんかわからなくてもスポーツなら通じ合える。ほんでめちゃめちゃ面白い。
そういえばスラムダンクの映画も面白かったし、かなり人気があるようだ。
なんていうかスポーツというのは一種の「爽やかさ」があって、政治だとか国際情勢だとかフェミニズムだとか戦争だとか、そういう変な「いやらしさ」が入り込む余地がないと思うのだ。
無論、スポーツを通した先にそのような問題が解決したり、絡んできたりすることはあると思う。だがその「いやらしさ」が先立ってスポーツが始まることはないだろう。日韓問題の解決のために野球はしないのである。スポーツがそういう手段でしかなくなった時、抵抗感を感じる人は結構いるんじゃないだろうか。
最近のエンタメは最初からその「いやらしさ」に配慮したり、そこを目標に据えたりということがあるように思う。
だがエンタメの本質とはそうではなく、「面白い」「楽しい」という感情だろう。
スポーツはそれを直接的に全世界の人々に教えてくれる。
今日のWBCを観て、改めてそう感じた。
ありがとう日本。


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