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そっち(スタバ)がその気なら、こっち(喫茶店)にも考えがある - タバコとマーケティングの話

今朝は街なかでの朝一の用事を済ませるために、いつものひのででモーニングをいただきました。

相変わらず、コーヒーを飲みながら黙々と喫煙に勤しむ方々ばかりで、店内に響く音といえばクラシックピアノのBGMとキッチンの作業音、あとは新聞を捲る音と、食器同士がぶつかる音くらい。

店員さんが最低限の愛想でオーダーを取る以外の声が聞こえてこない、この"ちょうど良い静かさ"がとても好きで、最近は喫茶店に入り浸る機会が増えました。

(僕は自分で吸わないものの、副流煙やニオイはわりと平気な方なので、そこまで苦にならないタイプ)

このような"THE"がつくようなスタイルを貫く喫茶店がある一方で、タバコという点についてよく対象的な立ち位置として語られるのがスターバックスコーヒーです。

ご存知の通り、スタバは全店舗ガッツリ禁煙です。これは言うなれば、「コーヒーを飲みながらタバコを吸いたい」というニーズを持った人を完全に「自分たちのお客さん」と思っていないことになります。

喫煙者からすると良い気持ちはしないかもしれませんが、これも立派な企業としてのマーケティング戦略です。「しないこと」を明確に打ち出すことで、その反対側にいるお客さんを呼び込むと。

そう考えると、逆にオールドスクールな喫茶店はこれまでよりさらに「喫煙OK」をウリにしていくのもありだと思うんですよね。

僕の知り合いのとあるカフェオーナーさんが「街なかでコーヒー屋やって儲けるのは簡単。喫煙OKにすればいいだけだから」という話をしていたのですが、それほど「喫煙OK」というのは強い引きになるということです。

しっかりと利益を出していくことが「喫茶店」という空間を未来に良い形で残していくことに繋がるからこそ、こういう策もアリなのかもと(時代には逆行するようですが…)

あと個人的には、昨今の喫茶店ブームで写真撮りたいだけの人が来てわちゃわちゃされると"ちょうど良い静かさ"が損なわれてしまう恐れがあるので、タバコで文字通り「煙幕」を張ってほしいなという思いもあります……笑

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