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友達が貸してくれた本が、私の人生をどん底へ突き落とした話

本が麻薬に変わり、私の脳内を侵食していった。
毎日幻想を見ていた。
しまいには、間違った選択肢を選び、人生のどん底に落ちた。

高校生の時、私の人生を狂わせた1冊の本の話をします。


私は、埼玉県公立高校に通う3年生。
文系大学進学クラス。

季節は、秋。
高校卒業後の進路を悩んでいた。

このまま大学受験をするべきか?
それとも、進路を変更して、就職活動をするべきか?


直前に受けた模試の結果が、合格判定「E」
Eとは、一番下のランク。合格確率は5%以下。


ある日の放課後、教室。
同じクラスの友達から「この本、読んで」と1冊の本を手渡された。

本のタイトルは
『だからおまえは落ちるんだ、やれ!』吉野敬介

元暴走族が、約4ヶ月間の受験勉強で国語の偏差値を25から86に上げ志望大学に合格した話。


この本を読んだ後、私の頭の中は、
「必死で努力して頑張れば、志望大学に受かる」と洗脳されていった。

私は、大学受験しようと決めた!

その日から、睡眠時間を削って、猛勉強をした。



3月、合格発表。

結果は…






4校受験して、全大学に落ちてしまった。

私は、すべり止めの大学を受けなかった。
その理由は、一流と呼べる大学にしか、行きたくなかったから。

結果が出ないと、努力は虚しい。
「努力は報われない」

私にとっての受験勉強は、苦しいだけだった。
頑張っても頑張っても、上にいけない。

浪人してまで、大学に行きたくない。


大学進学の道も塞がれ、就職活動するにも3月では手遅れだった。
希望という光は、あっという間に消えた。


私は、堕落の底に突き落とされた。

「人生、終わった」

と同時に、心は固く閉ざされた。

激しい受験戦争に敗れて、生きる気力を失った。


その当時は、自殺することばかり考えていた。
高校の屋上から飛び降りるか?
首吊り自殺するか?
死ぬ場所を、どこにするか?


頭の中は、死ぬことしか考えていなかったけれど。
実際には、行動には移せなかった。


なぜなら、私が自殺したら、母の悲しむ姿が目に浮かんできたから。
母の心に、深い傷をつけることは、私にはできなかった。


死を選べない私は、生きる道を選んだ!

と同時に、今までの交遊関係は、全てリセットした。
誰とも関わりたくなかった。

友達なし、彼氏なし、仕事なし。
引きこもり生活がスタートした。




志望大学全て落ちた私だから言えること。

試験の結果が発表される前に「最悪の結果が出たら、どうするか?」考えておくことが大切。

人は、想定外の事が起きると、パニックに陥る。

しかし、想定内の出来事であれば、冷静に対象できる。


今日と明日、センター試験が行われています。
ガンバレ、受験生!


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