みかん

お笑いが好き。パンが好き。本とジンベイザメも好き。たまにラジオも聴くよ。不妊治療から2…

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お笑いが好き。パンが好き。本とジンベイザメも好き。たまにラジオも聴くよ。不妊治療から2023年5月に第一子を出産しました!

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不妊治療から無事に我が子が産まれたよ

不妊治療開始から2年半。 待望の我が子が産まれた。 赤ちゃんといえばミルクのにおいのイメージだったけど、 母子同室が始まった産後1日目の息子は、 清潔であたたかい、おてふきのにおいがした。 健康で、元気で、しっかりうんちをしてミルクを飲む。 目の前で息子がしている当たり前のことが私にはとんでもない奇跡に思えて、 ありがとうありがとうって、すやすや寝ている息子に何度も感謝をした。 体外受精をした8ヶ月前には、エコー画像に映る君はまだ小さな小さな光の粒で、そこからどんどん大

    • noteに書いた不妊治療の記録を見てくださった出版社の方からご連絡をいただき、妊活本に小さなインタビュー記事を載せていただきました! こんなご縁もあるのだなぁ。自分もたくさん妊活本を読んだけど、情報を伝える側になる日がくるとは。 授かりたくて頑張ってる、誰かの役に立ちますように。

      • 母親って孤独、な予防接種

        冷たい雨の降る夜に、息子を抱っこ紐に入れて一人、病院に向かう。 暗くて寒くて、その道のりはどこまでも続いているみたいに長く感じて、もうすぐもうすぐ、もう大丈夫、と息子に話しかけながら自分自身にも言い聞かせて歩く時間は、うんと孤独だった。 誰かに思いっきり頼りたい。だけど、いまこの瞬間に息子を守れるのは、私だけ。 母親ってまじ孤独だわ〜、という話をしたい。 生後4ヶ月になった息子は、人生3回目の予防接種をした。 赤ちゃんの予防接種というのはなかなかハードスケジュールで

        • 母乳はあげてることにする

          息子が、おっぱいを全力で嫌がる。 このことに私はものすごく焦って、悩んで、落ち込んだ。 子どもが生まれると、ママ達は 「母乳オンリーで育てるか、粉ミルクオンリーで育てるか、混合で育てるか」の選択をすることになる。私は「混合」で育てようと決めていた。 ところがどっこい、 息子は産後数日からすぐにおっぱいを飲みたがらなくなってしまった。 なんでなんで。おいおい、吸ってごらん、吸ってごらんよぉと怪しい声掛けをしながら何度も自分の胸に息子を押し当てたけど、その度に「うぎぃ!」「

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        不妊治療から無事に我が子が産まれたよ

        • noteに書いた不妊治療の記録を見てくださった出版社の方からご連絡をいただき、妊活本に小さなインタビュー記事を載せていただきました! こんなご縁もあるのだなぁ。自分もたくさん妊活本を読んだけど、情報を伝える側になる日がくるとは。 授かりたくて頑張ってる、誰かの役に立ちますように。

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        • 母乳はあげてることにする

          カンガルーみたいな、ゴリラみたいな妊婦7か月

          妊娠7か月がまもなく終了し、もうすぐ妊娠後期に入る。 最近いよいよ大きくなったお腹を実感するのは、お風呂に入る時だ。 鏡に写った自分の姿は、なんというか、強烈な見た目をしている。 突然お腹がぽん!と膨らんでいて、横から見るとカンガルーのような、正面から見るとゴリラのような、不思議なシルエットなのだ。当たり前だけど、セクシーとは程遠い。未知の生物になった気分だ。 「おぉ、今日も立派なお腹で…」と思わず大きくなったお腹に手を添える。 身体の変化は見た目だけじゃない。 ものす

          カンガルーみたいな、ゴリラみたいな妊婦7か月

          エコー写真は見るのが難しい

          強くて優しいお母さんになりたい。 どんなに強い台風がきても、まったく倒れない大きな木みたいに。 どんと構えていて、いつでも頼りになって、我が子を誰より安心させられるお母さんになりたい。 そんな意思表明をnoteに書き綴っていた妊娠7週目。 ものすごく気が早いけど、どんな母親になりたいかをあれこれ考えながら毎日を過ごしていた。 この時期はまだ妊娠が不安定なので、1〜2週間に一度、病院でエコー検査がある。 無事に赤ちゃんが育っているかの結果発表を聞くようで、通院の度に期

          エコー写真は見るのが難しい

          何を見ても何かを思い吐く、妊娠5週目

          朝起きると気持ちが悪くて、ふらふらしながら水をのむ。 トイレに行こうと思って立ち上がるのも、気持ち悪い。 服を着替えるのも、気持ち悪い。 おにぎりを握るのも、気持ち悪い。 座るのだって、立っているのだって、気持ち悪い。 というか、生きてるだけで、ずっとずっと気持ち悪い。 とにかく「気持ち悪い」のオンパレードで、 ちっとも動きたくない。じゃあ横になれば楽になるかっていうと、そんなこともない。 これがあと何週間つづくのか… いっそ人間をやめて、草になりたい。 そんな、何をし

          何を見ても何かを思い吐く、妊娠5週目

          妊娠がわかったとき

          「人生初めての妊娠」はわかりやすかった。 体外受精を終えた翌日から、お腹がチクチクと痛み、熱で身体が火照り、風邪をひいたような気だるさと喉の渇きが、ずっとずっと続いたのだ。 これまでも副作用の強い薬を飲んでいたので吐き気や身体のだるさと闘いながら生活していたけれど、それとは少し違った。 お腹のチクチクは「今、赤ちゃんが住むところを建設中でーす」といった感じがしたし、 身体が熱っぽいのは「今、赤ちゃんの器官を作ってるんで、熱が必要なんですよ~」という感じがした。 だか

          妊娠がわかったとき

          眠る麻酔と採卵

          「それでは、目を閉じて一緒に数字を数えてくださいね~」 頭の中に次第に霧がかかっていくような感覚に包まれる。     「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11…」 (まだ眠くならないけど大丈夫かな) 意識が残ったまま手術が始まるところを想像する。怖い。 「12、13、、14、15、16…」 (あ、看護師さん13で噛んだな) 「麻酔増やして」とお医者さんの指示が聞こえてくる。 なんか、まだ起きててごめんなさい…とちょっぴり申し訳なくなる。 「17、18、19…

          眠る麻酔と採卵

          ぐりとぐらのカステラを作る(絵本に忠実なレシピ)

          美味しそうな食べ物が出てくる絵本って、最強だ。大人になった今でも、鮮明に記憶に残っている。 私にとってそれは「ぐりとぐら」に出てくるフライパンいっぱいの大きなカステラと、「しろくまちゃんのホットケーキ」に出てくるぷつぷつと焼き上がるホットケーキだ。 特に小さい頃憧れたのは、ぐりとぐらが作るカステラのほう。 カステラというと黄色くて四角くて、上は茶色・下はざらざらしたお砂糖がついているものだと思っていた(今も思っている)私には、ぐりとぐらが作る黄色一色のまぁるいカステラは

          ぐりとぐらのカステラを作る(絵本に忠実なレシピ)

          男女の「決め手」って何だろう問題

          衝動的な恋なら良いけど、 入社試験のように、慎重に吟味を重ねて結婚の相手を選ぶとなったら、 男女の「決め手」になるものは何だろう。 先日、友人Aが「ちょっとこれ見てよ」といって、結婚相談所の資料を見せてくれた。 大手結婚相談所として有名らしいその企業の料金表は、なかなか衝撃的だった。 まず、「入会金をいくら払うか」で月々に紹介される人数が決まっていて、10万を払えば月に一人、20万を払えば二人、30万を払えば三人が紹介してもらえるそうだ。 友人いわく、「月に二人紹介さ

          男女の「決め手」って何だろう問題

          誰かの夢に一枚のお札を

          「お賽銭じゃないんだから、ちゃりんちゃりんと鳴るお金じゃなくて、折り畳める紙のお金をお願いしますね~!」 男性の掛け声に、どっと笑いが起こる。 大道芸の最後、見物客からのお金を待つ時のお決まりの台詞だ。 先日、久しぶりに大道芸を見た。 最後に見たのは学生の頃だった気がするから、実に10年近く大道芸を見ていない。 広場を歩いていたら音楽が聞こえてきて、簡単に組み立てられた小さなステージの上に黒い衣装の男性が小道具を持って立っていた。 始まったばかりだったのか、周りに

          誰かの夢に一枚のお札を

          さよなら20代の焦燥感

          20代がおわる。 20代後半に差し掛かったあたりから、謎の焦燥感がすごかった。 目上の人に「女の子」「お嬢さん」なんて呼ばれる度に 「あーこんな風に”女の子”として扱われるのは20代までなんだろうな…」とぼんやり考えたり、 可愛い服を買おうか迷う度に 「30代になったらこの服は着れるだろうか…。え、今もぎりぎり…?ぎりアウトなのか?」 と自分に問いかけてみては少し暗い気持ちになったり、 事あるたびに20代が終わりに近づいていることへの焦りが込み上げてきた。 10

          さよなら20代の焦燥感

          愛することが上手くなっていく

          先日、夫と陶芸体験に行った。 癒しを求めている全ての人にお勧めしたい。 電動ろくろは最高のリラクゼーションだ。 ろくろの上で回る粘土に、静かに指をぐっと押し込む。 少しずつ、少しずつ粘土がへこんでいき、 そのへこみを今度は横にゆっくりと広げていく。 分厚くてまだ器には見えないそれを、 時間をかけて薄く、きれいな形の器に変えていく。 この工程の静かさ、 粘土の変化とともに、ゆっくりと流れる時間。 なめらかな粘土の触り心地。 すべてが優しく穏やかなもので、 粘土と

          愛することが上手くなっていく

          三兄弟の真ん中

          桜が咲き始めた。 いつも歩いている雑多な街にも優しいピンク色が差し込んで、 なんだか気持ちまで優しくふわふわしてくる。 冬の間はどれもこれも枯れ木になっていて気がつかなかったけど、 「こんなにたくさん桜の木があったんだなぁ」としみじみする。 これは日本独特の景色だと思うけど、 小学校から大学まで、学校の周りには桜がたくさん植えられていた記憶がある。 だからなのか桜を見ると、 入学式とか、 新学期のクラス替えとか、 卒業式とか、 甘酸っぱくて恥ずかしい青春たっぷりの記

          三兄弟の真ん中

          女子って大変~

          先日、初めて手術を経験した。 しかも、私は「麻酔なし」を選択した。 選択した。なんて言うとまるで勇ましい感じがするけど、本当は麻酔ありがよかったし、手術中に意識があるのは地獄だったし、 実際のところ、めちゃめちゃ痛くて怖かった。 これまでのnoteにも書いているけれど、 私は今、いわゆる「不妊治療」をしている。 今回の手術も不妊治療の中で発覚した「異常」を取り除き、 妊娠しやすい状態にするためのもので、 お医者さんからは2つの提案があった。 ①「日帰り・麻酔なし」で

          女子って大変~