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【新卒採用・高校生編】高校や専門学校、大学に求人票を出す手順

「はじめて高卒、専門卒、短大卒、大卒の新卒採用を始めるのですが、どういった手順で採用活動を始めるのか分からないので教えてください」という人事、経営者の皆様向けに「高校、専門学校、大学に企業の求人を出す方法」について解説いたします。今回は【高校卒採用編】です。

※注意事項※

高校生新卒の採用は9月16日解禁なので、それまでは採用試験を実施できません。事前採用はできないとなっているので、ネットで求人を掲載するのも控えておきましょう。

高卒の新卒採用に向けて、求人票を高校に提出する手順

高等学校に求人を出すためには、期日までに説明会に出席し、ハローワークに提出した求人票を高等学校に配布しなければなりません。これが正規ルートです。いきなり挨拶に行ったり、挨拶状を送付したり、アポを取る電話をかけてはいけません。

5月にハローワークの「学卒求人説明会」へ参加する

高校生を新卒採用するための最初の関門が「ハローワークで実施される学卒求人説明会へ参加」です。不参加だと「高卒求人登録用紙」という専門用紙を手に入れられません。「高卒求人登録用紙」を手に入れるためには、どれだけ大切な用事があったとしても全部お断りして、このイベントに参加しなければなりません。

また、高卒求人を出す企業は毎年必ず学卒求人説明会に参加しなければなりません。これは初めて参加される企業も、これまで参加し続けてきた企業も皆同じルールで全員参加するものとされています。

この説明会の日程に行けそうにない場合は管轄のハローワークに相談してみましょう。実は管轄のハローワークによって異なりますが、採用活動解禁以降も個別対応や定期的に説明会を開催していることもあり、個別で日程調整してくれるところもあります。

6月にハローワークへ「高卒求人登録用紙(求人申込書)」を提出する

説明会で入手した「高卒求人登録用紙」を記入しましょう。

高校生は日々の生活でよく見かける仕事を志望しやすかったり、趣味を通じて好きになったこと、得意になったことの延長線で仕事を想像することが多いです。つまり、仕事内容や会社概要などの欄には複雑な文言や単語を書かず、誰でも読めば分かる文章でたくさん書き込むと良いとされています。また裏技としては「受かりやすくなるポイント」をちょっとだけ公開しておくと、高校生も要点を掴んで書類作成や面接に臨んでくれると思います。

7月に「ハローワークの受理印つきの求人票」を受け取りに行く

6月に「高卒求人登録用紙(求人申込書)」を提出しても受理印が押された求人票を貰えるのは翌月の7月以降になり、この受理印がないと高校が求人票を受理できません。7月になりましたら、できるだけ早く求人票(原本)を取りに行きましょう。この求人票をコピーし、各高等学校に郵送または持参し、高校生に求人を見てもらいましょう。このとき採用パンフレットやチラシなども配布してOKです!

また送付、訪問時期には気配りが必要です。

なるべく夏休みが始まる前に早めに郵送もしくは学校訪問を終わらせておきたいですね!もしその後に郵送や訪問をする際はお盆休み、年末年始休みを避けて実施しましょう。

ちなみに書類を郵送するよりも学校に訪問し、進路指導の先生方と質疑応答を交わしておく方が採用が成功しやすい(高校生に推薦してもらいやすくなる)と言われています。特に高校専門学校など、専門的な学科を学んでいる学校や会社の近くの学校には訪問しておくと良いでしょう。

おさらいポイント

高校生は初めて求人票を見る可能性が高いので、小難しい業界の話が通用しにくいどころか求人の探し方や読み方も、何のこっちゃか分からないところから就活をスタートさせます。学校の先生も求人の見つけ方や、仕事についての知識を簡単に生徒に教えるとはいえ、会社で働いたことがない、現場をあまり知らない学校教員が生徒にリアルな仕事の大変さや過酷さ、面白さを伝え切れない可能性があります。

つまり、職場見学しているかのような分かりやすい情報提供(読みやすくて分かりやすい求人票、資料作り)をして、高校生もとっつきやすくするのが必勝テクニックです。身近に小学生や中学生の子どもたちがいる際は、高校に求人を送る前に、作った求人を読んでもらい、フィードバックを受けると良いヒントが得られるでしょう。

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