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人事業務を理解する-戦略策定編(ポリシーの作成)

私のキャリアとして人事業務に携わった経験が長いことから、改めて人事領域で活躍する方々の一助になればと思い、人事業務に関して整理をしていこうと思いました!
人事業務は大きく分けると戦略策定、人事制度、人材育成、雇用管理、労働条件管理、報酬管理、社会保険・福利厚生、労使管理、ブランディング、その他に区別することができます。
何回かに分けて整理をしてみようと思いますので、興味がある方は読んでみてください。

まず、今回は戦略策定に関して書いていきます。
その中でも、ポリシーの作成/更新にフォーカスしてまとめます。

人事業務における戦略の策定には、組織の成長や目標達成を促進するためにHRポリシーの作成や更新が欠かせません。
特に、MVV(Mission, Vision, Values)を実現するために必要な人物像の定義・言語化は、組織文化の形成や人材の定着において重要な役割を果たします。
まず、MVVを実現する人物像を定義・言語化する手順としては、以下のステップが挙げられます。

ミッション、ビジョン、バリューの理解
ミッションは組織の存在意義や目的、ビジョンは将来の理想像、バリューは組織の重要な価値観を表します。これらを徹底的に理解し、共有することが第一歩です。
望ましい行動・能力の洗い出し
MVVを達成するために必要な行動や能力を明確に洗い出します。リーダーシップ、コミュニケーション能力、協調性など、組織の価値観と一致した特性を特定します。
現状分析
現在の人材構成や組織文化を分析し、MVVを実現するために必要な人材像と現状とのギャップを特定します。
人材要件の定義
得られた情報を基に、MVVを達成するために求められる人材要件を具体的に定義します。具体的な職務内容や役割に応じた要件を明確にします。
コミュニケーションと共有
人材要件を関係者と共有し、フィードバックを収集します。組織全体の理解と協力を得ることが重要です。

上記のステップ踏んで整理を進めれば、自ずとMVVを定義することにたどり着けるはずです。

では、そもそも、なぜ「MVVを実現する人物像の定義・言語化」が重要なのでしょうか?
理由としては、下記が挙げられます。

組織文化の醸成
MVVを実現する人物像が共有されることで、組織内に一体感と共通の価値観が醸成されます。組織文化は、従業員の行動や意思決定に影響を与える重要な要素です。
人材の定着と採用の強化
MVVに共感し、自らの価値観と合致する組織に魅力を感じる人材が集まりやすくなります。また、従業員は自身の目標と組織の目標が一致する環境で働くことを望むため、人材の定着率が向上します。
目標達成へのリンク
MVVを実現する人物像が明確になることで、組織の目標達成に向けた行動計画が立てやすくなります。適切な人材を配置し、能力を最大限に活かすことが可能となります。
パフォーマンス評価やキャリア開発の基準
MVVを実現する人物像は、パフォーマンス評価やキャリア開発の基準として利用されます。従業員の成長を促進し、組織と個人の目標の達成に寄与します。

上記で見てきたように、「MVVを実現する人物像の定義・言語化」は、組織の成功において不可欠な要素です。
人事業務の上流業務にあり、定量的には図りきれない部分であるため、難易度が高い業務であることは間違いありません。
しかし、このポリシーなく組織を運営していくといずれどこかで壁にぶつかります。
組織の目標に向かって一丸となって取り組むために、明確な方向性を持つ人材像を定義し、それを組織全体で共有することが重要です。
人事業務に関わっていない方だとしても、自社の組織においてしっかりとこの辺りが整備されていない場合は、自ら進んで提言し、組織を変えていきましょう!
私で良ければいつでも協力させていただきます!!

Actors,Inc
代表 井田
mail:chihiro.ida@actors-inc.com
会社概要 | 営業コンサルティング・アウトソーシングならActors (actors-inc.com)


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