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シュタイナー学校2年生の教室、学習内容、授業の工夫

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クリスマス休暇開けの二年生の教室です。
担任の先生の机にいつでも必ずあるものは、キャンドル・ベル・鐘(瞑想用)・植物。
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2年生の時間割です。登校時間は毎日8時から12時35分まで。
教室では、お弁当なしで帰宅しますが、学童で残る子はそちらでお昼を済ませます。

’Haupt Unterricht’がメイン授業。
主要科目を行うエポック授業のことです。
朝の100分に主要科目を学習し、10時以降は手先や身体を動かす授業を多く行います。

月曜日 10時からガーデニング
火曜日 オイリュトミー、英語、スポーツ
水曜日 ロシア語、宗教、読み書き/手仕事
木曜日 ロシア語、宗教、手仕事/読み書き
金曜日 英語、手仕事/水彩、水彩/手仕事画像3

ストーリーテリングに合わせた黒板画。3人の王のお話。

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ある日の教室。朝、子どもたちは好きな赤いクッションに座ります。算数の授業です。画像2

ゲーム、歌、手遊びいっぱいの算数で、数の感覚を養います。この日はノートや鉛筆を使って計算したり、何かを書いたりはしません。

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先生が話すファンタジーの世界に浸りながら、遊びの中で数を楽しみます。四則計算(足し算、引き算、かけ算、わり算)全て、ゆっくりのペースですが2年生で行います。

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子どもたちのお誕生日ボードは、1年生の時に担任の先生が手作りします。基本、8年生(中2)まで担任の先生は持ち上がりで変わりません。

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教室にあるりんごジュース。教室にあるコップを使って、休み時間に好きに飲めます。地元の農家さんが作っているBioりんごジュースです。

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季節の飾り。1月だったので雪。

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季節飾りを整えるのも担任の先生の大切な仕事の一つです。

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こちらはお隣のクラス。基本的に学習内容や進度は各担任に任されており、隣のクラスと合わせることはしません。

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バランス感覚を養いながらゲームで言葉を習ったり文を作ったりする母語ドイツ語の授業をしていました。仮装をするパレードのお祭りが迫っていたこともあり「サーカス」をお題にして算数や国語(ドイツ語)を活動を通して学んでいます。

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窓辺には砂時計。教室にタイマーや時計はありませんが、時間の目安として砂時計をよく使います。

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先生がストーリーを語るときは電気を消して、ろうそくをつけます。

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1月のドイツはとても寒い!けれど学校はセントラルヒーティングシステムが廊下やトイレにまで設置されており、どこにいてもあたたかいです。お湯であたたまるシステム。

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先生の机はいつもワクワクするものが。知的好奇心をくすぐる小物がたくさん隠されています。

この学校の2年生は、とにかくパワフルな子どもが多い学年で、
有り余るエネルギーを授業の中でも発散してもらおうと、至る所で担任の先生たちの工夫が見られました。8歳。だんだんと、ファンタジーの世界から抜け出していく過程ですね。

授業の切り替えや心を落ち着ける時間を取るために、鐘を鳴らして電気を消し、1分ほど瞑想をしたり、授業の終わりには絵を描いて心を沈める時間を取っていました。

Ai.



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